ユーブライドを始めてみた。Pairsと何が違って、何が重かったか
独身証明書を取りに区役所へ行った日、手が少し震えていた。ユーブライドはPairsと何が違うのか。3ヶ月使って、マッチング率・会員の真剣度・デートまでの速度を正直に比較した30歳女性の体験談。
独身証明書を取りに、区役所へ行った。
窓口で「独身証明書をお願いします」と言ったとき、声がうわずった。隣に座っていた年配の女性がちらっとこちらを見た気がして、書類を受け取る手が微かに震えた。封筒に入った証明書を鞄にしまいながら、外に出た。丸の内の昼下がり、ビルの谷間を風が抜けていった。
「私は今、婚活をしている」
その事実が紙の重さとして手の中にあった。
Pairsとの登録体験の違い
Pairsは身分証を1枚撮って送ったら、翌日には使えた。所要時間15分。ベッドの上でスマホをいじりながら完了した記憶がある。
ユーブライドは違った。独身証明書の取得に3日、書類のスキャンとアップロードに30分、審査完了まで5日。合計で1週間以上かかった。正直、「ここまでする必要があるのか」と何度か思った。
でも審査完了の通知がスマホに届いたとき、喉の奥の緊張がふっと緩んだ。「ここにいる人は全員、同じ手間をかけてきた人だ」。その安心感は、Pairsにはなかったものだった。
ユーブライドの仕組みと特徴
ユーブライドはIBJ(日本結婚相談所連盟)グループのサービスだ。結婚相談所ほど敷居は高くないが、マッチングアプリの中では審査が厳しい部類に入る。
独身証明書の提出が必須で、本人確認も徹底されている。「既婚者が紛れ込んでいる」というリスクがほぼない。Pairsを使っていた頃、プロフィールに「独身」と書いてあるのに実は別居中だった人に会ったことがある。あのときの胃の底が冷えるような感覚を、ユーブライドでは味わわなくて済んだ。
プロフィールに記載する情報量がとにかく多い。年収・学歴・職業・勤務先・家族構成・喫煙の有無・飲酒の頻度・子供に対する考え方。Pairsの自由記述中心と違い、構造化されたデータが最初から埋まっている。
この「情報の多さ」は最初めんどうに感じた。でも使い始めてから気づいた。初対面の前に、かなり詳しく相手を知れる。会って5分で「あ、この人とは価値観が違いすぎる」と気づくデートが激減した。
1ヶ月使ってわかった空気感の違い
会員のほとんどが「今年中に結婚したい」という意識で動いている。
メッセージをやりとりしていると、2〜3回のやりとりで「電話しましょう」「会いましょう」という流れになる。Pairsでは20往復のメッセージが普通だったが、ユーブライドでは5往復でデートの日程調整が始まることが多かった。
早い。とにかく早い。
最初は戸惑った。「こんなに早く会うの?」と思って、手汗がじんわり出る感覚があった。でも実際に会ってみると、メッセージを20往復した相手より、5往復で会った相手の方が「思ってた通りの人だった」という確率が高かった。ユーブライドの構造化されたプロフィールが、事前の情報として機能していたからだと思う。
Pairsとユーブライドの数字比較(3ヶ月間)
Pairs(過去の利用)では、マッチング数は月平均25件、実際に会えたのは月2〜3人、メッセージからデートまでの平均日数は14日だった。
ユーブライドでは、マッチング数は月平均8件、実際に会えたのは月3〜4人、メッセージからデートまでの平均日数は5日だった。
マッチング数はPairsの3分の1。でも実際に会える人数は同じか、むしろユーブライドの方が多かった。「マッチング後に消える人」がユーブライドには少なかった。お互い独身証明書を出して、手間をかけて登録している。その重さが、フェードアウトの抑止力になっていたように思う。
有料プランと料金の話
ユーブライドのスタンダードプランは月4,300円(12ヶ月一括なら月2,400円)。Pairsのスタンダードプランが月3,700円だから、少し高い。
ただ、ユーブライドには「プレミアムオプション」がある。月2,980円で、相手の既読確認や、写真のぼかし機能が使える。全部入りにすると月7,000円以上になる。正直、最初は「高い」と思った。
でも3ヶ月使って振り返ると、Pairsで「なんとなくマッチして、なんとなく消えた人」とのやりとりに費やした時間を考えると、ユーブライドの方がコスパは良かった。有楽町のドトールで面接対策ノートを広げながら、「婚活にもコスパという概念があるんだな」と思った日のことを覚えている。
ユーブライドが向いている人、向いていない人
向いているのは、「2年以内に結婚したい」「真剣度の高い人だけと会いたい」「既婚者のリスクを避けたい」という人。30代以降で、婚活に本腰を入れたい人にはフィットする。
向いていないのは、「まずは気軽に会ってみたい」「いろんな人と広くつながりたい」「独身証明書を取りに行くのが面倒」という人。カジュアルに出会いを楽しむならPairsの方が合っている。
私の場合、29歳までPairsを使っていて、30歳の誕生日を過ぎてからユーブライドに乗り換えた。タイミングとしてはちょうどよかった。
3ヶ月後に思ったこと
独身証明書を取りに区役所へ行くのは、たしかに面倒だった。でもあの手間が、「自分と同じくらい真剣な人がいる場所」への入場券だった。
ユーブライドで出会った人と、今も交際が続いている。表参道のイタリアンで初めて会った日、「独身証明書、取るの面倒でしたよね」と彼が笑いながら言った。「めちゃくちゃ面倒でした」と答えたら、「でもそれがあるから安心して会えたんですよね」と返ってきた。
その通りだった。面倒さの先に、安心があった。
今でもあの判断が正しかったかは、わからない。
この記事を書いた人
27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。