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恋愛体験談エッセイ

月収を知った夜から変わった。年収格差カップルが後悔したこと

アパレル正社員・年収280万の私と、フリーランスエンジニアの彼。お金の話を一度もしないまま6ヶ月付き合って、最終的に気づいたこと。

25・femaleの体験
·橘みあ·5分で読める

正直に言う。彼の月収を知った夜から、何かが変わった。


「フリーランスって収入安定しないんじゃないか」と軽く聞いたら、「まあそこそこは」と言った。そこそこ、の中身が分かったのはさらに1ヶ月後で、自分の年収に近い金額が毎月入っていることを知った。


私はアパレルの正社員、年収280万。東京でひとり暮らし、毎月カツカツとは言わないが余裕もない。


最初の変化


最初のうちは気にしなかった、というより気にしないようにしていた。


デートは割り勘だった。恵比寿のレストランで2人分払って、半分払って、「ありがとう」と言い合った。


でも3回目のデートあたりから、割り勘のたびに少し胸が引っかかるようになった。「向こうには何でもない金額なのかもしれない」と思うと、「ありがとう」の言い方が少し固くなった気がした。


奢られるのも違う


4回目のデートで彼が先に財布を出した。「いいよ」と言ってくれた。


ありがとうと言って、でも帰り道にモヤモヤした。「払ってもらった」という事実が、自分の中で何かを決めつけてしまった気がした。「払ってもらわないといけない側の人間」みたいな。


そこから割り勘に戻したが、今度は「なぜ払ってくれないのか」と思う気持ちもあった。


どちらでも引っかかった。


話せなかった理由


「お金のことを気にしている」と言えば、「お金で人を見ている人」と思われそうだった。


「収入格差が気になる」と言えば、「格下の自分」を認めることになる気がした。


「今のデートスタイルが苦しい」とも言えなかった。苦しいというほどではなかったし、苦しいと言ったら「じゃあ俺が全部払う」という話になるのも嫌だった。


何も言えないまま、6ヶ月が過ぎた。


終わりに近いころ


付き合って半年後、新宿のカフェで「最近なんかギクシャクしてる気がする」と彼が言った。


「そう?」と答えた。胸に何かが詰まっていたが、出てこなかった。


「何かあった?」と聞かれた。「別に」と言った。


それが最後のデートになった。自然消滅に近い終わり方だった。


お金の話を一度もしなかった。でも、お金の話を避け続けたことが、じわじわと何かを削っていた。


それが理由かはわからない。でもたぶん、そのひとつではあったと思っている。

この記事を書いた人

橘みあマッチングアプリ体験談ライター

27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。

#年収格差#お金#恋愛#割り勘#フリーランス

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