Pairs・with・Tinder、1年間で使った金額を全部晒す。男が3つのアプリに課金した記録
Pairs月額3,700円、withプレミアム3,600円、Tinder Gold3,400円。12ヶ月分のクレカ明細を引っ張り出して、全部計算した。総額129,200円。居酒屋65回分。で、結局その金は「意味があったのか」を正直に書く。
総額129,200円。
日曜の昼、新宿のタリーズでアイスコーヒーを飲みながら、スマホの画面に映るクレカ明細を3ヶ月分ずつスクロールしていた。指先が、ちょっと冷たくなった。怖いのは金額じゃない。「この1年、何やってたんだ」という問いのほうだった。
30歳、メーカー勤務。手取り26万。家賃8万5千円の中野のワンルーム。貯金はあるけど余裕はない。その状態で、マッチングアプリ3つに毎月1万円以上を突っ込み続けた。
結論から言う。意味はあった。でも「もっと早く知りたかった」ことが山ほどある。
アプリ別・12ヶ月の課金内訳
Pairs(メイン利用:12ヶ月間)
- 月額プレミアム:3,700円 × 12ヶ月 = 44,400円
- ブースト3回:1,600円 × 3 = 4,800円
- 合計:49,200円
with(サブ利用:8ヶ月間)
- 月額VIP:3,600円 × 8ヶ月 = 28,800円
- 合計:28,800円
Tinder(お試し:6ヶ月間)
- Tinder Gold:3,400円 × 6ヶ月 = 20,400円
- Super Like 5回パック:1,100円 × 2 = 2,200円
- 合計:22,600円
デート費用(交通費・カフェ・食事):約28,600円
年間総額:129,200円
この数字を見たとき、中野の自宅で椅子の背もたれに体を預けて天井を見た。高いのか安いのか、正直わからなかった。
最初の3ヶ月——金を払えば出会えると思ってた
Pairsに課金した初日のことは覚えている。日曜の夜22時、「これで俺も出会える側になる」と本気で思っていた。プレミアムにすれば相手の足あとが全部見える。誰が自分のプロフィールを覗いたかわかる。
現実はこうだった。
足あと:1日3〜5件。いいね返し:週に1件あるかないか。メッセージのやりとりが続くのは月2人。デートに至ったのは3ヶ月で1人。
新宿のルミネ地下のパスタ屋で会った27歳の事務職の人。2時間くらい話して、帰りの丸ノ内線のホームで「ありがとうございました」。LINEは交換したけど、3日後に既読がついたまま止まった。
帰り道、中野駅の改札を出たところで立ち止まった。北口のドン・キホーテの看板が光っていた。月3,700円払って、得られたのは「2時間の会話と既読スルー1件」。時給に換算する気にもならなかった。
withに手を出した理由——相性診断に賭けた
4ヶ月目、Pairsだけでは限界を感じてwithを追加した。心理テスト・性格診断でマッチングする仕組みに、正直すがりたかった。「相性が合う人となら、メッセージが続くんじゃないか」。
withのVIPプランは3,600円。Pairsと合わせて月7,300円。新橋の立ち飲み屋3回分が、毎月スマホに消えていく。
結果、withのほうがメッセージの返信率は高かった。体感で1.5倍くらい。相性診断をきっかけに「私もこの結果出ました!」と話が広がるパターンが多い。
7ヶ月目にwithで出会った人と3回デートした。下北沢のカレー屋、代々木公園の散歩、三軒茶屋の居酒屋。3回目の帰り道に告白した。返事は「もう少し考えさせて」。3日後に「ごめんなさい」のLINEが来た。金曜の23時。ベッドの上で画面を見つめたまま、5分くらい動けなかった。
Tinder——「違う世界」を見たくなった
8ヶ月目、気分転換でTinderを入れた。PairsやwithとTinderは空気がまるで違う。写真重視、プロフィール文は読まれない、スワイプの速度が速い。
Tinder Goldにした理由は単純で、誰が自分をLikeしたか見たかったから。月3,400円。これで3アプリ合計月額10,700円。手取りの4%がマッチングアプリに消えている計算。同僚にはとても言えない。
Tinderで会ったのは6ヶ月で3人。渋谷のスクランブルスクエアのカフェ、恵比寿の焼き鳥屋、六本木のバー。Pairs・withとは層が違うと感じた。カジュアルに会えるけど、「付き合う」まで進む雰囲気は薄い。
10ヶ月目——「やめようか」と思った夜
10ヶ月目の時点で、課金総額は約10万円を超えていた。出会った人数は合計8人。付き合えた人数はゼロ。
中野のマルイの前を歩きながら、「もうやめようか」と思った。風が冷たくて、マフラーに顎を埋めた。10万円あったら、実家の親にうまい寿司をご馳走できた。スノボに3回は行けた。
でもやめなかった。理由は「ここでやめたら、10万円が完全に無駄になる」というサンクコスト。冷静に考えれば最悪の理由だけど、あの夜はそれしかなかった。
12ヶ月目——129,200円の答え
結局、11ヶ月目にPairsで会った人と付き合うことになった。
吉祥寺のハモニカ横丁の焼き鳥屋。向かいに座った彼女がホッピーを頼んだとき、「あ、この人いいな」と思った。理由は説明できない。強いて言えば、メニューを指差すときの笑い方が、気取ってなくてよかった。
2回目は井の頭公園、3回目は新宿御苑。4回目のデートのあと、中央線のホームで「付き合ってほしい」と言った。電車が来る2分前だった。改札の向こうで彼女が泣き笑いしていたのが、券売機の灯りに照らされて見えた。
129,200円は、あの瞬間のためだったのかもしれない。
でも正直に言う。もし最初から写真をちゃんと撮って、プロフィールをまともに書いて、1つのアプリに集中していたら、半分の金額と半分の期間で同じ場所にたどり着けた可能性はある。
これから課金する人へ
俺が12ヶ月で学んだことを5つだけ。
1. 最初に課金すべきはアプリじゃなく写真。友達に頼んで自然光で撮れ。3,700円の月額より、0円の写真撮り直しのほうが効果が高い。
2. アプリは1〜2つに絞れ。3つ同時は管理しきれない。メッセージの返信が遅くなって、結局全部中途半端になった。
3. 最初の3ヶ月は無課金で試せ。無料でマッチングできる数で、自分のプロフィールの実力がわかる。課金はそのあと。
4. ブースト・Super Likeは費用対効果が低い。Pairsのブースト4,800円で増えたいいねは合計6件。そのうちデートに繋がったのはゼロ。
5. デート代は1回3,000円以内に収めろ。カフェかランチ。初回から高い店に行く必要はない。相手も気を使う。
129,200円。高い授業料だったと思うか、安い投資だったと思うかは、たぶん5年後にわかる。
この記事を書いた人
27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。
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