年収400万を正直に書いて3ヶ月マッチなし。変えたのは数字ではなく、書き方の「文脈」だった
ペアーズで3ヶ月、年収欄に「400〜500万円」と正直に書き続けた。いいねは来るのにマッチングに進まない日々。年収を変えようとしたとき、友達に言われた言葉が引っかかった。「数字の問題じゃないんじゃない?文脈の問題だよ」。その言葉の意味がわかったのは、プロフィール全体を書き直してから2週間後、3人同時にマッチングしたときだった。
年収欄で損している人がやっていること
ペアーズを始めて最初にやったのは、年収欄を「正直に」埋めることだった。400〜500万円。当時29歳の自分としては普通の数字だと思っていたし、嘘をつくつもりもなかった。
3ヶ月後、マッチング数はひと桁のまま。写真も文章も変えたのに変わらない。そのとき友人に「年収欄が足を引っ張ってるんじゃないか」と言われた。
確かに、年収欄の数字は変えられない。でも変えられることがあった。
年収欄で損している人のやり方には、パターンがある。
損しているやり方①:年収欄だけ「正直」で、他の情報が少ない
年収の数字は単独では何も意味しない。「400万円」という数字でも、「30代で独立したばかりのフリーランス」と「大手企業の総合職」と「地方から上京して5年目の若手」では全然文脈が違う。数字だけで判断されている場合、それは「数字しか情報がないから」だ。
損しているやり方②:年収を下げて嘘をつく(または上げて嘘をつく)
低い年収を隠すために「未記入」にする人も多い。これは逆効果になることがある。ペアーズでは年収未記入を「低いから書けない人」と判断するユーザーが一定数いる。また、高く盛って書いた場合は会ってからのギャップが信頼を失わせる。
損しているやり方③:年収欄にこだわりすぎて他を改善しない
年収欄が足を引っ張っていると感じた瞬間、「年収を上げるしかない」という思考に陥る人がいる。でも実際には、年収欄より趣味・写真・自己紹介文の方が遥かにマッチングに影響する要素だ。
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「正直に書く」「書かない」「戦略的に書く」3択の検証
3ヶ月試行錯誤した結果と、友人複数人の実験的な変更結果をまとめると、3択のそれぞれに向いているケースが見えてきた。
選択肢①:正直に書く(おすすめ度★★★)
最も誠実で、会ったときのギャップが生まれない。ただし、数字だけを書いて終わりにするのでなく、「プロフィール全体でその数字の文脈を作る」ことが必須だ。
年収400万円でも、「渋谷のIT系スタートアップで週2リモート、趣味のカメラで月1〜2万使っています」という日常の描写があれば、「この人のライフスタイルを年収という数字で判断しようとは思わない」という状態になる。数字より生活感の方が、相手の想像力を動かす。
選択肢②:書かない(おすすめ度★★)
未記入が絶対NGというわけではない。ただ、前述のように「書けない理由がある」と推測されるリスクがある。書かないなら、他のプロフィール要素でカバーする必要がある。写真・趣味欄・自己紹介文を充実させて「年収を見る必要がない」くらいの情報量を提供できれば、未記入でも問題ない。
選択肢③:戦略的に書く(おすすめ度★★★★)
「戦略的」というのは嘘をつくことではない。自分の年収の「一番よく見える範囲」を正直に選ぶということだ。
たとえば年収が430万円なら、「400〜500万円」と「500万円未満」と「400万円台」という表記の選択肢があるとき、「400〜500万円」を選ぶのが一番正直で一番印象がいい。
また、ボーナスや副業収入を含めると年収が変わる人は、それを正直に含めた数字を選ぶこともできる。
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年収が平均以下でもうまくいった人の共通点
年収300万円台でペアーズを使い、1年以内に交際に至った男性2人、女性1人に話を聞く機会があった。3人の共通点は明確だった。
共通点①:年収の話題を自分から先に出さなかった
会ってからも、年収の話題を相手が出すまで触れなかった。「給料は低いんですが」「年収が低くてすみません」という先制謝罪をしなかった。年収に対して自分がコンプレックスを持っている素振りを見せなかった。
共通点②:生活の充実度が伝わるプロフィールだった
年収300万円台でも、「週末は地元のコーヒーショップを開拓している」「休日に料理をして友人を呼ぶことがある」「月に一度は美術館に行く」——そういう生活の豊かさが伝わる文章を書いていた。「お金がないと楽しめない」ではなく「お金がなくても充実している」が伝わると、年収の数字の重要度が下がる。
