2回目に誘うのが一番怖かった
1回目のデートが終わった後、「2回目に誘っていいのかな」という問いが3日間頭から離れなかった。30分スマホを握りしめて、結局「楽しかったです」とだけ送った夜——2回目に誘うタイミングと、断られた時の話。
1回目のデートが終わった夜、スマホを30分握りしめていた。
「また会いたいです」と送るべきか、「楽しかったです、ありがとうございました」で止めるべきか。送信ボタンを押すたびに指が止まった。結局「今日はありがとうございました。とても楽しかったです」とだけ送って、布団に入った。
翌朝「こちらこそありがとうございました!」と返ってきた。感嘆符が1つ。嬉しかったのかそうでもないのか、全くわからなかった。
その後3日間、2回目に誘うべきかどうかを考えた。仕事中も、昼飯を食べながらも、ずっと頭の片隅にあった。Pairsのトーク画面を何度も開いて、何も送らずに閉じた。
2回目への誘いが怖い理由
1回目より2回目の方が怖い。1回目は「初めて会う」という共通の緊張感があるから、多少ぎこちなくても許される空気がある。でも2回目は「もう一度会いたいと思われているか」が答え合わせになる。断られる可能性が、1回目の比じゃなく怖い。
あと「いつ誘うか」問題もある。翌日は早すぎるか、1週間後は遅すぎるか。「3日ルール」みたいなものを信じていた時期もあった。でも3日待ったところで相手の気持ちが変わるわけでもないし、待てば待つほど自分の中で相手への印象が薄れていく、という本末転倒なことも起きた。
実際、中目黒で会った人に「少し間が空きましたね」と言われたことがある。1週間後に連絡したときのことだ。その言葉には責める感じは全くなかったが、「あ、遅かったな」と気づいた。
怖いのは、「断られたとき」だけじゃない。「誘っても無視された」という可能性も浮かぶ。既読がつかないまま時間が過ぎる未来を想像すると、胸のあたりがじんわりと重くなる。
誘うタイミングと言い方
経験から言うと、「2〜4日後」が一番自然だった。翌日は「もしかして他に予定がないのかな」と思われる可能性があり、1週間以上空くと「忘れられたかな」と相手が思う。
言い方は「また行きましょう」より具体的な方が断然いい。「先日話してた代官山の焼き肉屋、今週末どうですか」という聞き方の方が、断りやすく・受けやすい。「また行きましょう」は義務感があるが、「○○に行きませんか」は選択肢が明確だから、相手も返事をしやすい。
1回目のデートで相手が話していた内容を、誘う理由に使うのもいい。「渋谷にいいカフェあるって言ってたじゃないですか、連れて行ってもらいたいです」みたいな形。相手の言葉を拾って誘う形にすると、「ちゃんと聞いてた」という印象が自然についてくる。
LINEで誘う場合は、短く送る。長文になればなるほど「一生懸命考えて送ってきた」感が出て、かえって相手が返しにくくなる。「今週末、もし良ければ恵比寿でご飯どうですか」の一文で十分だ。
断られた時のこと
3人中2人には「予定が合わなくて」と言われた。そのうち1人はそのまま自然消滅、もう1人は代案を提案してくれて3週間後に2回目が実現した。
「断られた=終わり」とは限らないことを学んだ。「今週はちょっと」と言った後の相手の言動を見ることが大事で、代案を出してくれる人は脈がある。逆に「また今度」だけで止まったら、その「また今度」は来ないと判断する方が精神衛生上いい。
断られた直後は「じゃあいつが空いてますか」と聞きたくなる。でもそれをやると、相手を追い詰める形になりやすい。相手が代案を出してこなかったなら、「そうですか、またの機会に」と返して一旦引く。引いた後に相手から「あの話、どうなりましたか」と来たことが、実際に1回ある。
断られること自体は、どんなに魅力的な人でも経験する。断られた数が多いほど、誘うのが怖くなくなっていく、というのも経験値として本当のことだった。
2回目の誘い方で関係性が決まる
2回目のデートが実現した相手とは、その後の関係が深まりやすかった。1回目で感じた「良い人だな」が、2回目で「この人と一緒にいたいな」に変わる瞬間がある。1回目はどこかよそゆき感があるが、2回目になるとお互いの素が少しずつ出てくる。
私が今でも会い続けている人とも、2回目は私から誘った。「先週話してた下北沢のカレー、一緒に行きませんか」という一文。3日後に「行きたいです!いつがいいですか」と返ってきたとき、スマホを持ったまましばらくにやにやしていた。
怖いからこそ誘う。その一歩が、関係の扉を開く。怖くない恋愛に、大事なものはない。
あの3日間の逡巡は今思えばほとんど無駄だったが、その間にどれだけその人のことを考えていたかが、自分の気持ちを確かめる時間でもあった。
2回目に誘う恐怖を超えたとき、恵比寿のカフェで彼女が「待ってた」と言ってくれた。心臓が止まりそうだった。手のひらが汗でびしょびしょだったけど、勇気を出してよかった。1回目のデートで「楽しかった」と思えたなら、2回目を誘わない理由はない。誘って断られる痛みは一瞬。誘わなかった後悔は一生。代官山の帰り道、次はもっと早く誘おうと決めた。
この記事を書いた人
27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。