恋のアーカイブ
恋愛体験談エッセイTinder

Tinderで会った3人目の男が、待ち合わせ場所を急に変えてきた。あの夜の話をする

Tinderで1人目は普通だった。2人目も普通だった。3人目が「やっぱり駅前じゃなくて、俺の車で迎えに行くよ」と言ってきた瞬間、背筋が凍った。25歳女性のTinderリアル体験談と、怖い思いから学んだ安全ルール。

25・femaleの体験
·橘みあ·8分で読める

Tinderで会った3人目の男が、待ち合わせ場所を急に変えてきた。


「新宿駅の東口で」と約束していた。当日の夕方、LINEが来た。「やっぱ駅前混むから、俺の車で迎えに行くよ。どこにいる?」


スマホを持つ手が、一瞬冷たくなった。


25歳、IT企業の営業事務。Tinderを始めて2ヶ月目のことだった。



1人目と2人目は、普通だった


1人目は渋谷のカフェで会った。26歳の会社員。1時間半話して、普通に楽しくて、普通に「またね」で終わった。2回目はなかったけど、不快な思いは何もなかった。


2人目は恵比寿の焼き鳥屋。28歳のデザイナー。おしゃれで話も面白くて、2回デートした。結局「友達止まり」で終わったけど、危険を感じたことは一度もなかった。


だから3人目も、同じだと思っていた。



「車で迎えに行く」の違和感


3人目はプロフィール写真が3枚あって、自己紹介文もちゃんと書いてあった。メッセージでは丁寧で、趣味の話で盛り上がった。30歳、IT系と書いてあった。


でも「車で迎えに行く」のLINEを見た瞬間、胃がぎゅっと縮んだ。


理由は直感だった。でも直感って、たぶん正しい。


「新宿駅の東口で大丈夫です! 人混み好きなんで」と返した。冗談っぽく断った。


返信は「いや、車のほうが楽だよ。近くまで行くから場所教えて」。


2回断られた。3回目を断るのに、指が震えた。「すみません、駅前がいいです」と送った。


既読がついて、5分返信がなかった。そのあと「了解」の2文字だけ来た。


友達のアヤに電話した。「今日の相手、ちょっと嫌な予感がする」。アヤは「行くな」と即答した。



行かなかった


結局、待ち合わせの1時間前にキャンセルのLINEを送った。「急用ができてしまい、今日は行けなくなりました。すみません」。


返信は来なかった。ブロックされた。


新宿の東口に行かなかった判断が正しかったのかどうか、今でもわからない。普通のいい人だった可能性もある。でも「車で迎えに行く」を2回押してきた時点で、私の中の何かが「ダメだ」と叫んでいた。



4人目以降に決めたルール


この経験のあと、Tinderで会うときのルールを3つ決めた。


1. 初回は絶対に駅前のカフェ。夜は避ける


昼間の、人がいる場所。個室居酒屋は2回目以降。車での移動は絶対にしない。「俺の車で」と言われた時点で断る。


2. 友達に「いつ・どこで・誰と」を共有する


アヤとLINEグループを作った。デートの日は場所と時間を送る。「21時までに連絡なかったら電話して」と頼んだ。


3. 少しでも違和感があったらキャンセルする


「失礼かも」「気にしすぎかも」と思っても、体が「嫌だ」と言っているなら従う。断って嫌われるのと、無理して会って後悔するのでは、前者のほうが100倍マシ。


4人目以降は全部このルールで会った。問題は一度も起きなかった。


あの日、新宿の東口に行かなかったことを、後悔したことは一度もない。怖い思いは、次の出会いを守る直感になる。



5人目以降——ルールを守り続けた結果


5人目はTinderで会った中で一番良い人だった。渋谷のカフェで会って、2時間話して、お互い笑い転げた。2回目は代官山の散歩、3回目は恵比寿のイタリアン。


3回目のデートの帰りに「付き合いたい」と言われた。渋谷駅の銀座線のホームで。電車が来る前に「はい」と答えた。


あの日、3人目の「車で迎えに行く」を断って、デートをキャンセルして、ルールを作った。あの判断がなかったら、Tinder自体をやめていたかもしれない。


怖い経験は、次の出会いを守るセンサーになった。直感を信じて、ルールを守って、それでも出会える人はちゃんといる。


Tinderは使い方次第。安全対策を自分で徹底できるなら、良い出会いの場になる。怖い思いは、次の出会いを守る直感になる。

この記事を書いた人

橘みあマッチングアプリ体験談ライター

27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。

この記事が刺さったら、シェアしてください

あなたへのおすすめ

Tinder」に興味があるあなたへ

会ったら全然違った。帰りたかったけど、2時間座っていた理由
恋愛体験談

会ったら全然違った。帰りたかったけど、2時間座っていた理由

Tinderで会った人は写真と全然違った。帰りたい。でも帰れなかった。渋谷のカフェで2時間。帰れなかった心理と、「写真詐欺」の向こう側にあった意外な気づきの話。

Tinder
付き合って2週間でGPS共有を求められた話
恋愛体験談

付き合って2週間でGPS共有を求められた話

Tinderで出会った彼は、最初の1週間は完璧だった。2週間目の夜、「位置情報共有しない?」と言われた瞬間、指先が冷たくなった。断ったら態度が変わった。束縛がエスカレートする前兆を振り返る。

Tinder
Tinderで真剣な出会いを探した男の話。遊び目的と思われながら4ヶ月続けた
恋愛体験談

Tinderで真剣な出会いを探した男の話。遊び目的と思われながら4ヶ月続けた

「Tinderで真剣はウケる」と笑われた27歳男。4ヶ月で20人に会い、5人が本気だった。バイオを変えた日から、届くメッセージの質が変わった話。

maleTinder|27
5
Tinderで4回怖い思いをした。今は会う前に必ずやることがある。
マッチングアプリ攻略

Tinderで4回怖い思いをした。今は会う前に必ずやることがある。

写真と全然違う人が来た。知らない住宅街のカフェに呼ばれた。「一人暮らし?」を3回聞かれた。Tinderで4回怖い思いをして作った、会う前の安全確認チェックリストを全部書く。

femaleTinder|24
9
Tinderで「ヤバい人」に7回会った私が、今もわかる本物の見分け方
マッチングアプリ攻略

Tinderで「ヤバい人」に7回会った私が、今もわかる本物の見分け方

「違和感はあった」のに会い続けた結果が7人。Tinderで実際に会って「想像と全然違った」を繰り返すうちに、ある法則に気づいた。ヤバい人を事前に見分けるための7つのチェックポイント、全部体験から来ている。

女性Tinder|24歳
4
設定一つで見える世界が変わる。Tinderで気づいた、私が隠していた本当の好き
恋愛体験談

設定一つで見える世界が変わる。Tinderで気づいた、私が隠していた本当の好き

24歳の頃、Tinderの設定を男性向けと女性向けで気分によって切り替えていた。どちらも好きという答えが一番受け入れられにくかった。その矛盾を「どっちかにして」と言わずに理解してくれた人に、ようやく出会うまでの話。

Tinder|24歳
6

恋愛体験談」はまだ 239 本あります

次の記事

28歳の誕生日にPairsを始めた。ケーキの代わりにプロフィール写真を撮った話