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マッチングアプリ攻略

23歳でマッチングアプリを始めた私が2年間で学んだこと——20代の完全攻略ガイド

社会人1年目の秋、友人に薦められてタップルを入れた夜から、私の「アプリ遍歴」は始まった。2年間、4つのアプリを渡り歩いて気づいたのは、20代でアプリを使うことのメリットは「若さ」ではなく「時間」だということ。この記事では、失敗談を包み隠さず書いた。

·橘みあ·15分で読める

社会人1年目、初めてアプリを入れた夜


正直に言う。最初は舐めていた。


2023年の10月、入社半年目の秋だった。残業が続いた金曜夜、帰りの東西線の中で同期の女の子から「タップル入れてみなよ、楽しいよ」とスクショを見せられた。画面には、同い年くらいの男の子たちのプロフィールが並んでいた。「ゲームみたいで気軽だよ」と彼女は笑った。


その夜、自分の部屋でダウンロードした。アプリを開いて最初に思ったのは「なんか思ったよりちゃんとしてる」だった。


最初の1ヶ月、私はひたすらスワイプしていた。好きな映画で絞り込んで、趣味が合いそうな人を探して、マッチしたら「よろしくお願いします!」と送った。3人とご飯に行った。全員いい人だったけど、2回目はなかった。なぜかは、今ならわかる。


2年間で4つのアプリを使い、20人以上と会い、3人と付き合い、今は1人と交際中だ。うまくいったこともあるし、ひどく落ち込んだこともある。「アプリやめようかな」と思ったのは4回ある。


その経験を、ぜんぶ書く。


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20代がマッチングアプリをやるべき理由(とやりすぎてはいけない理由)


「20代でアプリは早い?」とよく聞かれる。答えは逆だ。早くはない。でも、ずっとやり続けるのは危険、という意味ではやりすぎてはいけない。


20代がアプリをやる最大のメリットは、失敗できる時間があること。30代でアプリを始めた先輩に聞いたら「20代の頃に経験積んでおけばよかった」と言っていた。マッチングアプリは、恋愛の練習場所として機能する。テキストコミュニケーション、初デートの設定、相手のどこを見るか——これ全部、回数を重ねないと上手くならない。


ただ、20代特有の「やりすぎ問題」もある。私が2年目に陥ったのがこれだった。週3〜4人と会うようにしていた時期、気づいたら全員の顔と名前が混乱してきた。3月に会ったKさんと4月に会ったKさん(別人)のメッセージを取り違えそうになったことが2回ある。


アプリは手段で、目的じゃない。月に1〜2人会うペースが、20代の忙しいスケジュールには一番合っている。


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20代に合ったアプリの選び方


アプリごとに「客層」が違う。これを知らないまま始めると、ミスマッチが続く。


タップルは20代の利用率が最も高いアプリの一つ。趣味で繋がる設計なので、最初の会話が作りやすい。「私もスノボ好きです!去年の野沢温泉が最高で」みたいな書き出しが自然にできる。ただ、恋愛よりも友達感覚で使っている人も多く、真剣度にばらつきがある。


withは心理テストや性格診断で相性を示してくれるため、「何を話せばいいかわからない」初心者に向いている。プロフィールに「ENFJ型」「のんびりしたい派」みたいな情報が出るから、会話の糸口が見つかりやすい。20代の利用者も多いが、タップルよりやや落ち着いた雰囲気。


Tinderは全世界規模で使われているアプリで、ライトなマッチングが特徴。真剣に付き合いたい人には向かないと言われるが、実際には付き合ったカップルも多い。ただ、プロフィールの作り込みが甘いと連絡が来なくなるのも早い。20代前半で「とりあえず誰かと会いたい」ならここから入るのもあり。


Pairsは20代後半〜30代の利用が多く、結婚を意識した真剣度が高め。「同い年の25歳男子と出会いたい」「趣味が合う人がいい」というコミュニティ機能が充実している。月額料金がかかるぶん、お試し感覚の人が少ない。20代前半で使うなら、同世代のコミュニティを活用すると馴染みやすい。


私のおすすめの使い方は「タップル or with」でアプリ慣れをして、真剣になってきたら「Pairs」に移行すること。Tinderは気が向いたら並行で、という流れだった。


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20代のプロフィール戦略


「20代だから写真だけで大丈夫」は大間違い。逆に、20代は写真が似たり寄ったりになりやすい。


若さを武器にする正しい方法は、「若さ+具体性」のかけ合わせだ。


「旅行が好きです」ではなく「去年バックパックでポルトガル行ってきました。リスボンの路面電車で財布をなくしかけた話あります(笑)」のほうがいい。同じ旅好きでも、後者のほうが具体的な会話が生まれる。


年齢を逆に足枷にしているパターンもある。よく見るのは「まだ社会人2年目で恋愛経験少ないですが」という自己評価下げ。これ、百害あって一利なし。経験の少なさは欠点じゃない。


写真のNG例として、居酒屋での集合写真をトップ画にしているケースがある。本人がどれかわからない。トップ画は一人でいる自然光の写真が鉄則。渋谷・新宿・東京などわかりやすい場所でなくてもいい。青山の路地でも、吉祥寺の井の頭公園でも、「この人の日常が想像できる」写真がベスト。


