Pairsの口コミに「出会えない」と書こうとしていた。3ヶ月後の自分が止めた
Pairsを3ヶ月使って、マッチ5件、デート0件。アプリストアに★1レビューを書こうとした。「出会えません。時間の無駄です」。でも送信する前に、ひとつだけ試していないことがあった。それを変えたら、1ヶ月で3人に会えた。
Pairsの口コミに「出会えない」と書こうとしていた。
アプリストアを開いて、★1をタップして、「3ヶ月使いましたが一度も会えませんでした。時間とお金の無駄です」と入力した。送信ボタンの上で、指が止まった。
30歳、金融機関の事務。3ヶ月間の成績はこうだった。マッチ5件。メッセージが続いたのは2人。デートに至ったのは0人。月額3,700円×3ヶ月=11,100円。タダ払い。
レビューを書く前に、ふとプロフィール画面を開いた。自分のプロフィールを3ヶ月ぶりにちゃんと見た。
自分のプロフィールを客観的に見た瞬間
写真:会社の飲み会で撮った1枚。背景に同僚の腕が映っている。照明が暗い。
自己紹介文:「金融関係で働いています。趣味は読書と散歩です。よろしくお願いします」——38文字。
コミュニティ:「映画好き」「カフェ巡り」の2つだけ。
3ヶ月間、この状態で「出会えない」と文句を言おうとしていた自分が、急に恥ずかしくなった。新橋のドトールでアイスコーヒーを飲みながら、レビューの文面を全部消した。
大学の同期に写真を撮り直してもらった
その週末、大学時代の友人・ケンタに頼んで写真を撮り直した。場所は日比谷公園。11月の昼下がり、紅葉が少し残っていた。
ケンタは趣味でカメラをやっていて、「自然光で、歯を見せて笑え。目を細めろ」と指示を出した。20枚くらい撮って、ベンチに座っている1枚が一番良かった。背景の紅葉が効いていた。
自己紹介文も書き直した。近くのスタバで、ケンタと一緒に。
「休みの日は神保町の古書店を巡ってます。あと丸の内あたりを散歩するのが好きで、皇居ランは3kmで限界です。最近ハマっているのは台湾料理で、四ツ谷のルーロー飯の店に通ってます」
コミュニティも10個に増やした。「読書好き」「カフェ巡り」「散歩」「料理」「Netflix」「邦画」「一人旅」「ラーメン」「猫好き」「ランニング」。
翌週から数字が変わった
プロフィールを変えた翌週。いいねが来た。1日目に2件。2日目に3件。3日目に1件。
3ヶ月で5件だったのが、1週間で6件。
心臓が跳ねた。いいねの通知音が鳴るたびに、条件反射で笑った。3ヶ月間、この音を待っていた。
1ヶ月後、3人と会えた。神保町のカフェ、丸の内のレストラン、四ツ谷のルーロー飯屋。3人とも、プロフィールに書いた場所が会話のきっかけになった。
「ルーロー飯の店、私も気になってて!」と言った2人目の人と、3回デートして付き合うことになった。
★1レビューを書かなくてよかった
あのとき送信ボタンを押していたら、今の彼女には会えなかった。
「出会えない」の原因はPairsじゃなかった。飲み会の暗い写真と、38文字の自己紹介だった。アプリを変えても、結果は同じだったと思う。
出会えた日に、出会えなかった日の意味が変わる。
ルーロー飯の店で、付き合うことになった
3人目に会った人が、今の彼女。四ツ谷のルーロー飯屋で1回目、神保町の古書店巡りで2回目、丸の内の皇居前広場で3回目のデートをした。
3回目の帰り、東京駅の丸の内口で別れる直前に「付き合ってほしい」と言った。東京駅の赤レンガをバックに、声が震えた。通りすがりのサラリーマンが一瞬こっちを見た。
彼女は3秒くらい黙って、それからコートのポケットから手を出して、「うん」と言った。冬の夜風が冷たかったけど、握った手は温かかった。
★1レビューを書かなくてよかった
あのとき「出会えません。時間の無駄です」と送信していたら、今の彼女には会えなかった。ルーロー飯の話で笑い合うことも、神保町で同じ本を手に取ることも、東京駅で手を繋ぐこともなかった。
「出会えない」と思ったとき、原因は自分のプロフィールにあった。アプリを変える前に、自分の見せ方を変える。その順番を間違えなければ、出会える。
出会えた日に、出会えなかった日の意味が変わる。
この記事を書いた人
27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。