追いLINEをまた送った。止められるはずだったのに止められなかった理由
Pairsで出会った人に追いLINEを2回送った。送るたびに後悔した。意志の問題だと思っていた。でも「間欠強化」という言葉を知って、脳の仕組みの問題でもあると知った。自己嫌悪が少し薄くなった話。
「送るつもりなかった。でも送った。」
これが2回目の追いLINEを送ったあとで、自分に言った言葉だ。
Pairsで出会ったシュンさん(仮名)。28歳、建築の設計事務所勤務。最初のメッセージから2週間後に初めて会って、下北沢の小さいビールバーで2時間半話した。話しやすい人だった。笑うとき目が細くなって、自分の仕事の話をするときだけ声のトーンが少し上がった。
2回目は恵比寿のカフェ。平日の19時に待ち合わせて、パスタを食べながら3時間いた。「また会いたいです」と言って別れた。私の方から言った。
それから、LINEが止まった。
2週間の沈黙
1週間は待った。メッセージが来ない日が続くにつれて、スマホを見る回数が増えていった。通知がない画面を確認して、ロックして、また開く。それを夜に何度かやっていた。
1週間と3日後、「最近どう?」と送った。1回目の追いLINE。
3日後に「仕事忙しくて」と来た。「お互い頑張ろうね」と返した。そこから連絡が止まった。
2週間後の夜
中目黒のアパートの自室で、MacBookを開きながら、また送ろうとしている自分がいた。画面には何も打っていない。でも指がトーク画面を開いていた。
「送っても返ってこない確率が高い」はわかっていた。「送ったところで何かが変わる可能性は低い」もわかっていた。
それでも送った。
「最近どう。また会いたいな、暇だったら」
送った瞬間、後悔した。でも同時に、画面から目が離せなくなった。既読がつくかどうか、5分間確認し続けた。
なぜ止められなかったのか
その後しばらくしてから読んだ本に、「間欠強化」という言葉が出てきた。
毎回ごほうびがあるより、「たまにごほうびがある」方が依存性が高い、という仕組みだ。スロットマシンと同じ。100回引いて5回しか当たらないスロットの方が中毒になりやすい。50回引いて25回当たるスロットより、だ。
シュンさんから返信が来たことは、確かにあった。「仕事忙しくて」と来た。あの返信がごほうびだった。「たまに来るごほうび」が、「次も来るかもしれない」という期待を消せなくさせた。
「もしかしたら今日は返ってくるかも」。この「もしかしたら」がドーパミンを出す。「絶対返ってこない」なら諦められる。「可能性がゼロじゃない」から、手が動く。
意志の問題だけじゃなかった
「追いLINEはするな」と言う人がいる。正しいと思う。
でも「するな」だけでは止められない人は多い。意志の問題だと責め続けていたのに、脳の仕組みの問題でもあった。自己嫌悪に使っていた時間が少し無駄だった気がする。
シュンさんには、2回目の追いLINEにも返信が来なかった。既読はついた。返信は来なかった。
そこで送るのをやめた。「見たけど返したくない」という意思表示だと、さすがに判断できた。スロットが「このレバーは当たらない設定に変えました」と表示してくれたようなものだ。
その翌日にPairsのトーク画面を非表示にした。「退会」ではなく「非表示」。退会したら再会の可能性がゼロになる気がして、そこまではできなかった。これもまだ間欠強化の中にいるのだと思う。
あの夜のLINEは消せていない
「最近どう。また会いたいな、暇だったら」というLINEは、今も消していない。既読マークと、その下の空白がそのまま残っている。
消したら「ここで諦めた」という記録が消えてしまう気がして。
そう思っていること自体、まだ間欠強化の余韻の中にいるのかもしれない。正直、完全には切れていない。でもこの仕組みを知ってから、自分を責める時間は半分以下になった。それで十分だと思っている。今のところは。
よくある質問
追いLINEを送るのをやめるにはどうすればいいですか?↓
1回の追いLINEは許容範囲ですか?↓
この記事を書いた人
27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。
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