既読無視が3人続いた夜、枕に顔を埋めて泣いた。27歳の秋のこと
Pairsで既読無視3人、Omiaiでフェードアウト2人。5連続で「選ばれなかった」秋。スマホを開くたびに胃が締め付けられて、会社のトイレで泣いた日もあった。マッチングアプリでメンタルが壊れかけた話と、回復までの記録。
既読無視が3人続いた夜、枕に顔を埋めて泣いた。
27歳の10月。Pairsで2人、Omiaiで1人。全員、3〜5往復のメッセージのあとに既読がついたまま返信が来なくなった。スマホの通知を確認するたびに、心臓が一瞬止まって、「広告か」と息を吐く。それを1日に10回以上繰り返していた。
IT企業でWebデザイナーをしている。仕事はそこそこ順調だった。友達もいた。でもマッチングアプリの画面だけが、自分を「選ばれない人間」にした。
5連続の「選ばれなかった」
8月にPairsを始めた。最初の1ヶ月はマッチングもそこそこあって、メッセージも弾んだ。でも会う段階になると、全員消えた。
1人目:デートの日程を決める段階で既読無視。
2人目:「来週どこか行きましょう」に対して「考えておきます」のあと音信不通。
3人目:2週間毎日やりとりしたのに、突然ブロック。
4人目(Omiai):初デートの約束をした翌日にアカウント削除。
5人目(Omiai):1回目のデート後「楽しかったです!」のあと、未読のまま。
5人目のあと、恵比寿のオフィスのトイレの個室で、声を殺して泣いた。ハンドドライヤーの音で誰にも聞こえなかったと思う。
スマホを開くのが怖くなった
10月に入ると、アプリの通知音が恐怖になった。通知が来ると「返信かも」と期待して、開くと広告。この落差が毎日5回。胃がきゅっと締め付けられる感覚が、条件反射みたいになった。
朝、目覚ましを止めたあとにPairsを確認する。通知なし。電車の中でOmiaiを確認する。通知なし。昼休みにもう一度。通知なし。
「私って、そんなに魅力ないのかな」
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「もうやめよう」と思った夜から3週間後の話
6ヶ月間Pairsを使い続けて、11月の深夜に退会した。疲れたからやめた。それだけのつもりだった。3週間後に起きたことが、予想と全然違った。
三軒茶屋の自宅のキッチンで、カップ麺のお湯を注ぎながら、ぼんやり考えていた。仕事では評価されている。友達には「モテそうなのに」と言われる。でもアプリの画面は、私の自己評価を毎日少しずつ削っていた。
友達に泣きながら電話した夜
11月の金曜日、仕事の後に中目黒のスタバで友人のリカに会った。ラテを頼んで、座った瞬間に涙が出た。
「ごめん、ちょっと限界かも」
リカは黙ってティッシュを渡してくれた。全部話した。5人連続で消えたこと。スマホを見るのが怖いこと。自分に価値がないと感じること。
リカが言った言葉を、今でも覚えている。
「それ、アプリのせいだよ。あんたのせいじゃない」
「5人中5人に選ばれなかったって思ってるでしょ。でも5人って、渋谷の交差点を歩いてる人の中からランダムに5人選んだのと同じだよ。たまたま合わなかっただけ」
頭ではわかる。でも心がついてこなかった。
アプリを消した2週間
リカのアドバイスで、PairsとOmiaiを両方消した。通知が来ない生活。最初の3日は、スマホのホーム画面にアプリがない違和感があった。4日目から、朝起きたときの胃の締め付けがなくなった。
2週間、アプリのことを考えない生活をした。仕事に集中して、週末は吉祥寺でリカと映画を見て、実家に電話をして、近所のヨガに通い始めた。
2週間後、鏡を見たとき、顔色が良くなっていることに気づいた。
もう一度、始めた
12月にPairsだけ再開した。今度はルールを決めた。
1. 1日に確認するのは夜の1回だけ。朝と昼は見ない。
2. 同時にやりとりする相手は2人まで。それ以上は管理できない。
3. 既読無視されても3日待つ。3日来なかったら次に行く。引きずらない。
4. 月に1人会えれば十分。数を追わない。
1月に、Pairsで会った人と3回デートして、付き合うことになった。その人は中野の居酒屋で「俺も3回フェードアウトされてから来たんですよ」と笑った。グラスを持つ手が少し震えていた。同じだった。
アプリを開く手が震える日は、閉じていい。それは逃げじゃなくて、自分を守る判断だった。
よくある質問
マッチングアプリでメンタルが病むのは普通ですか?↓
マッチングアプリに疲れたらやめるべきですか?↓
この記事を書いた人
27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。