「楽しかったです!」の後、何も来なかった。5人連続で2回目に誘われない理由
初デートは毎回楽しかった。会話も弾んだし、「楽しかったです!」のLINEも来た。なのに2回目のデートに誘われない。5人連続。帰り道の東横線の中で、何がいけないのか考え続けた3ヶ月間の話。
「楽しかったです!」のLINEが来た。そのあと、何も来なかった。
1人目のとき、「忙しいのかな」と思った。2人目のとき、「タイミングが悪かったかな」と思った。3人目のとき、少し不安になった。4人目のとき、怖くなった。5人目のあと、中目黒駅のホームで電車を待ちながら、唇を噛んだ。
24歳、アパレルの販売員。Pairsで5人と初デートして、全員に「楽しかったです!」と送られて、全員2回目に誘われなかった。
5人の初デートを振り返る
1人目:渋谷のカフェ。2時間、相手の仕事の話を聞いた。
2人目:恵比寿のイタリアン。1時間半、相手の趣味の話を聞いた。
3人目:表参道の散歩。1時間、相手の旅行の話を聞いた。
4人目:新宿のカフェ。2時間、相手の家族の話を聞いた。
5人目:代官山のカフェ。1時間半、相手の将来の夢を聞いた。
書き出して、気づいた。
全部「聞いた」で終わっていた。
「聞き上手」の罠
私はずっと「聞き上手」だと思っていた。相手の話にうなずいて、質問を返して、「すごいですね」と言って。接客業で鍛えた傾聴力が、デートでも活きていると信じていた。
6人目のデートの前に、友達のマユに相談した。表参道のスタバでアイスラテを飲みながら、「私、何がダメなんだろう」と聞いた。
マユは5秒くらい黙って、ストローでカップの底を突いた。
「あんたさ、聞きすぎなんじゃない?」
「え?」
「デートで相手の話ばっかり聞いてると、相手は楽しいよ。だって自分の話聞いてもらえるんだから。でもそれって、友達でもできるじゃん。あんたがどんな人か、相手にはわからないまま終わってるんじゃない?」
ラテのストローを握ったまま、動けなかった。
6人目で変えたこと
マユに言われてから、6人目のデートで意識を変えた。
「聞く」と「話す」の比率を5:5にする。相手が仕事の話をしたら、自分の仕事の話もする。相手が好きな映画の話をしたら、自分の好きな映画の話もする。
新宿のカフェで会った6人目の人に、「最近、韓国ドラマにハマってて」と自分から話した。「何見てるんですか?」と聞かれて、「ウ・ヨンウ。弁護士の話なんですけど、主人公がクジラ好きで……」と語った。
相手が笑った。「俺もそれ見ました。あの、ラーメン屋のシーンが好きで」。
——初めて、「会話のキャッチボール」が起きた。
今までの5人は、私がボールを投げてもらって受け取るだけだった。自分からは投げていなかった。
帰りのLINE
6人目のデートの帰り、東横線の中でLINEが来た。
「今日楽しかったです! 来週、もしよかったらまた会いませんか?」
5人連続で来なかった「2回目の誘い」が、初めて来た。スマホの画面がにじんだ。泣きそうだったのか、笑っていたのか、自分でもわからなかった。
変わったのは、たった1つだけ。自分の話をしたこと。
「誘われない」は、私の魅力の問題じゃなかった。私が自分を見せていなかっただけだった。
7人目——「楽しかった」の意味が変わった
6人目のデートから2週間後、7人目の人と会った。神保町のカフェ。この人にも、意識的に自分の話をした。
「最近仕事でイベントの企画してて、準備が大変なんですけど、当日お客さんが喜んでるの見ると全部吹っ飛ぶんですよね」
相手が身を乗り出した。「わかる、俺も営業で新規開拓してるから、契約取れた瞬間は全部許せる」。
——また、キャッチボールが生まれた。
帰り際、相手が「来週また会いたい」と言ってくれた。「楽しかった」の温度が、5人のときと明らかに違った。
8回のデートで学んだのは、「聞き上手」は武器だけど、「自分を見せること」をセットにしないと片手落ちだということ。相手は「楽しい時間を過ごしたい」んじゃなくて、「この人がどんな人か知りたい」と思っている。
「誘われない」は否定じゃなかった。私が自分を出していなかっただけだった。
よくある質問
初デート後に2回目に誘われないのはなぜですか?↓
2回目のデートに誘ってもらうコツはありますか?↓
初デート止まりが続くと自信がなくなります。どうすればいいですか?↓
この記事を書いた人
27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。