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マッチングアプリ攻略

シフト制で土日が休みじゃない私がマッチングアプリを3ヶ月続けて気づいたこと

「土日に会えないなら、ちょっと難しいかも」——3通目で言われた。大学病院で看護師をして5年。土日休みは月に1〜2回。その一言が刺さって、アプリを閉じた夜のことを今でも覚えている。でも、そこで辞めなかった。シフト制の人間には、シフト制なりの戦い方がある。

·橘みあ·15分で読める

「土日に会えないなら無理かも」と言われた話


それは、Pairsで知り合った3つ上の男性からのメッセージだった。


「看護師さんってシフト制ですよね?土日も仕事ですか?」と聞かれて「週2〜3回は土日出勤があります」と答えた。少し間があって「そうか〜、それだと予定合わせるの難しそうですね」と返ってきた。


既読をつけたまま、スマホを机に置いた。胸の奥に、じわっと何かが広がった。怒りでも悲しみでもなく、「やっぱりそうか」という感覚に近かった。


大学病院の看護師になって5年。土日に休める月は、年に数えるほどしかない。GWも年末年始も、病院は動いている。「みんなが休んでいる日に働く」のが仕事だ。それを誇りに思っている部分もある。でも、出会いに関しては、確かに不利だった。


そのメッセージに返信はしなかった。アプリを3日間、開かなかった。


でも、消さなかった。「理解してくれる人が必ずいる」という確信が、かすかにあった。


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不規則勤務の人がマッチングアプリを使う難しさ


シフト制の人間がアプリを使う時、普通の方法が通用しない局面が3つある。


デートの約束が立てにくい問題。「来週末どうですか?」という提案が、返ってくる頃にはシフトが確定していないことがある。看護師・介護士・飲食業・サービス業あるある。「また来週のシフト見てから連絡します」と言い続けていると、相手のテンションが下がる。


返信時間が深夜になる問題。夜勤明けの朝9時に返信する。夜22時に返信する。「なんで深夜に送ってくるの?」と不思議がられたことがある。夜勤の存在を知らない人には、生活リズムが理解されにくい。


休日が少ない問題。月8日休みのうち、実際に「どこか行ける休日」は4〜5日。そのうちアプリのデートに使えるのは2日が限界。月2人が現実的なペース。「もっと会いたいのに」という焦りが、変な判断を生む。


でも、この3つの問題は全て、対策がある。対策を知っているかどうかだけの差だ。


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職業と勤務形態の書き方


プロフィールに「看護師」と書くか「医療職」と書くか——これは意外と重要な選択だ。


職業名を具体的に書く利点は、「医療に携わっている人への尊敬感」を持つ人が自然に集まること。病院や医療関係に縁のある人、看護師の家族がいる人、健康意識が高い人——こういう人は最初からシフト制への理解が高い。


「シフト制勤務」の伝え方については、「書き方を工夫する」ことで印象が変わる。


NG例:「シフト制で土日も出勤することがあり、なかなか予定が合わせにくいですが…」

OK例:「看護師をしていてシフト制なので、平日の昼間や夜勤明けの朝に空きが多いです。予定が決まったら早めに教えてもらえると調整しやすいです」


後者の方が、具体的な「どう合わせればいいか」が伝わる。相手が動きやすい。


「先に言うvsあとから言う」については、シフト制であることはプロフィールに書いておくのが私の結論だ。最初から知った上でマッチしてくれた人は、最初から理解してくれている。隠して後から言うと「最初から言ってほしかった」となる場合がある。


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不規則勤務でも続くメッセージの工夫


「次の連絡がいつになるかわからない」状況でも、関係を続ける方法がある。


一番効いたのは「直接提案法」だ。会いたいと思ったタイミングで「次の休みが17日と21日なんですが、どちらかの夕方に会えますか?」と具体的に提案する。「いつにしますか?」「どこがいいですか?」という往復を省略する。


これをやり始めてから、デートの実現率が上がった。相手の側も「この2択なら答えやすい」と言っていた。主体的に動くことが、シフト制の人間には特に必要だ。


返信の「まとめ打ち」も有効だった。夜勤中は当然スマホを見られない。夜勤明けに返信を書くことになるが、「昨日は仕事で返せなくてすみません」と一言添えて、まとめて返信する。謝罪の言葉が先にあるだけで、相手の受け取り方が変わる。


長文より短文の頻度を上げることも意識した。「今日夜勤明けで眠い。でも食べたラーメンがおいしかった」——こういう短いメッセージを、返信できる時に送る。毎日連絡がなくても、「この人は自分のことを考えていてくれる」という感覚が積み重なる。


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同じ不規則勤務の相手を探す戦略


「同じ境遇の人を探す」——これが最強の解決策だった。


シフト制の職業は意外と多い。医療・介護・飲食・航空・宿泊・警察・消防・小売業のサービス職——これらの職業の人は、全員シフト制の可能性がある。


アプリで「職業:医療・福祉」「職業:飲食・サービス業」で絞り込みをかけると、同じ勤務形態の相手が見つかりやすい。Pairsのコミュニティ機能なら「夜勤のある仕事してます」「土日休みじゃない人」というコミュニティもある。


