初デートの服装で失敗した3回と、正解だった1回の共通点
気合を入れすぎたスーツ、カジュアルすぎたパーカー、季節感ゼロのコーデ。初デートの服装で3連敗した男が、4回目でやっと「また会いたい」と言われた。女性が見ていたのは、服のブランドじゃなかった。
3回連続で、2回目のデートにつながらなかった。
顔か。会話か。店選びか。全部振り返ったけど、会話は盛り上がっていたし、店選びも悪くなかった。3回目の失敗の後、正直に聞いた女友達の一言で気づいた。「服じゃない?」
失敗1:気合入れすぎのスーツ
Pairsで知り合った彼女との初デート。場所は丸の内のカフェ。
「ちゃんとしている方が好印象だろう」と思って、仕事用のネイビーのスーツで行った。ネクタイは外したけど、ジャケットはきっちり。革靴。胸ポケットにハンカチまで入れていた。
待ち合わせ場所に着いたとき、彼女はニットにデニムというカジュアルな格好だった。その瞬間、自分が浮いていることがわかった。背中が一気にこわばった。
カフェに入って、向かい合って座った。彼女が少し目を泳がせて、「お仕事帰りですか?」と聞いてきた。休みの日だった。「いや、今日は休みで……」と言ったときの微妙な空気。「この人、デートに全力すぎるな」と思われたのが、声のトーンでわかった。
会話は普通にできた。でも2回目の誘いには「ちょっと予定がわからなくて」と返された。予定がわからないのは、予定を空けたくないということだ。
失敗2:カジュアルすぎたパーカー
スーツがダメなら逆に行こう。そう考えたのが2回目の失敗だった。
Omiaiで出会った彼女と、渋谷の居酒屋で初デート。グレーのパーカーにジーンズ、足元はニューバランスのスニーカー。普段の自分そのままで行った。
居酒屋に入って席についたとき、彼女はきれいめのブラウスにスカートだった。またギャップ。今度は逆方向の。
「今日、ラフですね」と彼女が言った。笑っていたけど、笑いの奥に何かあった。「この人、気合い入れてきてないな」という判断が、一瞬で下されたのを感じた。喉の奥がきゅっと詰まった。
その夜のLINEは来なかった。
失敗3:季節感ゼロのコーデ
3回目の失敗は、服の格式レベルじゃなくて「季節」の問題だった。
11月の初デート。Tappleで知り合った彼女と表参道で待ち合わせた。薄手のリネンシャツに、夏に買ったベージュのチノパン。本人としては「秋っぽいカジュアル」のつもりだったが、11月の表参道では完全に季節外れだった。
彼女はウールのコートにマフラー。こっちはリネンシャツで腕まくり。待ち合わせの瞬間、「寒くないですか」と言われた。「全然大丈夫です」と返したが、実際は腕が鳥肌立っていた。カフェに入っても、手先が冷たくてカップを両手で包んでいた。
後日、女友達に3回分の写真を見せたら、「3回目のやつ、一番きつい」と言われた。「夏の服を11月に着てる人、『この人、自分のこと見えてないな』って思う」と。
4回目:「また会いたい」と言われた服装
4回目のデートは中目黒のカフェだった。12月。
ユニクロの黒タートルネックに、ビームスで買ったネイビーのジャケット。デニムはリーバイスの501。足元は白のコンバース。全部で2万円いかないくらいの組み合わせだった。
待ち合わせ場所で彼女の顔を見たとき、目が少し和らいだのがわかった。「あ、いい感じ」という空気が、最初の3秒で伝わってきた。手のひらの汗がすっと引いた。
2時間話して、帰り際に「また会いたいです」と言われた。
帰ってから女友達に報告したら、「それは服のおかげもあると思うよ」と言われた。
女性は服のどこを見ているか
3回の失敗と1回の成功を並べて、女友達3人に聞き取り調査をした。
全員が一致したのは「清潔感」だった。ブランドじゃない。値段じゃない。シワがないか、サイズが合っているか、色のバランスがおかしくないか。それだけ。
「スーツはデート感がなさすぎる。面接に来たみたい」と一人が言った。「パーカーは楽しみにしてなさそうに見える」と別の一人が言った。「季節が合ってない服は、他のこともズレてそうに見える」と三人目が言った。
服を見ているようで、服の向こうにある「この人の感覚」を見ている。「この場面にこの格好を選んだ」という判断力を見ている。だから高い服を着ればいいわけじゃないし、安い服がダメなわけでもない。
初デートの服装、3つのルール
失敗から導いたルールは3つだけだった。
1つ目。相手の服装の「半歩上」を狙う。カジュアルな店ならきれいめカジュアル。きれいめの店ならジャケットあり。相手より少しだけ丁寧に見える格好が、「気合いを入れてくれた」という印象になる。
2つ目。季節に合った素材と色を選ぶ。秋冬はウール・ニット・コーデュロイ。春夏はコットン・リネン。これだけで「季節感のある人」に見える。UNIQLOとGUで十分揃う。無印良品のニットも使える。
3つ目。試着した写真を誰かに送る。自分では「いい」と思っても、他人から見ると違うことが多い。女友達に写真を送って「これどう?」と聞くだけで、失敗の確率が激減する。聞ける相手がいなければ、鏡の前で全身写真を撮って、30分後に見返す。30分後の自分は、少しだけ他人の目で見られる。
服は「自分が着たい服」じゃなくて「相手が安心できる服」を選ぶ。初デートの服装は自己表現じゃない。相手への配慮だった。
おしゃれかどうかより、「この人、ちゃんと今日のこと考えてきたんだな」が伝わるかどうか。それだけで、次がある。
この記事を書いた人
27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。