恋のアーカイブ
マッチングアプリ攻略

3人と同時にデートしていた私が感じたこと——複数進行の「正直な話」

同時に3人と会っていた。それは普通のことだと思っていた。でも一人に本気になった瞬間、残りの二人への申し訳なさで眠れなくなった。複数進行の「正直な話」をする。

·橘みあ·15分で読める

同時に3人と会っていた時期がある。


Aさんは仕事の話が合って、一緒にいると落ち着いた。Bさんは初デートから笑いが止まらなくて、「この人と付き合ったら楽しいだろうな」と思った。Cさんは話す内容が深くて、終わった後にしばらく余韻が続いた。


3人全員と会い続けて、気がついたら1ヶ月が経っていた。ある夜、Bさんから「最近会えてないけど、会いたいな」とLINEが来た。その瞬間に、胸の奥がちくりとした。Cさんに本気になり始めていた、と自覚した。


3人を同時進行中に一人に本気になった話


ペアーズでほぼ同じ時期にマッチングした3人だった。マッチングアプリの中では「複数の人と同時に進めていい」という暗黙のルールみたいなものがある。実際、みんなそうしている。私もそうした。


最初は比較しながら会っていた。どの人が自分に合いそうか。どの会話が楽しかったか。それを3人分並べて、頭の中で整理しようとしていた。


でもCさんと5回目のデートをした日、吉祥寺の井の頭公園でボートに乗りながら、「この人と付き合いたい」という確信が生まれた。


翌日、AさんとBさんのLINEに、しばらく返信できなかった。何と言えばいいか、分からなかった。


マッチングアプリにおける複数進行は「普通」か「不誠実」か


これは今でも答えが出ていない。ただ、事実として言えることがある。


マッチングアプリは「同時に複数の人と繋がることができる」構造で作られている。運営も、ユーザーも、それを前提にしている。「付き合う前は複数の人と会う」という行為自体を「不誠実」と切り捨てるのは、少し違う気がする。


ただ同時に、「相手も自分と同じように複数の人と会っている」という事実を忘れてはいけない。相手は自分だけを見ているかもしれないし、そうじゃないかもしれない。その曖昧さの中で動くのが、アプリ恋愛の現実だ。


問題は「複数と会う」こと自体ではなく、「嘘をつく」「誤解させたまま進める」こと。「あなたが一番好きです」「他の人とは全然会ってないです」という言葉は、付き合う前に言うべきじゃない。それが不誠実だ。


複数進行で気をつけるべきこと


複数の人と同時に会うことは、丁寧に管理する必要がある。感情も、スケジュールも、発言も。


管理の問題

「先週○○行ったって言ってたよね」という話を、誰に話したか混乱し始めたら危険信号。AさんにBさんの話をしてしまったり、Bさんに話した旅行の話をAさんにも話してしまったり。「あれ、それ私に言ってたっけ?」という瞬間は、自分が誰かを「一人の人間として見ていない」ことに気づかせてくれる。


感情の管理

3人全員に同程度の感情を持ち続けることは、ほぼ不可能だ。時間が経てば、自然に優先順位がついてくる。その変化に正直でいることが、後の整理をスムーズにする。「まだよく分からないから会い続ける」は合理的だが、「分かっているのに断れなくて会い続ける」は相手を消費している。


約束の重複

デートの約束を入れすぎて、同じ週末に複数人を入れてしまうのは物理的に厳しい。また、「今度一緒に行こう」という軽い約束が複数人と積み重なると、後から「あの約束どうなった?」と聞かれた時に対応できなくなる。言葉は軽く使わない。


「特定の一人」に決めるタイミング


複数進行は、どこかで終わりにしなければならない。「いつ一人に絞るか」というのは、多くの人が悩む問いだ。


目安は、「誰かに告白したい気持ちが生まれた時」だ。その気持ちが出てきたということは、すでに心の中では「その人が一番」という判断が出ている。その段階で、他の人との関係を整理する。


ただし、「告白して断られたら次の人に行こう」という発想はやめた方がいい。それは相手を「予備」にしている。


別の目安として、「3ヶ月」がある。アプリで出会って3ヶ月、複数の人と会い続けているなら、一度立ち止まって「誰が一番会いたいか」を自問する。答えが出るはずだ。


告白前後の整理の仕方


一人に絞ったら、残りの人への対応が必要になる。「フェードアウトしてしまえ」という選択肢もあるが、それは誠実ではない。


やること、2つ。


1. 関係を終わらせる連絡をする

長文で謝罪する必要はない。「最近の状況をちゃんと話すべきだと思って連絡しました。別の人に気持ちが向いていることに気づいて、このままご連絡を続けるのは誠実じゃないと思いました。申し訳ありません」。これで十分だ。


