マッチングアプリで断るとき。相手を傷つけにくい断り方と、断られたときの心得
断る側も断られる側も、どちらも経験した。傷つけずに断る方法と、傷つかずに受け取る方法がある。
断ることが、ずっと苦手だった
Pairsを始めてから最初の3ヶ月、私は誰も断れなかった。
気が乗らない相手からデートに誘われても「ちょっと予定が…」とごまかして、次の週も「来週も難しそうで…」とまたごまかす。相手がしびれを切らして連絡を止めてくれるまで、ひたすら曖昧な返事を送り続けていた。
それが「優しさ」だと思っていた。ちがった。
ある日、4回目のメッセージをごまかした相手から「もしかして嫌いですか」と来た。喉の奥が詰まった感じがした。嫌いじゃないけど、好きでもない。でも「嫌いじゃないです」と返したら、また続く。その夜、23時にスマホを置いたまま天井を見ていた。
私がやってきたことは優しさじゃなくて、ただの先送りだった。
メッセージ段階で断るとき
デートの前、まだやりとりの段階で「この人とは会いたくないな」と感じることはある。ルックスじゃなくて、会話のテンポが合わないとか、なんとなく価値観が遠いとか、うまく言葉にできない「ちがう」感覚。
そのとき、私が今使っているのはこういう一文。
「ありがとうございます。正直にお伝えすると、他に気になっている方がいて、今は新しくやりとりを進めるのが難しい状況です。良いご縁がありますように」
これだけでいい。
理由は一行あれば十分。「合わないと感じた」という本音をそのまま書かなくても、「他に気になる方が」という一言があれば相手は「自分に問題があったわけじゃないかも」と受け取りやすい。傷つけゼロは無理でも、傷を小さくすることはできる。
詳細はいらない。「どんな人ですか?」「どこが合わなかったですか?」と聞かれても答えなくていい。断りの説明は一度で完結させる。
追加で謝り続けるのも逆効果。「本当に申し訳なくて…」と何度も重ねると、相手は「何かひどいことをされた人」みたいな気持ちになってくる。一度、丁寧に、それで終わり。
デートのあとで断るとき
5回目のデートのあとで断られたことがある。恵比寿のワインバーで3時間話して、「また連絡するね」と言って別れた翌朝、LINEが来た。
「昨日はありがとう。楽しかったし、あなたのことが好きなんだけど、正直に言うと恋愛感情として続けていくイメージが持てなくて。これ以上会うのは誠実じゃないと思った」
最初は「えー」って声に出た。でも読み返すたびに、じわじわと「ちゃんと言ってくれた」という気持ちが出てきた。
逃げずに言葉にしてくれた人を、嫌いになれなかった。
デートのあとで断るときは、「楽しかった」という事実があるなら入れていい。お世辞じゃなくて、本当に楽しかったなら。その上で「でも恋愛として続けるイメージが持てない」と伝える。「合わなかった」「なんか違った」はぼかしていい。相手が知りたいのは「なぜか」より「どうなるか」だから。
やってはいけないことがある。
ゴースティング。返事をしないで消えること。これだけはしない。「既読無視されたのかな」「もう少し待てばいいのかな」と相手を宙づりにするのは、断る勇気がなかった自分のためだけにやっていること。相手の時間を、勝手に奪っている。
「友達としてなら」という逃げ道を作るのも苦しくなる。友達になりたいわけじゃないのに「友達として」と言われた相手は、どこに気持ちを置けばいい。
「今は忙しくて」も、断りじゃない。「じゃあ落ち着いたら」という希望を持たせてしまう。忙しさは終わるものだから。
断られたとき
with で3週間やりとりした人に断られたとき、最初に送った返事がこれだった。
「そうなんですね。教えてくれてありがとうございます」
それだけ。
正直、もっと言いたかった。「どこが合わなかったんですか」って聞きたかった。でも聞いても変わらないことはわかっていたし、相手にとって説明は義務じゃない。理由を教えてもらったところで、納得できるとは限らない。むしろ具体的に言われるほど傷が深くなることもある。
断られたときにやることは、三つだけ。
1. 「教えてくれてありがとう」と一言返す
2. 追わない、言い訳しない、責めない
3. 断られた理由を聞かない
これだけで、相手への礼儀は十分に果たせる。感情が追いつかなくてもいい。「残念でした」という気持ちを無理に消す必要もない。ただ、それを相手にぶつけない。
中目黒を歩きながら「なんでだろう」と考えて、答えが出なくて、コーヒーを飲んで、それでいい。マッチングアプリの縁は、合う人に出会うための「数」でできている。一つの断りが、どこかの出会いへのルートになっている。
断ることは、相手への最低限の誠意
断るのが怖いのは、相手を傷つけたくないからじゃなくて、嫌われたくないからかもしれない。
私はそうだった。断ったら怒られるかも、陰口を言われるかも、そう思っていた。でも実際に丁寧に断ってみると、ほとんどの人は「ありがとうございます」と返してくれた。怒った人は一人もいなかった。
断らずに消えることの方が、よっぽど相手の時間を奪う。
断ることに慣れてから、アプリが少しだけ楽になった。会いたい人にだけ会えるようになったし、自分の「なんかちがう」という感覚を、ごまかさなくてよくなった。
断ることも、断られることも、どちらもまともにできる人間になることが、マッチングアプリを長く続けられる唯一の理由だと思っている。
誠実さは、「yes」を言い続けることじゃない。「no」をちゃんと言えることにも、宿っている。
よくある質問
マッチングアプリで相手を傷つけない断り方は?↓
マッチングアプリで断られたときはどう対処すべき?↓
マッチングアプリで丁寧に断るメッセージの例は?↓
この記事を書いた人
27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。