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マッチングアプリ攻略

「愛情表現」の違いが、すれ違いを生む

同じくらい好きなのに、なぜかうまくいかない。それは愛し方が違うからかもしれない。

·橘みあ·6分で読める

「ちゃんと好きって言ってるのに」


Pairsで出会った彼と付き合って3ヶ月が経ったころ、私はじわじわと不安になっていた。


好きかどうかと聞かれたら、間違いなく好き。彼だってそう言ってくれる。なのに、なぜかいつも微妙にズレている感じがした。中目黒の川沿いを歩きながら、「最近どうかな」と彼に聞いても、「普通じゃない?」と返ってくるだけ。この「普通」が、じわじわと喉の奥に刺さった。


私が「好きだよ」「会いたい」「昨日夢に出てきたよ」とLINEを送っても、彼の返信はいつも短い。スタンプひとつとか、「おれも」の三文字とか。言葉が少ない人なんだと思っていた。でも、ある日の夜、彼が突然「おまえ最近元気ないよね」と言った。


「えー、そう見える?」

「うん。なんか心ここにあらずって感じ」


気づいてくれていたんだ、と思った瞬間、ちょっと泣きそうになった。彼は言葉でこまめに気持ちを伝えるタイプじゃないけど、ちゃんと私を見ていた。そのとき初めて、「伝え方が違うだけで、愛情がないわけじゃないんだ」という感覚が、頭じゃなくて体のどこかに落ちてきた。


5つの愛情言語という考え方


心理学者ゲイリー・チャップマンが提唱した「愛の5つの言語」という考え方がある。人それぞれ、愛情を感じる方法と、愛情を表現する方法が違う、というものだ。


1. 言葉による肯定:「好きだよ」「ありがとう」「それ似合ってる」といった言葉

2. クオリティタイム:一緒に過ごす時間の"質"、スマホを置いてちゃんと向き合う時間

3. 贈り物:プレゼントだけじゃなく、「これ見てあなたを思い出した」というコンビニのお菓子でも

4. サービス行為:料理を作る、荷物を持つ、面倒なことを率先してやる

5. スキンシップ:手をつなぐ、隣に座る、頭をなでる


これを知ったのは、彼と付き合って4ヶ月目に友人に勧められた本だった。読み始めて数ページで、「あ、これ私たちのことだ」と思った。私の愛情言語は明らかに"言葉"で、彼のそれは"クオリティタイム"だった。


なぜすれ違いが起きるのか


私は言葉で伝えることが愛情の証だと思っていた。だから毎日LINEを送り、会うたびに「好き」と言い、23時に「今日も楽しかった」と打ち込んでいた。一方で彼は、スマホを置いてただ隣にいることに、言葉の百倍の意味を感じるタイプだった。


「ちゃんと好きって言ってるのに伝わらない」と私が感じていた裏で、彼は「一緒にいるのにスマホばっかり見てる」と感じていたらしい。後から聞いて、胸に刺さった。私は言葉を送り続けて満足していたけど、彼が求めていたのはもっとシンプルなことだった。ただ、目の前にいること。


この構造は思ったより多くのカップルに当てはまる。言葉で愛情を確認したい人と、行動で示してほしい人。プレゼントに喜びを感じる人と、「物より時間をくれ」という人。お互いが「こんなにしてるのに」と思いながら、相手には届いていない。すれ違いの原因が「愛情の量」じゃなくて「愛情の届け方」にあるとしたら、こんなにもったいないことはない。


with でマッチングした男性と2ヶ月で別れた友人は、別れた後に「あの人、毎週末必ずご飯作ってくれてたんだよね」と言っていた。「それって好きってことだったのかな」と、少し遠い目をしながら。気づいたのが遅すぎた、と。


相手の愛情言語を知る方法


「どの言語を持っているか」を探るのに、一番手っ取り早いのは直接聞くことだ。「何をしてもらうと一番嬉しい?」「デートで一番好きな時間ってどこ?」みたいな聞き方で、意外と核心に近づける。


ただ、聞くのが難しい関係もある。付き合い始めや、マッチングアプリで会って間もないころなら、観察の方が使いやすい。


見るべきポイントは3つある。


1. 相手が「してくれる」こと:人は自分がされて嬉しいことを、相手にもしようとする傾向がある。料理をよく作ってくれる人は"サービス行為"が言語かもしれない。

2. 相手が「求める」こと:「もっと連絡してほしい」と言う人は言葉の言語、「もっと会いたい」と言う人はクオリティタイムかもしれない。

3. 相手が「不満を感じる」こと:不満の裏側に、満たされていない愛情言語が隠れている。


私の場合、彼が「最近2人でいるときスマホ多くない?」と言ったとき、最初は「え、そんなに?」と思った。でも、それが彼なりの「もっと私だけを見てほしい」という訴えだった。言葉にならない不満は、愛情言語のヒントになる。


愛情表現は、練習できる


自分の「デフォルト」と違う表現を使うのは、最初は少し照れくさい。言葉で伝えるのが得意じゃない人が「好きだよ」と言うのも、スキンシップが苦手な人がそっと手を握るのも、ぎこちなくて当然だ。


でもそれは、練習でどうにかなる。


私は彼に合わせて、LINEを減らして横にいる時間を増やした。吉祥寺のカフェで、スマホをカバンにしまって2時間ただ話した。「なんか今日いつもと違うね」と彼が言った。「マジで?」と返しながら、内心どきっとした。たったそれだけで、何かが変わった気がした。


彼も変わった。ある日突然「好きだよ、ちゃんと言わなすぎだったな」と言ってきた。不意打ちすぎて、「え、急にどうした」と笑ってしまったけど、喉の奥がじんとした。彼なりに、私の言語を学ぼうとしてくれていた。


5つの言語のどれが正解ということはない。ただ、相手の言語で話しかけないと、どれだけ声を張り上げても伝わらない。愛情は「ある」だけじゃなくて、「届く形で渡す」ことで初めて機能する。


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愛は量じゃなくて、翻訳の問題なのかもしれない。

よくある質問

愛情表現の違いでカップルがすれ違う理由は?
パートナーとの愛し方や表現方法が異なると、相手の気持ちが伝わらず誤解が生じます。同じ愛情でも、言葉で示す人と行動で示す人では相手の満足度が大きく異なることが原因です。
好きなのに上手くいかない関係はどうすればいい?
相手がどのような愛情表現を求めているのか理解することが重要です。自分の愛し方を押し付けるのではなく、パートナーのニーズに合わせた表現方法を工夫することで関係は改善します。
愛情表現のタイプにはどんな種類がある?
言葉、スキンシップ、プレゼント、時間、行動など、人によって得意な愛情表現は異なります。5つの愛情表現タイプを理解することで、パートナーとのコミュニケーションが円滑になります。

この記事を書いた人

橘みあマッチングアプリ体験談ライター

27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。

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