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恋愛体験談エッセイwith

withで相性96%だったのに3回目で別れた夜。後悔した話

withの心理テストで「相性96%」と表示された。運命だと思った。メッセージも弾んだ。デートも楽しかった。でも3回目のデートで「この人とは合わない」と確信した。96%が教えてくれなかった4%の話。

26・女性の体験
·橘みあ·8分で読める

正直に言う。相性96%だったのに、3回目で終わった。


26歳の春。withを始めて3週間目に、その人が表示された。28歳、商社勤務。写真はスーツ姿で、目が笑っていた。相性診断のスコアが画面に大きく出ていた。96%。


心臓がどくんと鳴って、指先が少し震えた。96%って、ほぼ満点じゃん。


メッセージを送った。「相性96%って出てて、気になりました」。返信は30分後に来た。「僕も見ました。96%、初めてです」。



メッセージは完璧だった


2週間のメッセージは、本当に楽しかった。


好きな映画が同じだった(「パラサイト」と「万引き家族」)。好きな作家が同じだった(村上春樹の短編集が好き)。休日の過ごし方も似ていた(カフェで本を読む→散歩→夕方から料理)。


「やっぱり96%だ」と何度も思った。相性診断が「この人と合いますよ」と太鼓判を押してくれている安心感があった。



1回目のデートは最高だった


表参道のカフェで会った。土曜の14時。相手は写真通りの人で、声が低くて落ち着いていた。


村上春樹の話で1時間。映画の話で30分。仕事の話で30分。2時間があっという間だった。帰り際に「また会いたいです」と言われて、耳の後ろがじわっと熱くなった。


帰りの千代田線の中で、友達のナツミにLINEした。「96%の人、やばい。めっちゃ良かった」。ナツミからハートのスタンプが5個来た。



2回目のデートで、小さなずれ


2回目は恵比寿のイタリアンだった。金曜の夜。ワインを飲みながら話した。


話は弾んだ。でも、小さな違和感が1つあった。


私が仕事の愚痴を言ったとき、彼は「それは大変だね」と言った。言葉は正しい。でもトーンが、どこか他人事だった。共感じゃなくて、処理。「大変だね」の後に続く言葉がなかった。


小さなことだった。気にしすぎかもしれない。でも帰りの東横線で、みぞおちのあたりがもやもやしていた。その「大変だね」がずっと引っかかっていた。



3回目——96%の外側


3回目は中目黒の目黒川沿いを散歩して、カフェに入った。


そこで彼が言った。「ナツミさんって友達よく話に出るけど、僕はあんまり友達の話されてもピンとこないんだよね」。


悪気はなかったと思う。正直な人だった。でも私にとって、友達の話をするのは「あなたに心を開いている」のサインだった。それを「ピンとこない」と言われた瞬間、胸の奥がすっと冷えた。


趣味が合う。映画が合う。本が合う。でも「人との距離感」が合わなかった


私は友達の話を聞いてほしいタイプで、彼は2人の世界だけで完結したいタイプだった。96%の相性診断は、この4%を測っていなかった。



別れを伝えた


4回目のデートには行かなかった。LINEで正直に伝えた。「すごく楽しかったです。でも、なんとなく合わないと感じる部分があって」。


彼からの返信は「わかりました。相性96%でも、ダメなときはダメなんですね」だった。少し笑えて、少し切なかった。


withの相性診断は嘘じゃない。性格傾向は確かに近かった。でも恋愛の相性は、性格テストでは測れない部分にある。隣にいるときの空気感、沈黙の心地よさ、愚痴を聞いたときの反応。そういう「4%」が、実は一番大きい。


96%の相性は、残り4%を見せなかっただけだった。



withを使い続けた理由


96%の人と合わなかったあと、withをやめようかと思った。でも、相性診断でマッチングするという仕組み自体は気に入っていた。会話のきっかけが自然にできるのはwithの強み。


2人目に会った人は相性78%だった。数字は低かったけど、メッセージの温度が心地よかった。仕事の愚痴を言ったとき、「それつらいね。俺だったらたぶん泣く」と返ってきた。96%の人にはなかった温度。


3回デートして、今付き合っている。相性78%の人のほうが、96%の人より「一緒にいて楽」だった。


withの相性診断は、会話の入口として使うのが正解。96%を「運命」と思い込んだ自分が間違っていた。数字はきっかけであって、答えじゃない。


この話に結論はない。

この記事を書いた人

橘みあマッチングアプリ体験談ライター

27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。

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