付き合って後悔した夜。アプリを3週間消せなかった理由
Pairsで出会って付き合い始めたのに、3週間アプリを消せなかった。「あとで消す」と思いながら、消せない自分の正体に気づくまでの話。
正直に言う。彼氏がいるのに、アプリを開いていた。
通知が来て、すぐ閉じた。でも確かに開いた。
Pairsで出会って、3ヶ月で付き合い始めた。タカシさん(仮名)、31歳、設計事務所勤務。最初のメッセージから2週間後に代官山のカフェで会って、話しやすかった。キャッチボールみたいに会話が続く人だった。2回目のデートで手を繋いで、3回目のデートの帰りに「付き合いたい」と言われた。「うん」と言った。
付き合った翌日、アプリを消していなかった。「あとで消す」と思った。3日後も消していなかった。1週間後も、消していなかった。
アイコンを押してしまう夜
10日目の夜、彼のLINEに返信してから、またスマホを手に取った。Pairsのアイコンが視界に入った。「別に開かなくていい」と思いながら、タップしていた。
マッチング一覧が開いた。胸の奥が少し冷えた。
すぐ閉じた。でも何かを確認しに行っていた。自分でも何を確認したいのか、わからないまま。
消せない理由
正直に言う。「保険」として持っていた。
付き合っているのに「保険」はおかしい。頭では分かっていた。でも指がアプリを消せなかった。
なぜ保険が必要なのか。うまくいかなかったとき、また一から始めるのが怖かった。3ヶ月かけてやっとつかんだこの関係が、また「ゼロ」に戻るのを想像していた。
でも気づいたのは、それは彼への不信感ではなかったということだ。「信じる」という行為そのものが、まだ怖かっただけだった。過去に付き合っては終わった記憶が、どこかに刺さっていた。
アプリを消すということは、「この人を信じた」という宣言だった。その宣言が、まだ怖かった。
消した夜
付き合って3週間目の水曜日。特にきっかけがあったわけじゃない。
仕事帰りの中央線の中で、彼から「今週末どこか行く?」とLINEが来た。スマホを持つ手が、少し温かくなった。
そのままPairsのアイコンを長押しして、「削除」を押した。
30秒もかからなかった。
「保険を捨てた」という感覚はなかった。むしろ「ようやく付き合い始めた」という感覚だった。10日間ずっと、腰が引けていたのは自分の方だったと思う。
彼は今も知らない。3週間、アプリを消せていなかったことを。
知らないままの方が、きれいだと思っている。でも自信はない。
よくある質問
付き合ったのにマッチングアプリを消せない人は多いですか?↓
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この記事を書いた人
27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。