2. 告白をする

整理した後で、一人に向き合う。「実は他の人とも会っていたけど、あなたが一番好きだと気づいた」という告白は、正直さがかえって信頼を生む場合がある。隠して付き合い始めて、後で発覚する方が傷が深い。


誠実に複数進行するための心がけ


「誠実な複数進行」という言葉は矛盾しているように見える。でも、誠実さの定義を「嘘をつかないこと」に置けば、両立できる。


相手に「他には会っていない」と思わせるような言動はしない。「あなただけです」という意味合いになる言葉は、付き合う前には使わない。相手が「私だけを見ていてくれている」と感じているなら、その誤解を意図的に放置しない。


複数の人と会うことへの罪悪感は、消えない。それが残るうちは、まだ誠実さが生きている証だ。その罪悪感が完全になくなったら、少し立ち止まる必要がある。


Cさんと付き合った後、AさんとBさんには正直に話した。BさんからLINEが来た。「ちゃんと言ってくれてありがとう。次の人とうまくいくといいね」と。


---


複数進行が終わる時、誰かを傷つけることは避けられない。でも傷つけ方には、丁寧な方と雑な方がある。


よくあるNGと改善例——複数進行中のメッセージ


複数の人に同時にメッセージを送る時、やってしまいがちな失敗がある。


NGパターン1:誰にでも送れるメッセージを量産する


NG:「こんにちは!プロフィール拝見しました。趣味が合いそうで、ぜひ話してみたいと思いました。よろしくお願いします」


これは3人に送っても5人に送っても全員が同じ文章。相手には「テンプレで送ってきた」と気づかれる。


改善:「プロフィールに代官山のパン屋さんのこと書いてましたね。私もあのあたりよく行っていて、先月フレンチトースト食べてきました。○○さんのおすすめのお店はどこですか?」


一人のプロフィールにしか書いていない情報を使う。コピペできない文章が、「ちゃんと読んでくれた」を証明する。


NGパターン2:感情を先行させすぎる


NG:「あなただけに言うんですが、最近の中で一番プロフィールが気になりました。会えたらいいな」


これを3人に送った瞬間、嘘になる。「あなただけ」という言葉は、付き合う前には使わない。


改善:「先週から気になっていたので、思い切って連絡してみました。もしよかったら、一度話せますか?」


感情の強度を下げて、動いた事実を正直に伝える。意思は十分に伝わる。


NGパターン3:「他の人とは会ってない」を匂わせる


NG:「マッチングしてから、正直あまり他の人と話す気になれなくて」


言っていないけど、言ったも同然。聞いた相手は「この人は私だけを見ている」と解釈する。後で複数進行が発覚した時のショックが大きくなる。


改善:何も言わない。「他の人と会っているかどうか」を付き合う前に話題にしない。聞かれたら正直に答える。聞かれていないのに「他の人とは…」と切り出す必要はない。


複数進行を整理する「終わらせ方」の実際


複数進行を終わらせる時、フェードアウトをしたことがある人は少なくないはずだ。既読をつけなくなる。返信を遅らせる。徐々に間隔を空けていく。気がついたら自然消滅——。


でもそれは相手にとって、「終わった」とも「まだ続いている」ともわからない宙ぶらりんの状態を作る。「あれってどうなったんだろう」と思ったまま時間が経つ経験は、案外ずっと心に引っかかるものだ。


明確に終わらせる連絡を送ることは、面倒に見えてその方が双方にとっていい。


「最近、気持ちが向いている人ができたので、このままご連絡を続けるのは誠実でないと思い、ご連絡しました。短い間でしたが、ありがとうございました」


長文で謝り倒す必要はない。謝罪より、事実の報告と感謝で十分。相手がどう反応するかは相手次第。こちらは誠実に動いた。それだけでいい。


Cさんと付き合ったあの日、AさんとBさんへの連絡を先に送った。Bさんからは「ありがとう、次の人とうまくいくといいね」が来た。Aさんは既読のまま何も来なかった。


どちらの反応も、受け入れた。それで正しかったと思っている。

この記事を書いた人

橘みあマッチングアプリ体験談ライター

27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。

この記事が刺さったら、シェアしてください

マッチングアプリ攻略」はまだ 309 本あります

マッチングアプリ攻略をすべて読む

次の記事

アプリを変える前に自分を変えた——出会いのための「自分磨き」の正しいやり方