「バツイチでも大丈夫」の言葉に救われた——マリッシュの正直な使い方ガイド
離婚届を出した翌月、「また誰かを好きになれるのか」という問いに答えが出なかった。友人から「マリッシュって知ってる?バツイチ専用のアプリ」と言われて、画面を眺めて泣いた夜がある。1年後、私は子持ちの彼と下北沢を歩いていた。
離婚届を出した日の夜、私は吉祥寺のドトールで一人コーヒーを飲んだ。
33歳。5年の結婚生活が終わった。子供はいない。仕事はある。でもスマホを開く気力もなかった。「また誰かを好きになれるか」という問いへの答えが、全くなかった。
半年後、気持ちが少し落ち着いてきたころ、友人から「マリッシュって知ってる?バツイチ向けのアプリ」とLINEが来た。最初は「バツイチ専用って、なんか傷の舐め合いみたいで嫌だな」と思った。でも、DLして最初の画面を見て、少し息が楽になった。
「再婚・婚活を応援する。バツイチでも、シングルペアレントでも、ここから始められる。」
マリッシュとは——再婚・バツイチ特化という珍しいコンセプト
マリッシュ(marrish)は、再婚・バツイチ・シングルマザー/ファザーに特化したマッチングアプリ。一般的な婚活アプリや恋愛系マッチングアプリとは根本的にコンセプトが違う。
「バツイチ歓迎・子持ち歓迎・再婚希望歓迎」を明示していることが、このアプリを選ぶ最大の理由になる。他のマッチングアプリでは、バツイチや子持ちという情報を開示するタイミングに悩む人が多い。マリッシュでは最初からそれが前提になっているため、「いつ言うか」という悩みが消える。
会員数は2026年時点で推定100万人前後。Pairsの規模には及ばないが、「再婚・バツイチ特化」のカテゴリーの中では国内最大規模。年齢層は30〜45歳が中心で、バツイチ・離婚経験者の比率が高い。初婚者も利用可能で、「年上・バツイチ・子持ちでもOK」という価値観の初婚者もいる。
運営はマリッシュ株式会社。「日本の離婚率の高さとシングルペアレントの孤立という問題を、マッチングの仕組みで解決したい」という理念を持って立ち上げられたサービスで、サポート体制や安全確認の姿勢が他アプリよりも丁寧という評価がある。
一般の婚活アプリとの空気感の違い
使い始めて最初に感じたのは「重さがない」こと。
普通の婚活アプリ(Pairsやゼクシィ縁結びなど)には、どこか「初婚者向けの標準ルート」に乗れていない感覚がある。「バツイチです」「子供がいます」と書くと、相手が引くかもという緊張感がある。
マリッシュではその緊張感がほぼない。離婚経験・子育て経験・再婚への思いを最初から開示できるプロフィール設計になっており、「離婚理由」「子供の年齢」「今後の生活プラン」まで書ける欄がある。書かなくてもいいが、書いてあると相手に安心感を与える。
もうひとつ違うのは、会話のトーン。一般の婚活アプリでは「仕事は何をしているか」「趣味は何か」から始まるが、マリッシュでは「前の結婚でどんな経験をしたか」「今後どんな家族を作りたいか」という深い話が早めに出てくる傾向がある。同じ経験を持つ人間同士の会話だから、踏み込みが早い。
料金プランの実態
マリッシュは男女ともに基本プランがあり、無料・有料の機能差がある。
無料でできること:プロフィール作成・いいね送信・メッセージの受信。
有料プラン:
男性:月額約3,500〜4,200円程度(プランによる)
女性:月額約1,650〜2,400円程度
女性は一部無料機能でメッセージを読めるが、送信は有料。男性は送受信ともに有料が必要。他の婚活アプリとほぼ同水準の料金設定。
ユニークなのはポイント制オプション。特定の機能(プロフィールを上位表示する「ピックアップ」など)をポイントで使える仕組みがあり、月額とは別に必要に応じて課金できる。毎月コンスタントに使いたい人は月額プラン、月によって活動量が変わる人はポイント制の組み合わせが使いやすい。
子供の有無・離婚歴の開示タイミング
マリッシュを使う上で多くの人が悩む「子供の有無をいつ言うか」問題。
結論から言うと、マリッシュではプロフィールに最初から書く方がいい。理由は、隠して後から言うとお互いの時間を無駄にするから。マリッシュのユーザーは「子持ちでも大丈夫」という人が多いため、正直に書いた方が「子供OKの人」だけが連絡してくる。
「子供の年齢・人数・同居状況」まで書いておくと、よりミスマッチが減る。「7歳の娘と2人暮らし」「前の結婚では子供ができず、今後は子供が欲しいと思っている」など、リアルな状況を書くほど誠実な相手が集まる。
