いい人だけど好きじゃない。2回目のデートに行くか迷った時の基準
withで出会った人と1回目のデートは楽しかった。優しくて、会話も弾んだ。でもドキドキしない。2回目に行くべきか、断るべきか。「いい人」と「好き」の境界線はどこにあるのか。28歳の私が出した答え。
中目黒の桜、まだ三分咲き。
日曜の14時、withで知り合ったナオトさんと目黒川沿いを歩いていた。1回目のデート。彼は28歳、IT系、身長175cm。プロフィール通りの清潔感で、プロフィール通りの優しさだった。
会話は弾んだ。映画の話、仕事の話、地元の話。沈黙がほぼなかった。ランチに入ったイタリアンでは、私が迷っていると「ここのカルボナーラ美味しいらしいよ」と教えてくれた。会計は自然に出してくれた。
帰りの電車で、スマホを見つめながら思った。
楽しかった。でも、心臓は1回も跳ねなかった。
「いい人」チェックリストは全部クリアなのに
家に帰って、ベッドに倒れ込んだ。天井を見ながら指折り数えた。
優しい。チェック。清潔感がある。チェック。会話が噛み合う。チェック。食事のマナーがいい。チェック。こちらの話をちゃんと聞く。チェック。
全部クリアしている。合格ラインを余裕で超えている。「こういう人と付き合いたい」と思っていたスペックに、ぴったり当てはまる。
なのに、ドキドキしない。帰り道にLINEが来ても、心臓が跳ねない。「今日はありがとう!楽しかったです」を読んで、「うん、楽しかったな」と思う。それだけ。胸がぎゅっとならない。手のひらが汗ばまない。スマホを閉じて、back numberの「クリスマスソング」を聴きながらお風呂に入った。この曲を聴いてもナオトさんの顔が浮かばない。それが、たぶん答えだった——と、この時は思っていた。
友達のアヤに電話したら、開口一番に言われた。
「それ、条件で選んでない?」
「好き」と「いい人」の境界線はどこにあるのか
翌日、吉祥寺のドトールで一人、ノートを広げた。28歳にもなって恋愛で悩むのが恥ずかしいけど、ここで適当に判断したら後悔すると思った。
アヤの言葉が引っかかっていた。「条件で選んでない?」。そうかもしれない。withの相性診断で92%が出て、コミュニティも3つ被っていて、「この人とは合うはず」と頭で判断していた。
でも「合うはず」と「好き」は違う。
過去の恋愛を思い出した。大学のとき好きだった先輩は、遅刻魔で、LINEの返信は遅くて、デートのプランなんて立てたことがなかった。それでもあの人からLINEが来ると、手が震えた。みぞおちがきゅっとなった。授業中にスマホが光っただけで、心臓が喉まで上がってきた。
ナオトさんには、それがない。
じゃあナオトさんはダメなのか? ここが難しい。ドキドキしない=好きじゃない、と切り捨てていいのか。28歳の恋愛に、20歳のときと同じトキメキを求めていいのか。ドトールのブレンドコーヒーが冷めていく間、ずっと考えていた。
ノートに書き出した。2回目のデートに行く判断基準。
「もう一度会いたい」の中身を分解する
「また会いたいですか?」と聞かれたら、答えはYesだった。でもそのYesの中身が問題だった。
「楽しかったからまた会いたい」——これは友達にも感じる。「この人のことをもっと知りたい」——これは恋の入口かもしれない。「会わないと後悔しそう」——これは期待。「会うのが怖い」——これは、もしかしたら本物。
ナオトさんへの気持ちは「楽しかったからまた会いたい」だった。悪くはない。でも引力が弱い。
1回目のデートでドキドキしない人を、2回目で好きになることはあるか
ある。実際にある。アヤは「旦那のこと、3回目のデートまで何も感じなかった」と言っていた。4回目のデートで、旦那さんが階段で転びそうになったアヤの腕を掴んだ瞬間に、心臓が止まるかと思ったらしい。
「触れた瞬間にわかる、みたいなのあるから」とアヤは言った。「1回目って緊張してて、相手をジャッジする目で見てるでしょ。2回目でやっと、人として見れるようになる」。
逆のパターンもある。1回目でドキドキしたけど、2回目で「あれ、なんか違う」と冷めるケース。ドキドキは判断材料のひとつであって、答えそのものじゃない。
2回目のデートで私がやったこと
結局、2回目のデートに行った。場所は下北沢。今度はナオトさんが選んでくれた。
1回目と変えたことがひとつある。「ジャッジする目」を捨てた。チェックリストを頭から消して、ナオトさんという人間をそのまま見ようとした。
古着屋に入ったとき、ナオトさんが真剣にデニムジャケットを選んでいた。鏡の前で肩幅を確認して、袖を折り返して、首をかしげている。その横顔を見て、ちょっとだけ胸が動いた。ドキドキというより、じわっと温かいもの。
カフェに入って、アイスのカフェラテを頼んだ。ナオトさんはホットの紅茶。「寒くないの?」と聞かれて、「アイス派なんです、年中」と答えたら、「俺も本当はアイスがいいんだけど、なんか大人っぽくないかなと思って」と笑った。
その「大人っぽくないかなと思って」が、なんか可愛かった。完璧じゃない部分が見えた瞬間に、距離が縮まる感覚。1回目のデートでは見えなかった隙間みたいなもの。そこに、じわっと入り込みたくなる自分がいた。
カフェを出て商店街を歩いているとき、ナオトさんが古本屋の前で足を止めた。「あ、この本——」と呟いて、100円の棚から文庫本を手に取った。村上春樹の「ノルウェイの森」。「高校のときに初めて読んで、ボロボロになるまで読んだ」と言いながら、ページをめくる指が少しだけ震えていた。その震えを見たとき、喉の奥がじんわりした。
帰りの井の頭線で、ナオトさんが降りる駅が先だった。「じゃあ、また」と手を振って電車を降りていく背中を見たとき、ほんの少しだけ、寂しかった。
ドキドキとは違う。でも「寂しい」は、「いい人」に対して感じる感情じゃない。
3回目は自分から誘った
帰宅してすぐLINEを送った。「今日も楽しかった。来週、私が行きたいカフェがあるんだけど」。心臓がトクトクいっていた。1回目にはなかった感覚。
返信は3分後。「行きたい!どこ?」。スマホを胸に当てて、天井を見た。
ドキドキは、最初からあるものじゃない場合もある。じわじわと、温度が上がるように好きになることもある。1回目で判断しなくてよかった。「いい人だけど」のあとに続く言葉は、2回目のデートが教えてくれることもある。
チェックリストの外側に、恋は落ちている。
よくある質問
1回目のデートでドキドキしなかったら脈なしですか?↓
「いい人だけど好きじゃない」の見極め方はどうすればいいですか?↓
2回目のデートに行くか迷ったとき何を基準にすればいいですか?↓
この記事を書いた人
27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。
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