40代でPairsを始めた。20代だらけに見えた最初の1週間
43歳、離婚して2年。Pairsをダウンロードした。画面をスクロールすると20代の写真ばかり。場違い感で胃が重くなった。1週間後、同世代を見つけて出会えるまでの話。
43歳でPairsをダウンロードした。指が震えた。
離婚して2年。子どもはいない。新宿のワンルームマンション、金曜の夜。同僚が「騙されたと思って」と勧めてきたのがきっかけだった。
アプリを開いた瞬間、画面は20代の写真で埋まった。キラキラした自撮り、旅行先のビーチ、犬と一緒の写真。全員が自分の娘でもおかしくない年齢だった。
胃の奥がずしっと重くなった。場違いだ。ここは自分の来る場所じゃない。
最初の1週間——いいね0件
プロフィールをとりあえず書いた。「43歳、メーカー勤務。趣味は料理と散歩。バツイチです。」写真は会社の同僚に撮ってもらった1枚。スーツ姿。
1日目:いいね0件。2日目:0件。3日目:0件。
スマホを開くたびに、0の数字が目に入った。「やっぱり40代は無理なのか」。中野のサイゼリヤで一人でワインを飲みながら、アプリを消そうかと思った。
同僚のアドバイス——「フィルター使え」
4日目、勧めてきた同僚の田中(45歳、Pairsで再婚済み)にLINEした。「マッチしない。無理だろこれ」。
田中の返信は即答だった。「お前、検索フィルター使ってないだろ。年齢を35-45歳に絞れ。あと写真がスーツすぎる。休日の格好で撮り直せ」。
週末、代々木公園で田中に写真を撮り直してもらった。ジャケットにデニム。自然光で、少し笑った顔。田中が「これでいい。スーツは堅すぎる」と言った。
プロフィール文も書き直した。「離婚して2年、新しい出会いを探しています。休みの日は神保町で古本を漁るか、自分で作ったパスタを食べるかしています。料理はイタリアンだけ異常にうまくなりました」。
年齢フィルターを38-48歳に設定して、いいねを送り始めた。
5日目——最初のマッチング
写真を変えた翌日、いいねが来た。40歳の看護師。プロフィールに「バツイチ、子なし、もう一度ちゃんとした恋愛がしたい」と書いてあった。
心臓がドクンと鳴った。43歳でも、ドキドキするんだな、と思った。
メッセージを送った。「プロフィールのお料理の話、気になりました。イタリアンお好きですか?」。返信は3時間後に来た。「パスタが得意って書いてましたよね。何パスタですか?」。
そこから毎日、メッセージが続いた。
1週間後——初デート
7日目に会った。神保町の小さなイタリアン。彼女はワンピースを着ていて、少し緊張している様子だった。「こういうの初めてで」と言った。「俺もです」と答えた。嘘じゃなかった。
カルボナーラを食べながら、離婚の話をした。お互い、少しだけ。深くは踏み込まない。でも「この人も同じ経験をしている」とわかるだけで、肩の力が抜けた。
2時間があっという間だった。帰り際、神保町の交差点で「また会いたいです」と言ったら、「私もです」と笑ってくれた。
20代だらけの画面に怯えていた1週間前の自分に言いたい。フィルターを使え。写真を変えろ。同じ場所にいる人は、必ずいる。
場違いだと思った場所に、同じ気持ちの人がいた。
40代がアプリで気づいたこと
1ヶ月使って思ったのは、「40代の自分を恥じる必要はなかった」ということ。
20代の写真を見て場違いだと感じたのは、自分が自分を否定していたから。フィルターを使えば同世代はいるし、同世代は同世代の良さがある。人生経験があるから会話に深みが出る。離婚の痛みを知っているから、相手に優しくできる。
神保町の彼女と付き合って3ヶ月経った。先週、一緒にカルボナーラを作った。「うまい」と言ってくれた。43歳でも、心臓はちゃんとドキドキする。
年齢はフィルターで絞れるが、出会いたい気持ちはフィルターでは絞れない。
よくある質問
40代でマッチングアプリを始めるのは遅いですか?↓
40代男性がマッチングアプリでマッチするコツはありますか?↓
この記事を書いた人
27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。