マッチングアプリを使う女性が知っておくべき安全対策の全部
初デートで怖い思いをした友人の話を聞いて以来、私は安全対策を本気で調べた。位置情報の設定から、危険な相手の見分け方、初デート当日の行動まで——マッチングアプリを使う女性が知っておくべきことを全部まとめた完全ガイド。
正直に言う。あの夜のことを、私はまだたまに思い出す。
友人の美咲(26歳、当時Pairs使用)が初デートで怖い思いをした話を聞いたのは、去年の秋だった。待ち合わせは渋谷のスターバックス。相手のプロフィール写真はさわやかで、メッセージも丁寧だった。なのにいざ会うと、最初の30分で「今日どこ泊まるの?」と聞いてきた。美咲は笑顔を作りながら、膝の上で手をギュッと握っていたらしい。「怖かったけど、大げさだったらどうしようって思って、逃げられなかった」と言っていた。
大げさじゃない。全然大げさじゃない。
マッチングアプリを使う女性のうち、約4割が何らかの不快な体験をしたことがある——そういうデータが複数の調査で出ている。「怖い思いをするのは自分だけじゃない」という事実は、少し救いになるかもしれない。でも同時に、それだけ対策が必要だという話でもある。
この記事では、登録前の設定から初デート当日の行動まで、女性が知っておくべき安全対策を全部まとめた。読んで終わりじゃなく、今日から使えるチェックリストとして使ってほしい。
登録前にやるべき安全設定(位置情報・Facebook連携・写真の注意)
アプリをインストールして「とりあえず登録」で進めると、気づかないうちに個人情報を渡している設定になっていることがある。登録を始める前に確認すべき3点。
位置情報の設定
PairsやOmiaiなど多くのアプリは「近くにいる人を優先表示」する機能を持っている。これは便利な反面、居住エリアが絞られるリスクがある。設定から位置情報のアクセスを「使用中のみ」に変更するか、アプリ内の「ライフスタイル」設定で「最寄り駅を公開しない」を選ぶ。Hingeなら「エリア精度」を市区町村レベルにとどめることができる。
Facebook連携の落とし穴
Facebook連携でアカウントを作ると、プロフィール写真がFacebookのものを参照することがある。Facebookには職場や学校が紐づいていることが多く、プロフィール写真の逆画像検索で素性が特定されるリスクが上がる。Pairs・withともにFacebook連携は必須ではない(電話番号登録でも可)。連携する場合は、事前にFacebookのプライバシー設定で「検索エンジンへのリンクをブロック」しておく。
使う写真の注意点3つ
1. 制服・職場のユニフォームが写った写真は使わない(職場が特定される)
2. 自宅や最寄り駅周辺の風景が背景に写り込んでいないか確認する
3. Instagramなどのアカウントとまったく同じ写真は使わない(SNSアカウントと紐づけられる)
プロフィールで個人情報を守る設定
プロフィールは「自分を売り込む場所」だが、同時に「個人情報の出どころ」になる。
絶対に書かないこと
- 職場名(「〇〇区の病院勤務」程度にとどめる)
- フルネーム(名前だけ、またはニックネーム)
- 「〇〇線沿線在住」「〇〇駅近く」などの詳細な居住情報
- 「土日は××公園でジョギング」など定期的な行動パターン
書いていいこと・書き方のコツ
「代官山や中目黒がよく行くエリア」は書いてもいい。でも「代官山の〇〇マンション在住」は書かない。具体性はほどほどに、「会った後に初めて共有する情報」と「最初から公開する情報」を意識的に分けること。名前は本名じゃなく、呼ばれたいニックネームで登録しているケースが多い(「みー」「なな」など)。プロフィール欄への本名記載は一切不要。
危険な相手の見分け方(女性視点)
マッチングした後、相手が「会うまでは様子を見るべき人」かを判断する目安を3種類まとめる。
体目的のサイン
- マッチング直後から「今夜時間ある?」「夜会えない?」を使ってくる
- メッセージの中で外見を褒める頻度が異常に高い(「かわいい」「スタイルよさそう」を初日に3回以上)
- 「ホテル近く」「深夜でも大丈夫な店」に積極的に言及する
- プロフィール写真が上半身の露出が多い自撮り1〜2枚だけ
既婚者のサイン
- 平日の昼間だけ返信できて、夜と週末は急に途切れる
- 電話に応じない・テレビ電話を嫌がる(「恥ずかしい」などの理由をつける)