同じシフト制の相手と話すと、最初の会話から違う。「先週のナイトシフト地獄だったんですよ」「わかる、夜勤明けの眠さって独特ですよね」——この共感が、普通の出会いより早く距離を縮める。


飛行機の乗務員・ホテルスタッフ・飲食業の人と付き合った友人によると「デートの日程調整が一番楽」と言っていた。平日の昼間に二人で映画に行けて、土曜の朝に二人でカフェで朝食が食べられる。土日休みの相手にはない生活の豊かさがある。


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休日出勤・突発的な予定変更が多い場合の伝え方


「急に仕事になっちゃった」——これがシフト制の最大の地雷だ。デート当日のキャンセル、直前の時間変更、繰り返しの予定変更は、相手の信頼を削る。


対策は「予防的な一言」を習慣にすること。デートの約束をした時点で「急な呼び出しがある仕事なので、前日に確認の連絡をします」と伝えておく。事後報告より事前説明の方が、相手の心構えが違う。


キャンセルをしてしまった後の対応も重要だ。謝罪だけで終わらず「代わりの日程を一緒に決める」ところまでその日のうちにやる。「また連絡します」で終わると、そのまま自然消滅する可能性が高い。


代替案の提示スピードが全てだ。「今日ごめんなさい、来週の木曜日なら確実に空いてます」——この一文が、関係を続かせる。


不規則勤務の仕事を選んだのは自分だ。それは誇りを持っていい。ただ、その生活スタイルへの理解を相手に求めるなら、こちらからも相手に歩み寄る努力をする。そのバランスが、シフト制の人間の恋愛を作る。


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「休みが少ないから出会えない、じゃなくて。休みが少ないから、その日を本気で使う。それだけだった。」


シフト制の人間が実際に使えるメッセージ例文


「忙しくて連絡できなかった」という状況のフォロー、「日程を決めたい」という場面、「会う前のひと言」——よくある3シーンの実際の文章を並べる。


夜勤が続いて3日間連絡できなかった後の返信


NG:「返信遅くてすみませんでした!」

改善:「3日間ナイトシフトが続いていて、やっと今日帰ってきた。遅くなってごめんなさい。送ってくれたメッセージ、ちゃんと読んでました。○○のこと、もう少し聞かせてほしいです」


NG版は謝罪だけで終わっている。改善版は「何をしていたか」の文脈と、相手のメッセージへの言及が入っている。「読んでいた」という事実を伝えることで、「忙しかっただけで、あなたのことを忘れていたわけじゃない」が伝わる。


日程調整のメッセージ


NG:「来週か再来週あたりはどうですか?」

改善:「来週の火曜夕方か、水曜の午後なら確実に動けます。渋谷か恵比寿あたりで、1〜2時間お茶できたらと思ってるんですが、どちらが都合いいですか?」


「あたり」という曖昧さを全部取り除いて、日程・時間・場所の候補をすべて出す。相手が動くために必要な情報を全部渡す。「どちらがいいですか?」という二択で終わらせるのがコツ。


デート前日の確認メッセージ


NG:「明日よろしくお願いします!」

改善:「明日、楽しみにしてます。○○駅の南口で14時、変わりないですか?急な連絡になったらごめんなさい、一応前日に確認を習慣にしていて」


「習慣にしていて」という一言が、「急な仕事が入ることがある人間」であることの事前の文脈を作る。謝罪の予約、とでも言うべき小さな準備。


不規則勤務でも続く関係を作るために——実際に意識していること


5年間シフト制で働きながら、デートが続いた相手と続かなかった相手の差が、少しずつわかってきた。


休みの使い方を「選んでもらっている」と伝えること。「今月の休みは4日しかない。そのうちの一日を一緒にいたい」という言葉は、土日休みの人には言えない言葉だ。希少性を、正直に伝える。


夜勤明けのだるさを、そのまま見せること。「今日夜勤明けで頭が半分寝てるんだけど、会いたくて来た」——こういう正直さが、相手の心を動かした経験がある。完璧な状態で会うより、ちょっと欠けている状態の方が、距離が縮まる瞬間がある。


平日の昼間のデートを、むしろポジティブに使うこと。土日の混雑した恵比寿ガーデンプレイスより、平日昼間の代官山のカフェの方が、ずっと話ができる。「普通の人が行けない時間に、一緒にいられる」——これはシフト制にしかできない時間だ。


土日に会えないことを「ハンデ」と思い続けると、それがメッセージに滲む。「私は不規則な人間だから」という諦めの空気は、相手に伝わる。ハンデじゃなくて、自分の生き方だ。そう腹を決めてから、なんとなく変わった気がしている。

この記事を書いた人

橘みあマッチングアプリ体験談ライター

27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。

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