マッチングアプリ 初めて会う 安全対策|身を守るための完全チェックリスト
初めて会う前夜、友達に居場所を送った理由と、その後起きたこと
「なんかもしものときのために」と思って、待ち合わせ場所と相手のプロフィール名を友人にLINEで送った。大げさだと自分でも思っていた。でもその夜、その「もしも」が半分くらい起きた。過剰反応だと思っていた安全対策が、実は最低限だったと気づいた体験談。
送ったのは待ち合わせ30分前だった。
「今日初めて会う人いるんだけど、なんかあったときのために」と友人の千波にLINEした。相手のプロフィール名、待ち合わせ場所(恵比寿駅の西口改札)、待ち合わせ時間(19時)、使っているアプリ名。送りながら「大げさだな」と思っていた。
千波から「気をつけてね、23時になっても連絡なかったら電話する」と返ってきた。ちょっと大げさだと思った。でも正直、少し安心した。スマホをポケットにしまって、駅に向かった。
その夜、23時になっても私は帰っていなかった。
何が起きたか——前半は普通だった
待ち合わせ相手は、プロフィール通りの人だった。33歳、IT系の会社に勤めていると言っていた。普通に話せて、最初の30分は問題なかった。仕事の話、週末の過ごし方、好きな映画。恵比寿の夜の空気の中で、会話は普通に続いていた。
恵比寿から渋谷に移動して、居酒屋に入った。ここまでは計画通り。問題が起きたのは2時間後だった。
「次の店、知ってる場所があるから」と言われた。「どのあたりですか」と聞いたら「渋谷の奥の方で、ちょっとわかりにくいかも」という答えが返ってきた。「奥の方」が何を指しているか、はっきりしなかった。どこかに連れて行かれる、という感覚が腹の底に生まれた。
「今日はここで失礼します」と言おうとしたとき、「もう1軒だけ、すぐそこだから」と畳み掛けられた。声のトーンが変わっていた。さっきまでの感じとは少し違った。
喉が固くなった。お腹の下の方がすっと冷えた。テーブルの上の生ビールのグラスを見た。まだ半分ある。関係ない情報が頭に入ってきた。
「ちょっとトイレ」と言って席を立って、洗面台の前で千波に電話した。「今渋谷にいる。次の店に誘われてるんだけど、どこか分からなくて」と伝えた。千波は「帰れる?」と言った。「帰る」と答えた。
席に戻って「今日はここまでにします」と言った。相手は少し不満そうだったが、強引に引き止めることはしなかった。
帰りの電車の中で、手が少し震えていた。大したことは起きなかった。でも「起きていたかもしれない」は確実にあった。千波に送った1通のLINEが、あの夜のなにかを変えた。
初めて会う前にやること、全部
あの夜の経験を経て、今は以下のことを全部やるようにした。習慣になった。
相手の情報を第三者に送る。プロフィール名、待ち合わせ場所、時間、アプリ名。これを出発前に必ず友人1人以上に送る。「大げさ」とは思わなくなった。スクリーンショットをそのまま送れば1分で済む。「今日会ってくる」という一文だけでも、送っていない状態とは全然違う。
帰宅連絡の時刻を決めておく。「23時までに連絡がなければ電話して」という約束をしておく。自分が返事できない状況になっていたとき、外から確認してもらえる仕組みを作る。この仕組みがあるだけで、相手もそれを知らずに「外から見ている人がいる」という事実が生まれる。
最初の待ち合わせ場所は必ず公共の場所。改札前、駅の出口、商業施設の入口など、人が多く、監視カメラがある場所。「わかりにくいから直接店まで来て」という相手の提案は断る。初回の待ち合わせ場所を相手に指定させない、というルールを持っておくこと。
1軒目の場所は事前に調べておく。「どこでもいいですよ」で相手に任せると、自分がその場所を知らない状態で連れて行かれる。事前に候補を1つ用意しておいて「ここどうですか」と提案できる状態にしておく。自分が知っている場所で会うと、それだけで状況の把握がしやすくなる。
終電の時間を頭に入れておく。「遅くなっても泊まれるから」という発言が出た場合の、断る理由として使える。「終電があるので」は完璧な退場理由だ。終電がなくなってからの展開を、相手は計算していることがある。終電の時間を知っておくことは、その計算を崩す。
「危ない人を見抜く」より「危ない状況を作らない」
あの夜の相手が本当に危険な人物だったかどうかは、今でもわからない。「もう1軒だけ」は純粋な誘いだったのかもしれない。それが確認できないのが、初対面の怖さだ。
でも、わからないということ自体が問題だ。初対面の相手の意図を読むのは難しい。だから「相手を見抜く」ことに頼るのではなく、「状況のコントロール」を自分が持つことの方が意味がある。
知っている場所で会う。終電の時間を把握している。外に連絡できる状態がある。席を立てる(トイレに行ける)。この4つが揃っていれば、たいていの「おかしい」状況から抜け出せる。
日程変更を嫌がる相手、場所の変更を受け付けない相手、事前のビデオ通話を拒否する相手——これらは全部、何かを隠している可能性がある。拒否反応そのものが情報だ。提案を断られる側には、断られる理由がある。
あの夜、千波に送った1通のLINEが、安心の土台になった。「大げさかも」と思いながら送った情報が、あの夜の私を守った。
アプリで会う前の、心の準備について
もう一つ、あの経験から気づいたことがある。「この人は安全かどうか」を判断する基準を、事前に持っておくということだ。
会ってみないとわからないことは確かにある。でも、「ビデオ通話を拒否しないか」「場所の変更を受け付けるか」「日程変更を急かされないか」は、会う前に確認できる。これらが全部スムーズにいった相手と会うのと、どれかが引っかかった相手と会うのとでは、出かけるときの心持ちが違う。
「断られたら嫌かも」と思って確認しないのは、確認しないことで自分のリスクを高めている。断られること自体が、一つの情報だ。ビデオ通話を強く嫌がる相手は、会ったときに何かしらの「見せたくない理由」を持っている可能性が高い。それが体型でも、顔でも、既婚であることでも、何かがある。
大げさで全然いい。何も起きなければ、「大げさだったね」と笑えばいい。笑えるのが、一番いい結末だ。
よくある質問
マッチングアプリで初めて会う前に必ずやるべき安全対策を教えてください。↓
デート中に危険を感じたとき、どう対処すればいいですか?↓
この記事を書いた人
27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。