会う前にホテルを提案された。断った後のLINE全部見せる
Tinderで会う前に「ホテル行かない?」と言われた24歳の体験談。断ったあとの相手の反応、LINEの全文、そしてその後どう対処したか。同じ目に遭った人に届けたい、リアルな記録。
木曜の夜23時、布団の中。
Tinderの通知が光った。マッチして3日目のユウタという人。28歳、IT系、写真は清潔感があった。会話も普通だった。趣味の映画の話で盛り上がって、「今度一緒に観に行きませんか」という流れになっていた。
私は24歳、都内の広告代理店勤務。Tinderを始めて1ヶ月。まだ誰とも会っていなかった。
メッセージを開いた。
「てか映画の前にさ、ホテルとか興味ない?笑」
指先が冷たくなった。スマホを持つ手が、わずかに震えた。
LINE全文:提案から断るまで
深呼吸した。感情的に返したら負けだと、なぜか直感でわかった。スクリーンショットを撮ってから、返信を打った。
——ユウタ「てか映画の前にさ、ホテルとか興味ない?笑」
——私「ごめんなさい、そういうの求めてないです」
3分間、既読がつかなかった。布団の中で心臓がバクバクしていた。喉の奥がカラカラに乾いている。枕に顔を押し付けて、息を整えた。
——ユウタ「あ、ごめん。冗談だよ笑」
——ユウタ「でもぶっちゃけ、会う前にそういう話しとくのって効率よくない?」
胃がきゅっとなった。「冗談」と言いながら撤回しない。「効率」という言葉に、背筋が冷たくなった。
——私「効率とかじゃなくて、会ったこともない人にその提案をされるのは怖いです」
——ユウタ「怖いとかw 重くない?笑」
——私「重くても構いません。私の基準なので」
——ユウタ「はいはい。じゃあいいわ。他あたるね」
最後のメッセージを見て、手の震えが止まった。代わりに、みぞおちの奥から怒りがじわっと湧いてきた。「他あたるね」。私は「あたる」対象の一人だった。
ブロックした。スクリーンショットは保存した。
断った後に自分を責めた3日間
ここからが、誰も教えてくれなかった部分だった。
断ったのは正しい。それはわかっている。でも翌朝起きたとき、なぜか自分を責めていた。「もっとうまく断れたんじゃないか」「怖いって言ったの、大げさだったかな」「そもそもTinderってそういう場所なの?」。歯磨きしながら鏡を見たら、目の下にクマができていた。ちゃんと眠れなかったらしい。
金曜の朝、渋谷のオフィスに向かう電車の中で、ぼんやりスマホを見ていた。Tinderを開く気になれない。新宿で乗り換えるとき、ホームの人混みの中で急に泣きそうになった。涙は出なかったけど、喉の奥が痛かった。
土曜の夜、大学時代の友達のミホと恵比寿で飲んだ。ミホにLINEのスクリーンショットを見せたら、ミホは一言も言わずに画面を見つめてから、静かに言った。
「これ、あんたは何も悪くない」
「……わかってるけど」
「わかってない顔してる」
ミホの声が少しだけ震えていた。ミホも似た経験があったらしい。ハイボールのグラスを両手で包みながら、ミホが言った。「断れただけ偉い。私は断れなかった」。
その言葉で、ようやく喉のつかえが取れた。恵比寿の居酒屋のカウンターで、2人とも少しだけ泣いた。隣の席のサラリーマンが不思議そうにこっちを見ていたけど、構わなかった。
ヤリモク・危険ユーザーの見分け方
ミホと話しながら、振り返ってみた。ユウタの行動には、今思えばサインがあった。
プロフィールに「気軽に会える人」と書いてあった。最初は「フットワークが軽い人なのかな」と思っていたけど、意味が違った。メッセージの最初から距離が近かった。2通目で「タメ口でいい?」と聞いてきた。こちらが敬語で返しても、ずっとタメ口だった。距離の詰め方が一方的だった。
3日目でホテルの提案。段階を飛ばしてくる人は、相手のペースを尊重する気がない。「効率」という言葉を使う人は、人を「案件」として扱っている。
ミホが教えてくれたチェックポイント。早い段階で会おうとする。夜の時間帯しか提案しない。「家近い?」と聞いてくる。下ネタを冗談っぽく混ぜてくる。断ったときに「冗談だよ」と逃げる。プロフィール写真が顔を隠している。メッセージの返信が深夜に集中している。
全部ではなくても、3つ以上当てはまったら注意した方がいい。ユウタにはほぼ全部当てはまっていた。
あの夜の自分に言いたいこと
Tinderを3日間休んだ後、再開した。プロフィールに一行追加した。「最初に会うのはカフェかランチ希望です」。この一行で、メッセージの質が少しだけ変わった。昼間に会うことを嫌がる人が自然にフィルタリングされる。
2週間後、マサキさんという人とマッチした。最初のメッセージは「プロフィール読みました。同じ映画好きなんですね」だった。5日間やりとりして、「日曜のランチどうですか」と聞いてきた。ランチ。昼間。公共の場所。それだけで、心臓の鳴り方が違った。怖さじゃなくて、楽しみで鳴っていた。
あの木曜の夜の自分に言いたいことがある。
断れた自分を褒めていい。「重い」と言われても、自分の基準を曲げなかった。それは弱さじゃない。震える手でブロックボタンを押せた自分は、あの夜、ちゃんと自分を守った。
怖いと感じた直感は、正しかった。
「怖い」を笑う人の言葉に、価値はない。
よくある質問
会う前にホテルを提案されたらどう断ればいいですか?↓
断った後に自分を責めてしまうのは普通ですか?↓
ヤリモクや危険なユーザーを事前に見分ける方法はあるのですか?↓
この記事を書いた人
27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。