離婚理由については、プロフィールに詳しく書く必要はない。「前の結婚は価値観の違いで終わりました」程度で十分で、詳細は実際に会って話す段階で開示するのが一般的なマナー。最初のメッセージで離婚理由を細かく書いてくる相手は、逆に要注意のサインになることも多い。
マリッシュの独自機能——バツイチ専用フィルターなど
マリッシュには一般的なマッチングアプリにはない独自機能がいくつかある。
結婚歴フィルター:「バツイチ同士のみ」「子持ち歓迎」「初婚者も含む」など、結婚歴・子供の有無での詳細な絞り込みができる。「相手も同じ経験を持つ人がいい」という要望に応えられる。
再婚サポートコンテンツ:アプリ内に再婚に関するコラムやアドバイス記事が掲載されており、「再婚後の生活設計」「子連れ婚活のコツ」「相手の子供との関係構築」などの実践的な情報が読める。婚活の情報だけでなく、その後の生活設計まで考えているアプリの姿勢が見える。
安心・安全機能:年齢確認書類の提出が必須。独身証明書・離婚証明書の提出も推奨されており、既婚者や業者の排除に力を入れている。シングルマザー/ファザーという立場の人が多いため、安全面への配慮が他アプリより手厚い印象がある。
一般の婚活アプリとの使い分け
マリッシュを使いながら、PairsやOmiaiも並行するかどうかという問題。
正直な意見を言うと、状況によって使い分けが有効。
「バツイチ・子持ちという自分の現状をオープンにして、同じ経験の人と出会いたい」——この場合はマリッシュ専用でいい。コミュニティの空気感が合っていれば、他のアプリより会話が深まりやすい。
「バツイチだけど初婚者とも出会いたい・会員数を増やしたい」——この場合はPairsやゼクシィ縁結びも並行すると選択肢が広がる。ただし他のアプリではバツイチ・子持ちを開示するタイミングに悩む場面が出てくる。
「離婚したばかりで、同じ痛みを知っている人と話したい」——この場合はマリッシュからスタートすることを強くすすめる。一般のアプリで「離婚したばかりで傷ついています」と書いても、相手に距離を置かれることがある。マリッシュでは同じ経験の人がいるため、そのリアルが受け入れられる。
成功パターン・失敗パターン
失敗パターンNO.1:離婚理由や前の伴侶への不満を最初から長々と書く。プロフィールや最初のメッセージに「前の夫は○○で、それが原因で……」という内容が多いと、「まだ引きずっている」と判断されて返信が来なくなる。過去は「乗り越えたもの」として簡潔に触れる程度が適切。
失敗パターンNO.2:子供がいることを後出しする。マリッシュを使っているのに、「子供がいます」をしばらく言わないケースがある。相手もマリッシュユーザーなら「なぜ言わなかったのか」という不信感につながる。最初から書いておく方がずっといい。
成功パターンNO.1:「今後の生活」のビジョンを具体的に書く。「子供の学校が落ち着く3年後くらいに再婚を考えている」「子供と相手の子供が一緒に育てられる家庭を作りたい」という具体的なビジョンが、同じビジョンを持つ相手を引き寄せる。
成功パターンNO.2:子育ての話を自然体で話す。「先週子供の運動会があって」という日常の話が、子持ちの相手からの共感を引き出す。普通の婚活アプリでは子育て話を遠慮しがちになるが、マリッシュでは同じ立場の人が多いため、子育ての話が距離を縮める道具になる。
1年後の正直な感想
私はマリッシュを使って8ヶ月後、子持ちのバツイチ男性と出会い、今も関係が続いている。彼と初めて下北沢を歩いたのは、秋の夜だった。互いの失敗の話をして、笑って、少し泣いた。
「傷がある者同士が出会うことを、弱さだと思っていた。でも傷の形が似ているということは、同じ痛みを知っているということだ。それは弱さではなく、地図だった。」
最初のメッセージをどう書くか——NG例と改善例
マリッシュでマッチングが成立した後、最初の一文で印象が決まる。バツイチ同士だからこそ、テンプレートじゃないメッセージが刺さる。
NG例:「はじめまして!プロフィールを読んで、ぜひお話ししてみたいと思いました。よろしくお願いします」
→誰にでも送れる文章。読んだ感じが全くしない。返信しようという気が起きにくい。
改善例:「プロフィールに書いてあった、子供と週末に料理するというの、うちもそれに近いことをやっていて。先週末は娘と吉祥寺の青果店で買い物してから、二人で煮物を作りました。食材選びからやると、なぜか楽しいんですよね」
→子育ての具体的なシーンを書くと、同じ経験の相手に「わかる」が刺さる。胸の奥がじんわり温かくなるような共鳴が生まれる。
この記事を書いた人
27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。