28歳の誕生日にPairsを始めた。ケーキの代わりにプロフィール写真を撮った話
28歳の誕生日、友達からのLINEスタンプと母親からの「いい人いないの?」の電話。その夜、Pairsをダウンロードした。半年間で15人とマッチして、7人と会って、1人と付き合った。20代後半のリアルなPairs体験記。
28歳の誕生日に、Pairsを始めた。
誕生日の夜、友達からLINEスタンプが届いて、母親から電話が来た。「お誕生日おめでとう。……ねえ、いい人いないの?」。毎年聞かれる質問に、毎年「今はいいかな」と答えていた。でも28歳の「今はいいかな」は、27歳のそれより少しだけ声が小さかった。
広告代理店のプランナー。仕事は充実していた。でも金曜の夜に恵比寿のオフィスを出て、1人で帰る東横線の車内で、ふと寂しくなることが増えていた。
その夜、ベッドの中でPairsをダウンロードした。ケーキは買わなかった。代わりに、プロフィール写真を選ぶのに2時間かかった。
最初の1ヶ月——15人とマッチ、会えたのは0人
プロフィールはこう書いた。「広告の仕事をしています。休日はNetflixとカフェ巡りを交互にやってます。表参道の裏通りにある小さいカフェが好きです。料理はパスタだけ得意になりました」。
1ヶ月で15人とマッチした。多いのか少ないのかわからなかった。メッセージを送って、返ってきて、3〜5往復で「会いましょう」になる人と、途中で止まる人が半々だった。
でも最初の1ヶ月は、誰とも会えなかった。日程が合わない、急に返信が来なくなる、「ちょっと忙しくなって」で消える。マッチングアプリって、こういうものなのか。スマホの画面を見つめながら、テーブルの上のアイスコーヒーの氷が全部溶けた。
2ヶ月目——初めて会えた日
2ヶ月目に初めて会えた。31歳のIT企業勤務、中目黒在住。メッセージで本の話が合って、「蔦屋書店のカフェで」と誘われた。
代官山の蔦屋書店、土曜の14時。相手は写真より少し痩せていて、目が優しかった。「はじめまして」と言ったとき、自分の声が裏返った。緊張していた。
でも席に座って5分で緊張が溶けた。「どんな本読みますか?」から始まって、気づいたら2時間経っていた。帰り道、代官山の坂を一人で歩きながら、「あ、楽しかった」と声に出して言った。
結局この人とは2回会って、友達止まりで終わった。でも「アプリで人に会うのって、普通のことなんだ」とわかったのが、一番の収穫だった。
3〜5ヶ月目——7人と会った
そこから勢いがついた。3ヶ月目に2人、4ヶ月目に2人、5ヶ月目に2人と会った。
全員に共通していたのは、メッセージで「具体的な話題」があった人だけ会うようにしたこと。「よろしくお願いします」だけの人、質問に一言でしか返さない人は、会っても話が弾まないとわかったから。
7人のうち、2回目に進んだのは3人。3回目まで行ったのは1人。
3回目まで行った人は、吉祥寺のハモニカ横丁で飲んだ32歳の公務員だった。穏やかで、冗談が面白くて、私の仕事の愚痴を笑いながら聞いてくれた。でも3回目のデートの帰り際に「友達としてはすごく楽しい」と言われて、終わった。
高円寺の駅前で別れたあと、改札の向こうで1分くらい立ち止まった。悔しいのか悲しいのかわからない感情が、みぞおちのあたりに溜まっていた。
半年後——1人と付き合えた
6ヶ月目に会った人と、付き合うことになった。
29歳、メーカーの営業。メッセージの最初に「プロフィールのパスタの話が気になって。何パスタが得意ですか?」と送ってきた人。「カルボナーラです。卵黄だけ使う派です」と返したら、「全卵派との宗教戦争に巻き込まれますね」と返ってきて、笑った。
1回目は表参道のカフェ、2回目は中目黒のイタリアン(カルボナーラを食べた)、3回目は代々木公園の散歩。4回目のデートの帰りに、渋谷駅の銀座線の改札前で「付き合ってほしい」と言われた。
声が少し震えていた。彼の。私の手も震えていた。
28歳の焦りは、29歳の余裕の原材料だった。
よくある質問
28歳からマッチングアプリを始めるのは遅いですか?↓
Pairsで20代後半の女性がマッチングを増やすコツは?↓
この記事を書いた人
27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。