「話題がない」は嘘だった。会話が続く人の3つの習慣
話題がないんじゃなく、質問が下手なだけだった。
話題がないんじゃない、聞き方を知らないだけだった
Pairsで出会った彼と、3回目のデートで完全に詰まった。
恵比寿のイタリアン。雰囲気は最高。ワインも美味しかった。なのに、パスタが来たあたりから会話が途切れ途切れになって、気づいたら二人ともスマホを触っていた。帰り道、中目黒の川沿いを歩きながら「楽しかったよ」って言ってくれた彼の声が、どこか遠かった。
4回目の誘いは来なかった。
そのとき私は「話題がなかった」と思っていた。でも違う。今ならわかる。話題は無限にあった。私が、引き出せていなかっただけ。
会話が止まった夜に気づいたこと
「趣味とかあります?」「旅行とか好きですか?」「映画とかよく見ますか?」
——全部「とか」が入ってる質問、してたな、と後で振り返って気づいた。「とか」は便利だけど、相手の答えを狭める。「旅行とか好きですか?」に対して「好きですよ」以上の返事をもらえるはずがない。
当時の私はアンケートをとっていた。会話じゃなく。
習慣1 答えを掘り下げる
気づいてから変えたのは、返ってきた答えに必ず一つ質問を重ねること。
たとえば「旅行が好きです」で終わらせない。「どんな旅行が多いですか?」「海より山派ですか?」「一人で行くことも?」——一つの答えから、次の質問がいくつも生まれる。
withで知り合った男性と初めてカフェで話したとき、試してみた。彼が「最近キャンプにはまってる」と言った瞬間、私は心の中でメモした。「はじめたきっかけは?」「道具は自分で揃えたの?」「一人でも行く?」——全部、彼の「キャンプにはまってる」という一文から生まれた質問だった。
気づいたら1時間半、キャンプの話だけしてた。それで全然飽きなかった。
一つの話題から5回も6回も会話が続く。コツは、答えのどこか一点に焦点を当てること。「全部聞こう」じゃなくて「この部分、気になる」と思ったところだけ拾えばいい。
習慣2 自分の話を短く挟む
ただ、質問ばかりすると、途中から変な感じになってくる。
「なんか、面接みたいだな」って思った経験、ない? 聞いてる側も疲れるし、聞かれてる側もだんだん答えるのが義務になってくる。
打開策は、相手の話に自分のエピソードを短く挟むこと。「短く」がポイント。
「北海道旅行行ってきたんです」「え、私も去年行った! 小樽でイカ丼食べて、次の日お腹壊したんですよね笑」——それだけでいい。長々と自分の旅行記を語るんじゃなくて、短い返しで「私もそっち側の人間です」と示す。
そうすると会話が一方通行じゃなくなる。相手が話す、私が短く返す、また相手が話す。このリズムが生まれると、沈黙が怖くなくなってくる。
下北沢で初めて会った彼に、私がカレー屋を推薦したとき「スパイス系って苦手で」って返ってきた。昔の私なら「あ、そうなんですね」で止まってた。そのとき初めて「私も最初は苦手だったんですよ、なんか薬っぽい感じがして。でもあるとき急に好きになって」って挟んでみた。彼が「それわかる! なんで急に好きになるんだろうね」って前のめりになった。そこから食の話が30分続いた。
習慣3 「なんで?」を使う
これが一番、会話を変えた。
「なんで旅行が好きなんですか?」「なんでそのアプリ使おうと思ったんですか?」「なんでその仕事選んだんですか?」——「なんで?」という質問は、表面の情報じゃなくてその人の内側に触れる。
「旅行が好き」はただの情報。「なんで好きなの?」への答えは、その人の価値観だ。
Omiaiで会った彼に「旅行のとき、プランって全部決める派ですか?」と聞いたとき、「ある程度決めるかな」で止まってた会話が、「なんで決めたくなるんですか?」と聞いた途端に変わった。「決まってないと不安になるんだよね、なんか。子どもの頃の旅行がいつもバタバタで、楽しいはずなのに疲れた記憶があって」——そんな話、「プラン決める派ですか?」だけじゃ絶対出てこなかった。
「なんで?」は、人の話の奥にある話を引っ張り出す。
沈黙を怖がるのをやめた夜
吉祥寺の居酒屋で、4回目のデートをした人がいた。
話の流れが途切れて、10秒くらい無音になった。昔の私だったら焦って「あ、そういえば!」って全然関係ない話を始めてた。でもそのとき、グラスを持ったまま少し待ってみた。
沈黙って、怖い。胸の中がざわざわして、何か言わなきゃという焦りが口まで上がってくる感覚がある。でも実際、10秒なんて本当に短い。
待っていたら、彼が「さっきの話、もう少し聞いてもいいですか」と続けてくれた。
沈黙は会話の失敗じゃない。お互いが一息ついている時間だ。無理に埋めようとして「そういえば天気の話」みたいなことを言うと、かえって気まずくなる。沈黙の後、「さっきの話で気になってたんだけど」と戻ると自然に再開できる。戻れる話があるってことは、ちゃんと会話してた証拠だから。
用意した話題が滑る理由
デートの前日に「こんな話題を出そう」とメモしてた時期がある。
趣味の話、最近見たドラマ、行ってみたいレストラン——全部、紙の上では完璧だった。でも実際に使うと、なぜかポンと浮いた感じになる。流れの中にない話題を無理に差し込むと、相手はそれに乗りながら「あれ、話変わった?」と一瞬戸惑う。その戸惑いがわずかに空気をズらす。
準備した話題を持つことより、目の前の人の言葉に反応することのほうが会話は続く。
「へえ」と思ったところをそのまま口にする。「それ、もう少し聞いていいですか」と正直に言う。「マジで? 知らなかった」と素直に驚く。——演技じゃない反応は、どんな準備した話題よりも会話を前に進める。
23時のLINEで「今日楽しかった」と送ってきてくれる人たちには、共通点があった。私が用意した話題を出したデートじゃなくて、その人の話を聞いていたデートの後だけだった。
最後に
「話題がない」って思ってた27歳の私に言えるとしたら、こうだ。
話題は、相手の口の中にある。
よくある質問
会話が続かない原因は何ですか?↓
会話を続かせるコツは何ですか?↓
話上手な人の特徴は何ですか?↓
この記事を書いた人
27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。