スペックが完璧な人と会った。翌朝に「ない」とわかった理由
外資系コンサル、年収800万、身長180cm、顔も良かった。表参道のフレンチを予約してくれた。会話も弾んだ。タクシーまで呼んでくれた。でも家に着いて「何も感じなかった」と気づいた。なぜときめかなかったのか、翌朝にやっとわかった。
プロフィールを見た瞬間、「これは会うしかない」と思った。
Pairsで出会ったリョウスケさん(仮名)。32歳、外資系コンサル。年収の欄に「800万〜」とあった。写真は笑顔で、顔立ちが整っていた。身長180cmと書いてあった。趣味は読書と登山。自己紹介文は丁寧で、文章力も高かった。
いいねを押したのは私だった。次の日に返ってきた。
表参道のフレンチレストラン
「どこか食べに行きましょう。好きな場所ありますか?」
「どこでも大丈夫です」と言ったら、表参道のフレンチレストランを予約してくれた。2時間前に「こんな感じです、楽しみにしてます」とリンクを送ってきた。
着いたとき、彼はもう来ていた。席を立って「こんにちは」と言った。背が高かった。写真より顔が良かった。
会話は弾んだ。仕事の話、旅の話、本の話。どのトピックでも話が続いた。質問もしてくれた。ちゃんと聞いていた。帰り際にタクシーを呼んでくれた。「よかったら乗っていってください」と言われた。
帰宅後に気づいたこと
家に着いて、鍵を開けながら思った。
「……何も感じなかった」
ときめかなかった。
嫌だったわけじゃない。話も楽しかった。サービスも完璧だった。不満は何もない。でも心臓は一回も跳ねなかった。3時間で一度もなかった。
スペックを「確認」していた
翌朝、コーヒーを淹れながら考えた。
私は昨夜、彼の「スペック」を確認し続けていた。「やっぱり背が高い」「話し方が上手い」「気が利く」。全部チェックリストを埋めていくような見方だった。
ときめきは「この人のこういう部分が」という発見から来る。でも私は発見しようとしていなかった。条件を確認することに集中していた。
スペックが邪魔をすることがある
友達に「高スペックの人と会うと緊張して心を閉じてしまう」と話したら、「それ、わかる」と言われた。「完璧な人だと思うと、自分が審査される側になる感覚になって、相手を見られなくなる」と。
その通りかもしれない。
2回目の誘いは断った。「ちょっと今の状況が難しくて」と返した。嘘だった。本当は「なぜときめかなかったのか、自分でも説明できない」だけだった。それが正直な答えだった。
リョウスケさんの何かが悪かったわけじゃない。ただ、「スペックを見ていた夜」と「その人を見ていた夜」は、別のことだったと思う。
この記事を書いた人
27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。
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