いいね0件の画面を3ヶ月見続けた。29歳男、マッチングアプリで誰にも会えなかった記録
Pairsを始めて3ヶ月、いいね0件。通知が来るたびにスマホを確認して、広告だった。日曜の夜、中野のワンルームで天井を見ながら、「自分は選ばれない側の人間なのか」と思った。誰にも会えなかった3ヶ月と、そこから変わった話を全部書く。
いいね0件の画面を、3ヶ月間見続けた。
通知が鳴るたびにスマホを確認した。広告だった。アプリのアップデート通知だった。天気予報だった。Pairsからの通知だけが、一度も来なかった。
29歳、食品メーカーの営業。中野のワンルームで、日曜の夜にベッドに寝転がりながら、Pairsの画面をスクロールしていた。自分のプロフィールを何度も見返した。何が悪いのかわからなかった。
「自分は、選ばれない側の人間なのか」
天井の蛍光灯を見つめながら、喉の奥が詰まった。
最初のプロフィール——今見返すと絶望する
3ヶ月前のプロフィールを正直に書く。
写真: 会社の忘年会で撮った集合写真を切り抜いたもの1枚。背景に赤ちょうちんが映っている。顔は暗い。表情は酔った中途半端な笑顔。
自己紹介文: 「はじめまして。29歳、食品メーカーで働いています。趣味はランニングと映画鑑賞です。よろしくお願いします。」——43文字。履歴書のコピペ。
趣味タグ: 「映画」「ランニング」の2つだけ。
これで3ヶ月間、誰の目にも止まらなかった。当然だった。でも当時の自分は「顔のせい」だと思っていた。
日曜の夜、3ヶ月目の限界
3ヶ月目の日曜日、ついにアプリを消そうと思った。長押しして、アイコンが震え始めた。「削除しますか?」のポップアップが出た。
その瞬間、大学時代の後輩・ユウスケからLINEが来た。「先輩、Pairsどうっすか? 俺、先月から始めて3人会いましたよ」。
指が止まった。ユウスケは失礼を承知で言えば、見た目は普通だ。特別なイケメンではない。「お前、なんで会えてんの?」と返した。
「プロフィール見せてください」とユウスケに言われて、スクリーンショットを送った。5分後に電話が来た。
「先輩、これ……写真が終わってます。あと自己紹介43文字は短すぎます」
耳が熱くなった。
ユウスケの指導——土曜の代々木公園
翌週の土曜、ユウスケと代々木公園で待ち合わせた。ユウスケはミラーレスカメラを持っていた。「自然光で撮ります。笑ってください」。
公園のベンチ、木漏れ日の下、噴水の前。30枚くらい撮った。犬が横を通ったときに自然に笑った1枚が一番良かった。
帰りに代々木上原のカフェに入って、自己紹介文を一緒に書き直した。
「休みの日は皇居ランしてます。5km走ったあとのコンビニのアイスコーヒーが至福。映画はNetflixで月8本ペース、最近は韓国映画にハマってます。料理はしないけど、おいしい店を見つけるのは得意です。中野〜高円寺あたりで飲むことが多いです」
150文字。趣味タグも8個に増やした。
プロフィールを更新したのは土曜の18時。日曜の朝にスマホを見たら、いいねが3件来ていた。
3ヶ月間ゼロだったのに、写真と文章を変えただけで翌日3件。
中野のベッドの上で、スマホを握ったまま5分くらい動けなかった。嬉しいのか悔しいのかわからない感情だった。3ヶ月間、自分の顔のせいだと思っていた。違った。見せ方のせいだった。
4ヶ月目——初めて会えた日
プロフィール改善から2週間後、初めてデートが決まった。
相手は27歳の看護師で、「中野に住んでます」と書いていた。近所だった。高円寺の小さなイタリアンで会った。カウンター席の隣同士。
メニューを見ながら「何が好きですか」と聞いたら、「ピザなら何でも」と笑った。その笑顔を見て、心臓がどくんと鳴った。3ヶ月間、画面の中だけで完結していた世界が、初めて現実と繋がった瞬間だった。
2時間半話した。会計のとき、手が震えて財布からカードを出すのに3秒かかった。
帰り道、高円寺のガード下を歩きながら、ユウスケにLINEを送った。「初デートしてきた。ありがとう」。返信は「おっ、よかったっすね」のスタンプ1個。
あの3ヶ月は、無駄じゃなかった。でも、もっと早く誰かに相談すればよかった。「会えない」の原因は自分の価値じゃなくて、プロフィールの見せ方だった。
よくある質問
マッチングアプリでいいねが全く来ないのはなぜですか?↓
マッチングアプリで3ヶ月会えないのは普通ですか?↓
いいねが来なくて自信をなくしたときはどうすればいいですか?↓
この記事を書いた人
27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。