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写真と全然違った夜、3回目でやっと気づいた。後悔した確認の方法

待ち合わせ場所に現れた人が、写真と別人だった。1回じゃなく、3回。3回目の帰り道に目黒駅のホームで立ち尽くして、次からどうするか考えた。会う前のビデオ通話、複数枚の写真確認、SNSのチェック——気づいてみれば単純なことだったのに、

27・女性の体験
·橘みあ·7分で読める

3回目のとき、改札を出たところで立ち止まった。


LINEで送ってもらっていた写真の顔と、目の前に立っている人の顔が一致しない。似ていなくはないが、別人だと思った。年齢も、体型も、写真で想像していたのと大きく違った。


「あ、○○さんですよね」と声をかけてきた。うなずいた。喉の奥でなにかが固まった。3回目だった。3回目なのに、また同じことをやっていた。


その夜の帰り道、目黒駅のホームで電車を待ちながら、「なんで毎回これになるんだろう」と思った。答えは、確認していないからだった。ただそれだけだった。


「詐欺」が起きる理由——相手も悪意だけじゃない


3回の経験で気づいたのは、全員が「悪意を持って詐欺をしていた」わけではないということだ。


1回目の相手は、5年前の写真を使っていた。当時のことが好きで変えられなかったと言っていた。5年分の年齢の差は、実物を見れば一目でわかる。悪意というより、執着だった。あの頃の自分でいたかった、その気持ちはわからないでもない。でも5年分の変化は正直に見せてほしかった。


2回目の相手は、写真を「盛っていた」。加工アプリで顎を細くして、目を大きくして、肌を均一にしていた。写真と実物の差が、そのままアプリの加工量だった。本人は「みんなやってると思って」と言った。声がちょっと小さくなっていた。「みんなやってる」という言葉に、どこか申し訳なさが混じっていた。


3回目は体型だった。全身写真がなかった。顔だけの写真2枚と、集合写真の中の1枚。それだけで体型の全体像はわからなかった。会ってみて、プロフィールには書かれていなかった体格の違いに気づいた。本人は何も言わなかった。私も何も言わなかった。2時間、それぞれ「気づいていない」ふりをして話した。疲れた。


「詐欺」という言葉は強い。でも相手の側に立つと、それぞれ「見せたくない理由」があったのだと思う。その気持ちはわかる。ただ、会った私がどんな気持ちになるかは、考えてほしかった。


会う前に確認できること、全部


3回の経験を経て、今は会う前に必ず確認するようにしたことがある。


複数枚の写真を「角度違い」で見る。正面・横顔・全身の3パターンがあれば実物とのギャップは大幅に減る。プロフィールに1〜2枚しかない場合は、「他にも写真ありますか?」と聞く。「え、なんで?」という反応をする相手は、見せたくない理由がある可能性が高い。逆に、快く複数送ってくれる相手はその点では誠実だ。「こういうのとか、こういうのとかありますけど」と4〜5枚送ってくれる人は、「見られても困らない」という自信がある。


最近撮った写真かどうか確認する。「これ最近の写真ですか?」と直接聞く。「最近っていつですか」という返事が来たら「1年以内のもの?」と聞く。「うーん、3〜4年前かな」という答えが返ってきたことが2回ある。それが事前にわかれば、心の準備ができる。3〜4年前の写真だとわかっていれば、会ったとき「そうか、少し変わったのか」という受け取り方ができる。


ビデオ通話を1回する。これが一番確実だ。5〜10分でいい。動いている相手を見て、話し方を聞く。実際に会ったときとのギャップが、写真だけのやりとりと比べて圧倒的に小さくなる。「恥ずかしいから嫌です」という返事が来たら、それ以上追わない。写真詐欺をしていれば、ビデオ通話を嫌がるのは必然だ。ビデオ通話に応じてくれる人は、「実物が来ても困らない」と思っている人だ。


SNSを見る(同意のもとで)。「インスタとかTwitterやってますか?」と聞いてみる。SNSには、プロフィール写真より日常的な写真が並んでいる。加工の度合いも、生活のリアリティも、プロフィールより伝わってくる。「見せてもいいですよ」と言ってくれる相手は、その点での隠し事がない。投稿の内容から、相手の日常生活の輪郭も見えてくる。


なぜ確認しなかったのか——3回の自己分析


3回とも、確認しなかった。なぜか。振り返ると、理由は「聞くのが失礼だと思っていた」だけだ。


「写真が何枚かありますか」と聞くことが、相手を疑っているように聞こえるんじゃないか。「最近の写真ですか」と聞くことが、値踏みしているように見えるんじゃないか。その遠慮が、3回の「写真と全然違う」を生み出した。


でも考えてみると、相手だって同じことを確認する権利がある。相手が私のSNSを見てもいい。会う前にビデオ通話したいと言ってもいい。それはお互い様だ。相手にだけ「誠実であること」を求めて、自分は確認しないのは、公平じゃない。


3回目の帰り道で決めたこと


3回目のデートは2時間で終わった。悪い人ではなかった。でも、写真と違うという事実から始まったデートは、最初からずっと「これじゃない」という感覚がついて回った。相手にも失礼だったと思う。


目黒駅のホームで電車を待ちながら、スマホを見た。その相手とのLINEトークには、写真が2枚だけあった。全部顔のアップ。全身はなかった。会う前に確認しなかった私の問題でもあった。


次から変えた。複数写真の依頼、最近かどうかの確認、ビデオ通話の提案。この3つを、会う前のルーティンにした。


変えてから7人に会った。「写真と全然違う」は一度もなかった。「写真の方がかっこよかった」は1回あった。でも覚悟の上だったので、そのまま話せた。写真と違っていても、話せた。違いを知った上で会っているから、「違う」が裏切りにならなかった。


何も確認しないのは「期待」ではなく「先送り」だ。先送りにした確認は、必ず実物との対面で回収される。それが改札の前だったり、居酒屋の席についてからだったりする。


写真を「正直に使う」人の特徴


7人と会った中で、「写真と全然違う」がなかったのは偶然じゃない。事前確認をしたこともあるが、それと同時に、写真に対して正直な人と出会う確率が上がっていたのだと思う。


プロフィールの写真が全身含めて複数あり、角度がばらばらで、加工が控えめな人ほど、実物との差が小さかった。SNSを快く紹介してくれた人は、全員「写真通りの人」だった。ビデオ通話に応じてくれた人も同様だ。


逆の言い方をすれば、「写真を正直に使っている人」かどうかは、事前に確認できる。プロフィールの写真の種類、追加写真の依頼への反応、ビデオ通話への反応。その3つを見れば、「正直な人かどうか」がある程度わかる。


写真を正直に使っている人は、他のことでも正直である可能性が高い。それは小さな、でも確かなシグナルだ。


確認は疑うことじゃないのに、怖くてできなかった。

この記事を書いた人

橘みあマッチングアプリ体験談ライター

27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。

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