「会話がつまらない」と思われた5回のデートで気づいた、たった1つのこと
5回のデートで全部2回目がなかった。自分の話ばかり、質問攻め、沈黙恐怖、話題準備しすぎ、テンション合わせすぎ。5パターンの失敗で共通していたのは、「聞いているふりをしていた」ことだった。変えたのは聞き方だけ。
5回連続で、2回目のデートに断られた。
会話が盛り上がらなかったわけじゃない。少なくとも自分ではそう思っていた。でも「また会いたいです」に対する返事は、5回とも「ちょっと予定が……」だった。同じ断り文句を5人から聞いた時点で、問題は相手じゃなくて自分にあると認めるしかなかった。
失敗1:自分の話ばかりしていた
Pairsで出会った1人目。恵比寿のカフェ、2時間。
帰りの電車で振り返ったら、自分が話していた時間の方が圧倒的に長いことに気づいた。仕事の話、趣味のランニングの話、先週見た映画の話。彼女が「へえ」「そうなんですね」と相槌を打つたびに、「興味を持ってくれている」と勘違いしていた。
実際は、話す隙を与えていなかっただけだ。「へえ」は「面白い」じゃない。「あなたの話が終わるのを待っています」だ。胃のあたりが重くなった。
失敗2:質問攻めにしていた
2人目。Omiaiで出会った彼女と、中目黒のイタリアンで。
1回目の反省で「相手に話させよう」と意識しすぎた結果、質問が止まらなくなった。「お仕事は何をされてますか」「休日は何をしてますか」「兄弟はいますか」「旅行は好きですか」。面接みたいだったと思う。
彼女の表情がだんだん曇っていったのを覚えている。目が合わなくなった。答えがどんどん短くなった。「営業です」「特に」「います」「まあ」。喉の奥がつっかえた感覚があった。
失敗3:沈黙が怖くて話題を変え続けた
3人目。Tappleで出会った彼女と、新宿のカフェで。
会話が途切れそうになるたびに、全く別の話題を投入した。映画の話をしていたのに突然「最近暑いですよね」。仕事の話をしていたのに「あ、このコーヒー美味しいですね」。
彼女が「なんか、いろんな話出てきますね」と言った。笑っていたけど、目は笑っていなかった。話題が飛びすぎて、どの話も深まらなかった。2時間いて、相手のことを何も知れなかった。
失敗4:話題を準備しすぎていた
4人目。withで出会った彼女と、渋谷のバーで。
スマホのメモ帳に「話題リスト」を20個書いていった。相手のプロフィールから抽出した質問と、一般的な会話ネタ。準備万端のはずだった。
問題は、リストを「消化する」意識が先に立ったことだ。彼女が「最近ヨガ始めたんです」と言ったのに、「へえ、いいですね。ところで旅行はお好きですか」と別の話題に移った。リストの次の項目に行きたかったから。
彼女のヨガの話を、深く聞かなかった。彼女が一番話したかったかもしれない話題を、自分のリストのせいでスキップした。帰り道、渋谷のスクランブル交差点の人混みの中で、手のひらが冷たくなった。
失敗5:テンションを合わせすぎていた
5人目。Pairsで出会った彼女と、池袋のカフェで。
相手のテンションに全部合わせようとした。彼女が笑えば笑い、彼女が真剣な顔をすれば真剣な顔をし、彼女が黙れば黙った。自分の感情を出さずに、相手のミラーリングだけをしていた。
2時間後、彼女が「今日はありがとうございました」と言ったとき、声のトーンが事務的だった。「楽しかったです」とは言わなかった。
帰ってから気づいた。ミラーリングしかしていないと、「この人はどんな人なのか」が伝わらない。合わせているだけの人間に、興味は湧かない。
5回の失敗に共通していたこと
5パターン、全部違う失敗に見える。でも根っこは同じだった。
「聞いているふりをしていた」。
自分の話ばかりの時は、相手の言葉を聞いていなかった。質問攻めの時は、答えを聞いていなかった。沈黙が怖い時は、相手の沈黙の意味を聞いていなかった。話題を準備しすぎた時は、相手が今話したい話を聞いていなかった。テンションを合わせていた時は、相手の本音を聞いていなかった。
全部、「聞く」が抜けていた。
変えたのは「聞き方」だけだった
6人目のデートから、一つだけ変えた。
相手が何か言ったら、その話を「もう一段深く聞く」。それだけ。
「最近ヨガ始めたんです」と言われたら、「何がきっかけで始めたんですか」と聞く。「友達に誘われて」と返ってきたら、「やってみてどうでした?」と聞く。一つの話題を、3往復は掘る。新しい話題に飛ばない。
「この間、引っ越したんです」と言われたら、「どのあたりに?」「なんで引っ越そうと思ったんですか?」「住み心地どうですか?」。相手が話している話題に、留まる。
6人目のデートは下北沢のカフェだった。2時間で話題は4つくらいしか出なかった。でもどの話題も深かった。彼女がヨガを始めた理由を聞いたら、「仕事のストレスがやばくて、体を動かさないと壊れそうだったから」と言った。その一言で、彼女の生活の断片が見えた。5回のデートでは一度も見えなかった種類の情報だった。
帰り際、「また会いたいです」と言ったら、「私もです、来週空いてます」と返ってきた。手のひらがじわっと温かくなった。
「聞く」と「聞いているふり」の差
会話がつまらないデートの正体は、「話がつまらない」じゃなくて「聞かれていない」だった。人は、自分の話を聞いてもらえていないと気づく。気づいたら、それ以上話す気がなくなる。
「聞く」は、相手の言葉に反応すること。「聞いているふり」は、次に自分が何を言うかを考えていること。この差は、相手にはバレている。
上手く話す必要はない。面白いことを言う必要もない。相手が今、何を話したがっているか。それに気づいて、もう一歩踏み込むだけで、会話の温度は変わる。
話し上手が会話を作るんじゃなくて、聞き上手が会話を続けさせる。
よくある質問
デートで会話がつまらないと思われないためにはどうすればいいですか?↓
デートの沈黙が怖いのですが、どう対処すればいいですか?↓
この記事を書いた人
27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。