マッチングで帰り道をつけられた夜。後悔したストーカー対策の全部
友達が初デートの帰り道をつけられた。渋谷の駅で「バイバイ」したはずなのに、改札の向こうに同じ影がいた。それを聞いてから、私は会う前の確認方法を全部変えた。怖い思いをする前に読んでほしい。
正直に言う。帰り道をつけられたのに、全部変えた。
Pairsで知り合った男性と渋谷のカフェで初めて会った帰り、「じゃあまた」と別れたはずなのに、改札を通って山手線のホームに立ったとき、10メートル先に同じ人がいた。友達は気づかないふりをして、目黒で降りるはずだった電車をそのまま乗り過ごした。品川で降りて、駅構内のロッテリアに20分座って、心臓のバクバクが収まるのを待った。
「怖かった」と友達は言った。渋谷のスクランブル交差点のスタバで、彼女の手が震えていた。ラテのカップを持てなくて、テーブルに置いたまま話していた。
「最初から怪しかった?」と聞いたら、「全然。むしろ感じのいい人だった」と。
それを聞いてから、私はマッチングアプリで会う前の行動を全部変えた。
マッチングアプリでストーカーに遭わないための事前確認——会う前の10分が全部変える
確認1:SNSで相手の「存在」を確かめる。
プロフィールに書いてある名前・年齢・職業・写真。これがSNSと一致するか確認する。Xでもインスタでも、実名に近いアカウントを持っている人は多い。アカウントの投稿が数年分あれば、プロフィールが本物の可能性が高い。
確認ポイントは3つ。投稿が最近のものか(アクティブなアカウントか)。友人との交流があるか(コメントやタグ付け)。顔写真が複数あるか。全部揃っていれば安心度が上がる。
SNSが全くない人は珍しくはない。でも「リンクがない、名前でも見つからない、顔写真が1枚もない」の3拍子が揃ったら、慎重になる理由がある。
確認2:会う場所は、絶対に自分で選ぶ。
「近くのカフェでいいですよ」「僕の行きつけの店があるので」——この言葉には従わない。
相手が選んだ場所は、相手の行動圏内。つまり相手にとってホームで、自分にとってアウェイ。帰り道がわからない場所で会うのはリスクが高い。
場所選びの条件は4つ。
- 駅から徒歩5分以内(すぐに帰れる)
- 明るくて人が多い(目撃者がいる)
- 自分がよく知っているエリア(逃げ道がわかる)
- できればチェーン店(ドトール、スタバ、サンマルクカフェなど。店員が常にいる)
「表参道のスタバでどうですか」「恵比寿のドトールはどうですか」。具体的な店名を自分から出す。相手がこだわりすぎる場合——「その店は遠いので、こっちの方がいいです」を何度も繰り返す場合——赤信号。
確認3:友達に「実況LINE」を送る。
会う前に友達にLINEする。「今日18時に渋谷のスタバで会う人がいる。20時頃連絡する。連絡なかったら電話して」。
この1通が安全網になる。万が一連絡が途絶えたとき、友達が動ける。でもそれ以上に、「誰かが知っている」という事実が、気持ちに余裕を生む。不安なまま会うのと、バックアップがある状態で会うのでは、判断力が違う。
会っている最中にも、トイレに立ったタイミングで「今のところ大丈夫」とLINEする。これを習慣にしてから、安心感が全然変わった。
マッチングアプリのストーカー予備軍が出す危険サイン——初回デートで注意する5つ
サイン1:住んでいる場所を細かく聞いてくる。
「どのあたりに住んでるんですか?」は普通の質問。でも「最寄り駅は?」「○○線の何駅?」「一人暮らし?」と矢継ぎ早に聞いてくる場合は注意。情報を集めている可能性がある。
対処法:「山手線沿線です」「都内です」くらいでぼかす。初回で最寄り駅は教えない。
サイン2:帰り道を聞いてくる。
「帰りは何線?」「同じ方向だから一緒に帰ろう」——これ、親切に聞こえるけど要注意。初回デートで帰り方向を合わせてくる人は、意図があるかもしれない。
対処法:「ちょっと寄るところがあるので」と別れて、改札の中に入ってから相手がいなくなるのを確認する。
サイン3:「もう少しいようよ」がしつこい。
最初に決めた時間が来ても帰してくれない。「もう1杯だけ」「この後どっか行こうよ」。1回は普通。2回目も断ったのにさらに押してくる場合は、相手の「聞かない力」が強すぎる。
対処法:「明日朝早いので」と笑顔で立ち上がる。断っても食い下がる人は、今後もこちらの意思を尊重しない人だと判断していい。
サイン4:ボディタッチが早すぎる。
初回デートで肩や腰に手を回す。「距離感がおかしい」と感じたら、その直感は正しい。初対面の人との適切な距離感を守れない人は、他の境界線も守れない確率が高い。
サイン5:写真を勝手に撮る。
スマホを向けて「撮っていい?」と聞かずに撮影する。写真を使って何をするかわからない。「やめてください」と言っていい。断って機嫌が悪くなる人なら、その場で帰る。
マッチングアプリで怖い思いをしたときの対処法——ストーカー被害の初動
つけられている気がしたら。
焦らない。走らない。人が多い場所に移動する。コンビニに入る。駅員に声をかける。「帰り道をつけられている気がするんですが」と伝えるだけでいい。
しつこくLINEが来る場合。
ブロックする前にスクリーンショットを保存する。日時がわかるように。ブロックしても別のアカウントから連絡が来る場合は、証拠として残しておく。
ストーカー行為がエスカレートした場合。
警察の「#9110」(相談ダイヤル)に電話する。緊急じゃなくても相談できる。「マッチングアプリで知り合った人から執拗に連絡が来る」と伝えれば、対応してもらえる。110番は緊急時。#9110は「まだ事件にはなっていないけど怖い」ときの窓口。
アプリの通報機能も使う。Pairs、Omiai、Tinder、どのアプリにも通報・ブロック機能がある。通報するとアプリ運営が調査に入る。
マッチングアプリのストーカー対策は「事前」が9割
友達が渋谷で怖い思いをしてから、半年経った。今は友達も普通にアプリを使っている。でも、あの経験以降、2人で決めたルールがある。
「初デートの前に、相手の名前と写真と会う場所をLINEで送り合う」
面倒くさい? そう思う気持ちはわかる。でも10分の確認が、1ヶ月の恐怖を防ぐ。友達は帰り道をつけられた後、3週間電車に乗るのが怖かったと言っていた。通勤のたびに後ろを振り返っていたと。その3週間に比べたら、会う前の10分なんて安いもんだ。
怖いと思ったら逃げていい。理由はいらない。「体調が悪くなったので帰ります」で十分。相手にどう思われるかより、自分の安全の方がずっと先に来る。
断れない人は逃げられないのに、断る練習だと知らなかった。
この記事を書いた人
27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。