共通点③:「この人と時間を過ごしたい」と思わせる魅力があった
3人とも共通して、写真の印象がよく、会話に具体的なフックがあった。年収より先に「一緒にいたい」という動機が生まれれば、年収は後から確認する情報に降格する。
「年収が低いからマッチングしない」ではなく、「年収が低い上に他の要素も薄い」からマッチングしない——これが実態だ。
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職業別:書き方のコツ(会社員・自営業・公務員・フリーランス)
職業の書き方も、単語だけでは勿体無い。職業に文脈を添えるだけで、印象が変わる。
会社員の場合
「会社員」だけでは最も情報が少ない職業表記だ。業界・職種・日常の仕事スタイルを加える。
【例文】
「渋谷のIT会社でマーケティングの仕事をしています。週2はリモートワークなので、午前中は家のそばのカフェで仕事することが多いです。」
「食品メーカーの営業です。外回りが多くて東京中の住宅地を知っています。おすすめのランチスポットが多いです。」
自営業の場合
「自営業」は漠然としていて、何をしているかわからない。業種を具体的に書く。また、「稼いでいる感」の演出より「仕事が楽しそう」の方が好印象になることが多い。
【例文】
「飲食店を一店舗経営しています。仕込みで朝が早いので、早起きが習慣です。賄いが毎日うまいです。」
「Web制作を個人でやっています。お客さんのサイトが完成したとき、じわじわ達成感があります。」
公務員の場合
「公務員」は安定のイメージが先行する。それだけに「面白みがない」と思われることもある。公務員の仕事の「人間くさい側面」を足すと個性が出る。
【例文】
「区役所で窓口の仕事をしています。いろんな人生の局面を窓口で見ているので、人間観察が自然と得意になりました。」
「警察官です。非番の日は全力で遊ぶのがルールにしています。」
フリーランスの場合
「フリーランス」という言葉に対して、「不安定そう」と感じる人がいる一方、「自由そう」「かっこよさそう」と感じる人もいる。安定への懸念を払拭するより、仕事の具体的な内容と「稼働の安定感」を伝えると安心感が出る。
【例文】
「フリーランスでエンジニアをしています。大手企業数社と長期契約なので、仕事は安定しています。場所を選ばないので、週の半分は好きなカフェで仕事しています。」
「ライターを個人でやっています。好きなことを書いて生活できているので、満足度は高いです。収入は会社員の時と同じくらいです。」
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年収・職業より大事なプロフィールの要素
はっきり言う。年収欄と職業欄は、プロフィールの中で最後に見られる情報だ。
最初に見られるのは写真。次に趣味欄かコミュニティ。次に自己紹介文の最初の3行。年収・職業欄は「もっと知りたい」と思ったときに確認する情報であって、マッチングするかどうかの最初の判断には影響しにくい。
ただし、「年収欄がマイナスに働く」ことはある。極端に低い年収や、プロフィール全体と矛盾する情報が年収欄に書いてある場合だ。
年収・職業欄は「足を引っ張らなければいい」という発想で十分だ。そのためにやることはシンプルで、正直に書いて、年収・職業以外の要素を充実させること。
優先順位を整理すると:
1位:写真(特にメイン写真の表情と清潔感)
2位:自己紹介文の最初の3行(読むか読まないかを決める)
3位:趣味・コミュニティ欄(話しかけるきっかけになる)
4位:自己紹介文の内容全体
5位:年収・職業欄(ここまで来てはじめて確認する)
この順番を見れば、何に時間をかけるべきかは明白だ。
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プロフィールを書き直した3ヶ月後、マッチングした相手の一人に「プロフィールのどこから話しかけようと思いましたか?」と聞いたことがある。「カメラの話ですね。週末に写真を撮りに行くって書いてあって、どこに行くのか気になりました」という答えが返ってきた。年収欄の話は一度も出なかった。
年収400万円は変わっていない。変わったのは、年収という数字の「前にある情報」の密度だった。
よくある質問
副業や不労所得がある場合、年収に含めて書いていいですか?↓
年収が高い場合、どう書けば「嫌味にならない」ですか?↓
婚活目的のアプリと恋活目的のアプリで年収欄の重要度は違いますか?↓
この記事を書いた人
27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。