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毎朝おはようを送り続けた2週間のこと

毎朝おはようLINEを2週間送り続けた。1週間目は楽しかった。2週間目は完全に義務だった。マッチングアプリで知り合った人との連絡が、どうやって形骸化していくか——その2週間の記録と、最後の朝だけが違った理由。

27歳・女性の体験
·橘みあ·5分で読める

正直に言う。毎朝おはようを送ったのに、2週間で止まった。


最初のきっかけは彼女からだった。「おはようございます、今日も頑張りましょうね」という短いメッセージが、朝7時に届いた。起きたばかりで頭がぼんやりしていて、何も考えずに「おはようございます、良い一日を」と返した。それが習慣になった。


1週間目は心が弾んでいた。朝起きてスマホを見るのが楽しみで、彼女のメッセージが届いていると、胸のあたりがあったかくなった。返信を考えながら歯磨きをして、電車の中で送る。それだけで一日の始まりが少し違った。出社してから同僚に「なんか機嫌いいね」と言われたことが、2回あった。


8日目に変わったこと


8日目から変わり始めた。


前日深夜まで仕事が詰まっていて、朝起きてスマホを開いた瞬間に「あ、送らないといけない」と思った。最初に浮かんだのが「楽しみ」じゃなくて「義務」だった。


毎朝おはようを送るという行為は、いつの間にか「送らないと関係が壊れる気がする」という緊張に変わっていた。


9日目、10日目と続けながら、自分が何をしているかを考えた。「今日の調子は?」と送ると「まあまあです」と返ってくる。「今日も頑張ってください」と送ると「ありがとう、○○さんも」と返ってくる。


情報というか、挨拶を交換している。ただの挨拶の交換。それを私は「関係が育っている」と思い込みたかった。


彼女はどうだったのだろう。同じように感じていたのか、それとも本当に毎朝楽しみに送っていたのか。直接は聞けなかった。聞いたら何かが壊れそうで、聞けなかった。


「毎日連絡」が関係に与える影響


後になって他の人の話を聞くと、同じ経験をしている人が多かった。


毎日連絡し合うことで「安心感」は生まれる。でも同時に「返さなきゃいけないプレッシャー」も生まれる。そのプレッシャーが、本来なら自然に生まれるはずの「会いたい気持ち」を先食いしてしまうことがある。


LINEで満足してしまうと、実際に会う動機が薄くなる。「今日も話したから十分」という錯覚が、関係を前に進ませない。私たちは2週間のやりとりの中で、実際に会ったのは1回だけだった。毎日話していた。でも1回しか会っていなかった。


毎日連絡することの利点は「存在感を保てること」だ。毎日連絡している人のことは、忘れない。他の候補者より頭の中に居続ける。それは確かだった。でも「居続ける」と「好きになる」は、イコールじゃない。


落とし穴は「連絡の中身が薄くなること」だ。毎日送る前提になると、ネタがない日まで何かをひねり出そうとしてしまう。「今日は特に何もないんですが」「私も」という往復が増えた。中身のないやりとりを、私は会話だと思い込もうとしていた。


「今日もよろしく」「おやすみ」という2往復が積み重なって、でも会ったのは2週間に1回。そのアンバランスさに気づいたとき、少し苦しくなった。テキストで関係を作っているつもりで、何も積み上がっていなかった。


14日目の朝、本当に送りたくて送った


2週間目の終わり、14日目の朝に気づいたことがある。


その日は珍しく早起きして、外が明るくなる少し前に目が覚めた。窓から空が少しずつ白んでいくのを見ていて、「彼女も今頃起きているかな」と思った。義務感じゃなかった。純粋に、気になった。


スマホを開いてメッセージを打った。「おはようございます。今日、空がきれいです」。


いつもと違う文章だった。送らないといけないから送ったんじゃない。伝えたかったから打った。その朝だけは、そうだった。


返信は5分後に来た。「空、きれいですよね。私も今日は早く起きちゃいました。どこか出かけたい日です」。


いつもより長かった。文章の温度が少し違った。


何が変わったかを、うまく教訓っぽく説明するのは難しい。でも、あの朝の一通だけは、ちゃんと彼女のことを思い浮かべて送っていた。義務で送った12日間より、その一通の方が、返ってきた言葉の温度がはっきり違った。


毎日続けることが悪いわけじゃない。ただ、続けること自体が目的になった瞬間に、言葉は急に軽くなる。あの朝それを思い知った。


あの朝を経て変わったこと


あの14日目の朝があったから、自分の中でルールが変わった。「送らなきゃ」で送るのは、もうやめた。代官山のカフェで新しい人と出会ったときも、メッセージを送るのは「送りたい」と思った時だけにした。恵比寿の夜道を歩きながら、ふと彼女のことを思い出して送る一通。その方が、毎朝の定型文より何倍も温度が高い。心臓がドクンと鳴る瞬間を大切にしたい。義務では鳴らない。手のひらの汗は、本気の証拠だから。


義務の百通より衝動の一通なのに、送れなかった夜があった。

よくある質問

毎朝連絡が義務っぽくなったら、やめた方がいいですか?
私は8日目の朝に、最初に浮かんだ感情が「楽しみ」ではなく「送らないとまずい」になっていることに気づきました。その瞬間、相手への気持ちより不安で動いていたんだと思います。すぐに切るより、一度ペースや内容を見直して、自分が本当に送りたい言葉なのか確かめた方がいいです。
14日目の朝だけ、何が違ったんですか?
その朝は「送らないといけない」ではなく、「これを伝えたい」が先にありました。空がきれいで、彼女も起きているかもしれないと思って送った一通で、初めて自分の言葉になった感覚がありました。続けた日数より、そのときの気持ちの方が相手に届くのだと実感した朝でした。

この記事を書いた人

橘みあマッチングアプリ体験談ライター

27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。

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