恋のアーカイブ
マッチングアプリ攻略

付き合う前に距離が縮まってしまったとき、どうすればよかったか

関係が先に進んで、その後がうまくいかなかった。経験から学んだことを正直に書く。

·橘みあ·6分で読める

あの夜のあと、私は何も聞けなかった


失敗の話をする。


Pairsで出会った彼とは、最初から話が合った。共通の趣味が登山で、マッチングしてから3日でLINEに移行して、2週間後には恵比寿で会っていた。背が高くて、笑うと目が細くなるタイプ。「こういう人と付き合いたいな」と思った瞬間を、今でも覚えている。


4回目のデートが終わったとき、彼が「次も絶対会おう」と言った。その言葉を、私はきっと都合よく解釈していた。


5回目のデートは下北沢だった。夜から合流して、小さなバーで2時間くらい飲んで、そのまま流れるように、関係が変わった。告白もなかった。確認もなかった。ただ、気持ちが盛り上がって、時間が動いた。そういう夜だった。


翌朝、「昨日楽しかったね」というLINEが来た。私も「うん、楽しかった」と返した。その瞬間、胸の中に「これって、付き合ったってことだよね」という確信みたいなものがあった。根拠はなかったのに。



「聞けばよかった」と気づくまで


1週間、普通に連絡を取り合っていた。彼からLINEが来ることもあれば、私から送ることもあった。次のデートの話も出た。中目黒のフレンチに行こうという話が、具体的に出ていた。


だから知ったときの衝撃が、余計に大きかった。


インスタのストーリーに、彼が女性と映っていた。見知らぬ人。場所は表参道だと分かる背景。投稿時刻は土曜の夜23時。その日、私には「今日は予定がある」と言っていた日だった。


喉の奥に、何かがつかえた。


「え、どういうこと」と思いながらも、すぐに「でも付き合ってるって確認してないし」という声が、頭の中から出てきた。自分で自分を打ちのめすような感覚。傷ついているのに、「傷ついてはいけない立場かもしれない」と思わなければならない、あの居心地の悪さ。


結局、その夜は何も送れなかった。翌日も、その翌日も。彼からはふつうにLINEが来て、私はふつうに返した。中目黒のフレンチには行かなかった。なんとなく話が流れて、連絡の頻度が落ちて、気づいたときには終わっていた。


確認しなかったから、終わった、とも言えない。でも確認していれば、少なくとも自分が何に傷ついているかを、はっきりわかる形で傷つくことができた。



なぜ聞けなかったのか


あのとき、なぜ「付き合ってるの?」と聞けなかったか。


怖かった。それだけだ。


「違う」と言われたらどうしよう。「え、そういうつもりじゃなかったんだけど」という顔をされたらどうしよう。せっかく楽しい雰囲気が続いているのに、確認するという行為そのものが、その空気を壊してしまう気がした。


それに、「関係が変わった」ことと「付き合う」ことを、私は無意識に同一のものとして扱っていた。あそこまで進んだんだから、当然そういうことでしょ、という甘い前提。でも彼の中では、そうではなかった。ふたりの間に存在していた「前提」が、まったく違うものだった。


同じ夜を過ごして、同じLINEを交わして、まったく違う解釈の中にいた。



次の恋愛で、私が変えたこと


その経験から1年後、withで出会った人と4回目のデートをした。吉祥寺の夜で、井の頭公園沿いをぶらぶら歩いていた。いい雰囲気だった。また同じことになりそうな予感が、少しあった。


そのとき私は、立ち止まった。


「ちょっと聞いていい?」


彼が「え、何?」と振り返った。


「私、ちゃんと付き合いたいと思ってる。あなたはどう思ってる?」


なんとも言えない2秒間があった。緊張で手が冷たかった。


でも彼は「俺もそのつもりで会ってる」と言った。照れながら。


あの2秒間の沈黙は、あの下北沢の夜のあとに味わった1週間の宙ぶらりんより、ずっと短くて、ずっとクリアだった。


確認することが、関係を壊すわけじゃない。確認できる関係かどうかを、確かめる行為でもある。



確認は、自分を守る言葉だった


付き合う前に関係が進んでしまったとき、やっておけばよかったことをまとめると、こうなる。


1. 関係が変わった直後に、「私たちって、どういう関係になったんだろう」と素直に聞く

2. 答えを急かすのではなく、「私はこう思っている」と自分の気持ちを先に伝える

3. 確認することへの罪悪感は、捨てていい


3番目が、私にとっていちばん難しかった。「急かしてるみたいで重いかな」「女々しいって思われるかな」という声が、ずっと頭の中にあった。でも今は、確認することは重さじゃないと思っている。むしろ相手に対して、「私はあなたとの関係をちゃんと考えています」と伝えるための言葉だ。


確認して「違う」と言われるのは、痛い。でもその痛みには、ちゃんと輪郭がある。終わりがある。


確認しないまま進んで、じわじわと気づく「違い」には、輪郭がない。どこで傷ついていいか分からないまま、じわじわと消耗していく。


あの下北沢の夜に、翌朝のLINEを返す前に、たった一行だけ聞けていたら。「昨日のこと、どう思ってる?」それだけで、きっと違う景色になっていた。



確認は、勇気じゃない。自分の気持ちに正直でいるための、最低限の誠実さだった。

よくある質問

付き合う前に身体の関係を持ってしまった場合どうすればいい
その後の関係構築が難しくなることは多いです。重要なのは、その後の誠実な行動と明確なコミュニケーション。相手の気持ちを確認し、二人で関係を整理する話し合いが必要です。
告白前に距離が近くなりすぎた時の対処法は
まずは落ち着いて、相手との関係を明確にする会話をしましょう。曖昧なままにせず、付き合うのか友人関係なのかをはっきり決めることが、後々のトラブルを防ぎます。
付き合う前に先に進んでしまった後付き合うには
一度ステップバックして、改めてお互いの気持ちや関係について真摯に向き合うことが大切です。焦らず、信頼を取り戻すことから始めましょう。

この記事を書いた人

橘みあマッチングアプリ体験談ライター

27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。

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