3ヶ月で13,500円課金した夜、後悔した男の話
課金する前の月、いいね3件。課金した月、いいね11件。でも「課金したから増えた」のか?新橋の居酒屋で財布を開きながら計算した、マッチングアプリ課金のリアルな損益分岐点。
正直に言う。3ヶ月で13,500円課金したのに、答えが出なかった。
日曜の夜、練馬のワンルームでPairsの有料プラン画面を見ていた。月額3,700円。年間プランなら月2,400円。スマホの画面に表示された金額を見つめたまま、親指がボタンの上で固まっていた。
28歳、メーカー勤務。手取り24万。家賃7.5万。食費3万。通信費1万。ここに月3,700円を足すのか。缶ビールを1ケース我慢すれば払える金額。でも「マッチングアプリに金を払う」こと自体が、なんか負けを認めるようで、喉の奥がきゅっとなった。
結局、3日後に押した。新橋の鳥貴族で友達の翔太に「お前まだ無料でやってんの?」と笑われたのがきっかけだった。
マッチングアプリ男性の課金で何が変わるのか——Pairsの有料プランを分解する
Pairsプレミアムプラン(月額3,200〜4,500円、プランにより変動)で解放される機能を整理する。
メッセージ送り放題。無料だとマッチングしても最初の1通しか送れない。2通目以降は有料。つまり無料だと「会話」ができない。マッチングしてもやりとりが始まらない。これが一番大きい。
いいね数の上限アップ。無料は月30いいね。有料は月50いいね+毎日ログインボーナス。母数が増える。
検索フィルターの強化。年収・職業・居住地で絞れる範囲が広がる。
「足あと」が5件以上見られる。無料は直近5件まで。有料は無制限。自分のプロフィールを見た人がわかるから、そこにいいねを送れば返ってくる確率が高い。
ここまでが機能の話。でも俺が3ヶ月使って感じた一番の変化は、機能じゃなかった。
マッチングアプリの課金で変わったのは「態度」だった
課金前の俺は、慎重すぎた。
メッセージが1通しか送れないと思うと、「この人に送っていいのかな」と悩んで、結局送らない日が続いた。いいねも30件しかないから、「もったいない」と思って出し惜しみしていた。
課金した瞬間、何かが外れた。「どうせ送り放題だし」。この感覚。
1日10件いいねを送るようになった。メッセージも、マッチングしたらその日のうちに送るようになった。通勤の山手線で、ドトールの昼休みで、寝る前のベッドで。行動量が3倍になった。
翔太が言っていた。「課金の半分はジムの会費と同じだよ。金を払ったから行くんだ」。月3,700円払っている事実が、「元を取らなきゃ」という気持ちを生む。サンクコストかもしれない。でもそれで動けるなら、払う価値がある。
マッチングアプリ男性課金の3ヶ月——全数字を公開する
1ヶ月目
送ったいいね:120件。マッチング:8件。メッセージのやりとりが続いた:4件。デート:1件。
デート1件目は池袋のルミネの中のカフェ。26歳の事務職の女性。2時間話して、「また会いましょう」と言われた。帰りの丸ノ内線で、心臓がまだドクドクしていた。でも2回目のデートは実現しなかった。理由は聞けなかった。
2ヶ月目
送ったいいね:150件。マッチング:11件。メッセージ継続:6件。デート:2件。
2ヶ月目から、いいねの「打率」が上がった。プロフィールを読んで共通点がある人だけに送るようにしたから。数を打ちながら質も上げる。野球のバッティングと同じだった。
デートの1件は恵比寿の小さなイタリアン。もう1件は代官山の蔦屋書店近くのカフェ。代官山の相手とは2回目のデートに進んだ。
3ヶ月目
送ったいいね:130件。マッチング:12件。メッセージ継続:7件。デート:3件。
3ヶ月目になると、「どういう人と相性がいいか」がわかってきた。プロフィールを読む精度が上がった。趣味が合う人より、文章のテンポが似ている人の方が会話が続くことに気づいた。
3ヶ月の合計
課金額:約11,100円(月額3,700円×3ヶ月)。マッチング:31件。デート:6件。2回以上会えた:2人。交際まで至った:0人(※3ヶ月時点)。
マッチングアプリの課金は「元が取れる」のか——損益分岐点を考える
合コン1回の費用は、男性負担で5,000〜8,000円。出会える女性は4〜5人。そのうち連絡先を交換できるのは1〜2人。つまり合コン1回で「連絡先交換1件」のコストが5,000〜8,000円。
Pairsプレミアム3ヶ月で11,100円。デート6件。「デート1件あたりのコスト」が約1,850円。合コンの3分の1以下。
もちろんデート費用は別にかかる。でも「出会いの入口」としてのコスパは、合コンや街コンより圧倒的に安い。居酒屋で3回飲む金額で、3ヶ月間ずっと出会いを探せる。
ただし——これは俺のケースだ。課金する前にプロフィールと写真を整えていたから、この数字が出た。プロフィールが「東京在住28歳、映画が好きです」のまま課金しても、この結果にはならない。
マッチングアプリで男性が課金すべきタイミング——早すぎると金が溶ける
課金すべきタイミングには条件がある。
条件1:写真が6枚揃っている。自然光で撮った写真、全身写真、趣味の写真、友人との写真。1〜2枚の暗い自撮りだけで課金しても意味がない。
条件2:プロフィール文に人格が出ている。「IT系28歳です。よろしく」は情報であって人格じゃない。「奥多摩の山を下りた後の温泉のために登ってる節がある」みたいな、その人にしか書けない一文が入っているか。
条件3:無料の状態でいいねが週3件以上来ている。週3件来ているなら、プロフィールの最低ラインは超えている。課金で露出を増やせば、その3件が10件になる可能性がある。週0件のまま課金しても、0×何倍=0のまま。
この3条件を満たしてから課金する。順番を間違えると、月3,700円が蒸発する。
課金しない方がいい人、課金した方がいい人
課金しない方がいい人:写真が整っていない、プロフィール文が「よろしくお願いします」、いいねが週0〜2件。この状態で課金するのは、エンジンが壊れた車にハイオクを入れるようなもの。先にエンジンを直す。
課金した方がいい人:写真6枚・プロフィール改善済み・いいね週3件以上。この状態なら、課金で行動量が増えて、結果が変わる確率が高い。あと「金を払ったから動く」タイプの人は、課金の心理的効果が大きい。
練馬のワンルームで3日間迷ったあの夜。結局押してよかったと思っている。でもそれは、押す前に写真とプロフィールを全部やり直していたからだ。
課金は魔法じゃないけど、準備した人にだけ効く。
この記事を書いた人
27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。
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