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20代特有の「キャリアと恋愛の両立」問題


社会人1〜3年目に頻出する問題がある。


「仕事が忙しくてデートの時間が作れない」「残業が多くて連絡が取れない」「転職考えてて自分のことで精一杯」——これ、全部経験した。


一番効いたのは、「予約先行型デート設計」だ。月初めに「今月の空き土曜は3日と24日」と決めておいて、マッチしたらその2択でデートを提案する。「いつにしますか?」の往復がなくなって、会話の密度が上がった。


仕事が忙しい時期にアプリをやることへの罪悪感は、持つ必要がない。返信が遅れるなら「仕事がちょっとバタついてて返信遅くなること多いですが、ご了承ください」と先に書いておけばいい。正直に書いた方が、理解してくれる人が残る。


もう一つ。23〜25歳は「キャリアの転換期」でもある。転職、資格取得、大学院、海外移住——そういう選択肢を持っている時期に、恋愛で縛られたくないという感覚も正直ある。その葛藤は、プロフィールに正直に書いてもいい。「今は転職活動中でばたついています。落ち着いたらちゃんと会いたいです」と書いてある人に、私は好感を持った。


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20代のうちにやっておくべきこと・やらなくていいこと


やっておくべきこと


まず、デートのルーティンを作ること。初デートの場所(コーヒーが飲めて、2時間くらいいられるカフェ)、話すトピック3つ(仕事・最近ハマっていること・子供の頃の話)を決めておく。毎回ゼロから考えなくていい。


自分の「外せない条件」を1〜2個だけ決めること。3個以上になると出会いが激減する。私の場合は「会話が楽しいこと」だけにした。趣味・職業・年齢の条件は全部外した。そしたら会う相手が一気に増えた。


断られること、フェードアウトされることに慣れること。これは慣れるしかない。私は最初の半年、マッチ後に連絡が来なくなるたびにしょんぼりしていた。今は「縁がなかっただけ」と思える。この感覚を得るだけでも、20代でアプリをやる価値がある。


やらなくていいこと


全員と会おうとしないこと。メッセージで「なんか違う」と感じたら、会わなくていい。会った後に後悔する時間の方が勿体ない。


有料プランに飛びつかないこと。まず無料期間で操作に慣れる。課金は3ヶ月以上続けてから判断でいい。


「アプリでの出会いに全振り」しないこと。職場、学校の同窓会、趣味のサークル——リアルな出会いも並行させていた方が精神的に安定する。


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初デートで「2回目がない」ループから抜け出すために


タップルを始めた1ヶ月目、3人と会ったが全員2回目がなかった。


あの頃の初デートを思い返すと、共通点がある。自分のことを「うまく見せよう」としすぎていた。


渋谷か恵比寿で待ち合わせて、洒落たイタリアンかカフェに行って、「仕事何してるんですか」「趣味は何ですか」という質問を互いにし合って、「また会いましょう」と言って別れる。それだけ。会話はしたが、「この人と居るのが楽しい」という感覚が双方に生まれていなかった。


2回目が生まれた初デートは、どこか違っていた。新宿の喫茶店で3時間話し込んで、気づいたら「もう22時じゃないですか」と驚いた夜がある。相手の話に「それ、うち職場のあの人と一緒だ」と思わず笑ったとき、胸のあたりが少し軽くなる感覚があった。


NG例→改善例:初デートのトーク戦略


NG:最初から「どんな人がタイプですか?」「結婚はいつ頃考えてますか?」と聞く。

(質問が重すぎる。相手に審査されている気分にさせる)


改善:自分の「最近あった小さな失敗や発見」を話す。「先週、吉祥寺で新しいカフェ入ったら豆乳ラテしかなくて、結局コンビニに寄りました」みたいな話。

(完璧に見せようとしていない人の方が、人間として興味が持てる)


「楽しかった」と思えるデートは、自分が面白い話をしたときじゃなく、相手の話を聞いて「もっと知りたい」と感じたときだった。


「付き合ってから気づいた」こと


アプリで3人と付き合って、学んだことが一つある。


マッチングアプリで「いい人だな」と感じる基準と、付き合ってから「合うな」と感じる基準は、かなり違う。


アプリ上では「プロフィールが面白い」「写真が好み」「メッセージのテンポが合う」で好意が生まれる。でも付き合ってからは「疲れているときに連絡したいか」「失敗した話を笑い合えるか」「沈黙が苦じゃないか」が試される。


最初の2人は前者の基準だけで付き合い始めて、1〜3ヶ月で終わった。3人目は初デートで「この人、話すのが上手くないな」と思ったのに、2回3回と会うたびに「一緒にいると楽だな」に変わっていった。


20代でアプリをやると「最初の印象」に頼りすぎる失敗をしやすい。3回会うまでは判断を保留にする、という自分ルールを作ってから、付き合う相手の質が変わった。


時間の使い方が変わる。それが、20代でアプリを始めることの本当の意味だった。出会いを「待つ」から「作る」に切り替えた瞬間、恋愛との向き合い方がまるごと変わった。

この記事を書いた人

橘みあマッチングアプリ体験談ライター

27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。

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