- 2〜3週間やりとりしても「会える日程」がなかなか決まらない
- Pairsの「年収・職業」欄が非公開なのに趣味欄だけ充実している
ストーカー気質のサイン
これが一番見分けにくい。ただいくつかの傾向はある。
- 既読後2分以内に「なんで返信ないの」と送ってくる
- 「他の男とも話してる?」「俺のこと好き?」を急な早さで聞いてくる
- ブロックしようとしたら別アカウントから接触してきた(知人の体験談)
- 「君のこと守りたい」「君は俺がいないとダメだ」を3回目のメッセージで送ってくる
「なんか変だな」という自分の感覚を、絶対に軽視しないでほしい。
初デートまでの安全確認チェックリスト
美咲の件以来、私は初デートの前日に必ずやることが3つある。
場所の選び方
- 昼間、または夕方〜18時台に終わるプランを提案する
- 人通りの多い場所を選ぶ(銀座・新宿・渋谷のカフェ、ランチが第一候補)
- 相手が「夜のほうが空いてて話せるよ」と言ってきたら、それ自体が一つのサイン
事前の電話確認
会う前に1回電話するのを習慣にしている女性は多い。理由は2つ——声を確認することと、写真と本人が一致するかを事前に検証できるから。「緊張するので一度電話してもいいですか」で断る人はほぼいない。断ってくる場合は、その時点で会わない判断をしていい。
友人への報告(これだけは必ずやる)
- 相手の名前・年齢・アプリのプロフィールURLをLINEで友人1人に送る
- 「23時までに連絡なかったら電話して」と頼む
- Googleマップのリアルタイム位置情報共有をオンにしておく
「過剰じゃない?」と思うかもしれない。でも使わなかった日が続けば続くほど、「なんだ、いらなかったな」になる。ただその1回のために用意しておく保険。
初デート当日の安全行動
行き来は自分で。絶対に。
「迎えに行くよ」は申し出としては親切に聞こえる。でも自宅の最寄り駅、あるいは場合によっては自宅の場所が相手にわかる。断り方は「私、方向音痴なんで現地集合の方が安心なんです(笑)」で十分。
お酒の飲み方
「飲める方ですか?」と聞かれて「少し飲めます」と答えると、グラスを空けると注いでくる人がいる。自分のペースで飲める「ワイン1杯」「カクテル1杯」だけと決めておく。「今日薬飲んでて」「運転があって」など理由を用意しておくと断りやすい。お酒を飲ませようとしつこくなる人は、その時点で信頼できない。
終電を使う
「まだ時間あるよ」の場面で、終電を理由にするのは最も断りやすい方法。渋谷から帰るなら「終電が0時10分なんで」と具体的な時間を出すと相手も「そうかー」で流れやすい。時間を具体的に言うほうが、断り文句として機能する。
帰り道は一人になるまで気を抜かない
駅の改札を抜けるまで、場合によっては帰り道全体を一人で歩ける状態にする。「少し送っていく」と言われたら「大丈夫です、そこの角で(笑)」で十分。笑顔で断れば角が立たない。
もしもの時の対処法(通報・相談先)
何かあった場合の連絡先を、事前に知っておく。
アプリ内の通報機能
Pairs・Omiai・Hingeはいずれもプロフィール画面右上から「通報」できる。通報した場合、相手にはバレない仕組みになっているアプリが多い。証拠としてスクリーンショットを撮ってから通報する。
警察への相談
- #9110(警察相談専用電話)——犯罪になる前の段階でも相談できる
- 「ストーカー規制法」の相談窓口は各都道府県警に設置されている
公的な相談窓口
- DV相談ナビ(#8008)——デートDVも対象になる
- よりそいホットライン(0120-279-338)——24時間対応
アプリ内でのメッセージは削除される前にスクリーンショットを撮っておく。「念のため取っとこう」が後で証拠になる。
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最後に一つだけ。安全対策を全部やった上で、それでも出会いを楽しんでほしい。怖がって動けなくなるためじゃなく、安心して動けるようにするために、この記事を書いた。
美咲は今、別のアプリで知り合った人と毎週末お台場を散歩している。ちゃんと、続きがあった。
この記事を書いた人
27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。