マッチングアプリで写真と全然違う人が来た。3回経験してわかった対処法
3回、写真と違う人が来た。1回目は驚いて1時間で帰った。2回目は気づかなかった。3回目は事前確認で防いだ。何が違ったか。マッチングアプリで「写真と全然違う人が来た」経験が3回ある。
マッチングアプリで「写真と全然違う人が来た」経験が3回ある。
1回目——新宿の改札で、別人が立っていた
23歳のとき。新宿駅の東口改札で待っていた。金曜の19時、仕事帰りのサラリーマンが波のように通り過ぎていく中、スマホのプロフィール写真を何度も確認して、白いニットの25歳くらいの男の子を探していた。
「○○さんですか?」
声のした方を向いた瞬間、胃の底がすとんと落ちた。写真の人じゃない。目の前にいるのは、白髪交じりの、50代に見える男性だった。くたびれたジャケットのボタンが一つ取れていた。
「あの……もしかして、〇〇さん、ですよね……」
声が引きつった。「すみません、人違いです」とは言えなかった。言えるわけがなかった。新宿の雑踏がざわざわと耳に押し寄せてきて、目の奥がじんわり熱くなった。
近くのドトールに入った。コーヒーの苦い匂いが鼻をついた。向かいに座った「彼」は、写真の面影が全くなかった。年齢を聞いたら「52歳」と答えた。プロフィールには29歳と書いてあった。手が震えた。カップを持ち上げられなくて、テーブルに置いたまま話した。蛍光灯の光が白すぎて、目が痛かった。
1時間だけ居て、「すみません、用事があるので」と席を立った。ドトールを出た瞬間、歌舞伎町のネオンが目に刺さった。電車に乗って、つり革を握る手がまだ震えていた。新宿から自宅までの30分間、ずっと唇を噛んでいた。怖かったのか、怒っていたのか、自分でもわからなかった。
2回目——「古い写真」だった人
2回目は25歳のとき。渋谷のカフェで会った。写真より10歳くらい老けて見えた。でも、話してみたら穏やかで普通の人だった。
「すみません、写真ちょっと古くて……」
照れながら言われた。5年前の写真を使っていたらしい。髪が薄くなったことを気にして、若い頃の写真を貼り続けていた。声は優しかったし、話も面白かった。カフェラテの泡を舌先で舐めながら、「まあ、いい人だな」とは思った。
嫌な人ではなかった。でも1回限りで終わった。帰りの東横線で、窓に映る自分の顔を見ながら考えた。「古い写真を使っていた」という事情はわかる。でもそれって、会う相手に対して嘘をついているのと同じだ。嘘をつかないと会ってもらえないと思っている時点で、何かがもう歪んでいる。
後から気づいた。「この人は普通の人だった」が確認できるまでの間、ずっと怖さを感じていた。改札を出てから席に着くまでの5分間、心臓がずっとばくばくしていた。あの感覚は、1回目の新宿と同じだった。
3回目——事前確認で未然に防いだ
3回目は、会う前に防いだ。
メッセージのやりとりは良い感じだった。趣味も合うし、文面も丁寧で、読んでいて楽しかった。でも写真が1枚しかなくて、しかも加工が強かった。目が不自然に大きくて、肌がのっぺりしている。背景もぼかしが入っていて、どこで撮ったかわからない。
「会う前に、インスタ教えてもらえますか? 最近SNSでの確認をするようにしているので」
送信ボタンを押した後、手のひらがじわっと汗ばんだ。失礼だったかもしれない。でも新宿のあの日を繰り返したくなかった。あの胃が落ちる感覚を、もう味わいたくなかった。
返信は翌日来た。「プライベートなのでちょっと……」。もう一度お願いしたら「やっぱり会うのやめます」と返ってきた。
その対応でわかった。普通の人なら、写真確認を嫌がらない。
写真詐欺を経験して変わった「選び方」
3回の経験を経て、今やっている事前確認がある。
まず、プロフィール写真が1枚だけの人は慎重になる。複数の角度・シチュエーションの写真がある人は信頼度が高い。自撮りだけでなく、誰かに撮ってもらった写真がある人。旅行先や日常の写真が混ざっている人。そういう人は「見せたい自分」だけじゃなくて「普段の自分」も出している。
次に、メッセージが5往復を超えたタイミングで、SNSのアカウントを確認する。インスタでもXでもいい。投稿の日付、複数の写真、顔が確認できるかを見る。
それでも不安なら、ビデオ通話を提案する。アプリ内のビデオ通話機能でもLINEビデオでもいい。「会う前に少しだけ話しませんか」と言えば、普通の人は「いいですよ」と返してくれる。どちらも断られる場合は、会わない。これをルールにした。
「ビデオ通話は恥ずかしい」という人はいる。その気持ちはわかる。私だって最初は抵抗があった。でも新宿の改札で別人が立っていたあの感覚——胃が落ちて、手が震えて、逃げたいのに逃げられない——を味わうくらいなら、事前に5分話す方がずっといい。
写真詐欺は、された側だけが傷つく。する側には何もない。だから自分で自分を守るしかない。
断る権利は、いつでも自分の手の中にある。
この記事を書いた人
27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。