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恋愛体験談エッセイPairs

いいね4件から交際まで、3ヶ月で変えた夜。後悔しなかった全数字の話

1ヶ月目、いいね4件。返信3件。デート0件。代々木公園で撮り直した写真と、ドトールで書き直した自己紹介。2ヶ月目から数字が動き始めた。28歳男のPairs3ヶ月記録、全部出す。

28・男性の体験
·橘みあ·5分で読める

正直に言う。いいね4件だったのに、3ヶ月で全部変えた。


金曜の23時、神保町のワンルームでベッドに寝転がりながらPairsを開いた。通知ゼロ。心臓がどくんと鳴ったのは、悔しさなのか焦りなのかわからなかった。28歳、IT企業勤務。同期は次々と彼女ができて、忘年会の話題についていけなくなっていた。


「とりあえずアプリ入れてみれば?」


会社の後輩にそう言われて始めたPairs。でも始めてから1ヶ月、画面の向こうにいるはずの誰かに、一歩も近づけていなかった。



1ヶ月目——プロフィールが「履歴書」だった


いいね:4件。送ったメッセージ:20件。返信:3件。デート:0件。


最初のプロフィールを今見返すと、自分でも引く。「IT系の28歳です。趣味は山登りと映画鑑賞。よろしくお願いします」。これ、採用面接の自己紹介か? 誰の心にも引っかからない、無味無臭の文章だった。


写真も終わっていた。会社の飲み会で撮った集合写真を切り抜いたやつ。背景に赤提灯が映っていて、顔は薄暗い。「これ、誰?」って自分でも思うレベル。


20件メッセージを送った。「はじめまして、プロフィール拝見しました。よろしくお願いします」——全員に同じ文面。返信が来たのは3件。そのうち2件は3往復で止まった。残り1件は「ありがとうございます」の一言で終了。


夜中の2時にiPhoneの画面を見ながら、喉の奥がきゅっと詰まった。マッチングアプリって、こんなに無力感があるものなのか。



代々木公園で撮り直した日


2ヶ月目の頭、大学時代の友人・タカシに頼んで代々木公園で写真を撮り直した。


「お前、自然光で撮れよ。あと笑え。口角だけじゃなくて、目を細めろ」


タカシはカメラが趣味で、彼女のプロフィール写真も撮ったことがあるらしい。公園のベンチに座って、木漏れ日の中で6枚。犬を連れた人が横を通った時に自然に笑った1枚が、一番良かった。


自己紹介文も書き直した。近所のドトールでアイスコーヒーを飲みながら、スマホのメモアプリに打ち込んだ。


「山登りが好きで、下山後の温泉のためだけに登る節がある。最近は奥多摩のむかし道がお気に入り。普段はNetflixで韓国ドラマを見ながら寝落ちするのが金曜の定番」


完璧じゃない。でも「人間味」がある文章にはなった気がした。


プレミアムプランにも課金した。月3,700円。居酒屋1回分を削った。



2ヶ月目——数字が動き始めた


いいね:14件。送ったメッセージ:40件。返信:12件。デート:2件。


写真と自己紹介を変えただけで、返信率が10%から30%に跳ね上がった。送るメッセージも変えた。相手のプロフィールを読んで、1つだけ具体的な質問を入れるようにした。


「プロフィールにスタバの新作チェックするって書いてありましたが、今季のどれが好きですか? 俺は正直、毎回キャラメルフラペチーノに逃げる派です」


こういう文面。自分の情報も少し入れると、返しやすいらしい。返信率がさらに上がった。


最初のデートは代官山のカフェだった。蔦屋書店の近くにある、窓が大きい店。相手は25歳の看護師で、写真より笑顔が柔らかかった。「山登りのプロフィール面白いって思って」と言われた時、耳の後ろがじわっと熱くなった。


2時間話して、「また会いましょう」。手が震えていたのを悟られないように、テーブルの下で拳を握っていた。


2件目のデートは吉祥寺のハモニカ横丁近くの居酒屋。こっちは1回で終わった。会話は弾んだけど、なんとなく「友達止まり」の空気を感じた。理由は聞かなかった。聞く勇気がなかった、というのが正直なところだ。



3ヶ月目——4回目のデートで言った


いいね:17件。デート:3件。2回目以降に進んだ:2件。


代官山の彼女とは毎週会うようになった。2回目は中目黒の川沿いを歩いた。3回目は新宿のIMAXで映画を観た。暗い劇場の中で、ふと横を見たら彼女がスクリーンの光に照らされていて、心臓が肋骨をノックするみたいにドクドク鳴った。


4回目、恵比寿の小さなイタリアンで向かい合った。パスタを待っている間に、口が勝手に動いた。


「あの、付き合ってほしいんですけど」


声がうわずった。手のひらが汗でべたべたしていた。


彼女はフォークを置いて、少し間を空けてから、「いいよ」と言った。


「え、マジで?」


「マジで。てか最初に会った時からそうなるかなって思ってた」


顔が熱くなって、ワイングラスの水滴をずっと触っていた。たぶん相当気持ち悪い顔をしていたと思う。



3ヶ月の全数字


課金額:合計約11,000円(プレミアム3ヶ月分)。マッチング合計:35件。送ったメッセージ:約100件。返信があった:約30件。実際に会った:5人。2回以上会った:3人。交際に至った:1人。


「コスパ」で語りたくはない。でも、合コン1回分の費用で3ヶ月活動できたのは事実だ。


振り返って思うのは、1ヶ月目の自分がどれだけ「受け身」だったかということ。いいねが来るのを待って、テンプレのメッセージを送って、プロフィールは適当。それで結果が出るわけがなかった。


変えたのは3つだけ。写真を自然光で撮り直した。自己紹介に人間味を入れた。メッセージを相手に合わせて書いた。テクニックというより、「相手に自分を見せる覚悟」の問題だった。


待っていた1ヶ月より、動いた2ヶ月のほうが短かったのに。

この記事を書いた人

橘みあマッチングアプリ体験談ライター

27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。

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