3回ドタキャンされて学んだ、「会う前にわかるサイン」
マッチングアプリで3回ドタキャンされた。当日朝の体調不良、前日夜の仕事理由、そして無断。3回目の新宿駅で30分待った夜、ドタキャンする人には「会う前にわかるサイン」があると気づいた。
新宿駅南口で30分待って、誰も来なかった。それが3回目だった。
1回目のドタキャン:当日朝の「体調悪くて…」
1回目のドタキャンは11月の土曜日。Tappleでマッチした28歳の男性と、代官山のカフェで14時に待ち合わせだった。
当日の朝9時、LINEが来た。「すみません、昨日から熱があって……今日は難しそうです」。文末の「……」がやけに長かった。
体調不良なら仕方ない。「お大事にしてください、また都合いいときに」と返した。既読がついて、返信はなかった。3日後に「体調どうですか?」と送ったら、「ありがとうございます、もう大丈夫です」。リスケの話は出なかった。私からも出さなかった。
後から振り返ると、サインはあった。
前日の金曜の夜、「明日楽しみですね」と送ったとき、返信が「ですね」の2文字だった。それまでは「楽しみです!代官山って○○がおいしいんですよね」みたいに具体的だったのに、急にトーンが落ちた。テンションの落差。あれがサインだった。
喉の奥が少しだけ熱くなったのを覚えている。悔しさではなくて、「あ、私は見抜けなかった」という情けなさだった。
2回目のドタキャン:前日夜の「仕事が入って…」
2回目は12月。Pairsでやりとりしていた31歳の男性と、恵比寿で夕食の約束をしていた。金曜の19時、恵比寿のイタリアン。
木曜の22時にLINEが来た。「ごめんなさい、明日急に仕事が入ってしまって」。丁寧な文章だった。「来週リスケできますか?」と添えてあった。
「大丈夫ですよ、来週でお願いします」と返した。来週の候補日を3つ送った。既読がついた。返信は翌日の昼に来て、「確認しますね」。その「確認しますね」が最後のメッセージだった。
このパターンのサインはもう少しわかりやすかった。
やりとりの頻度が、約束の直前に落ちていた。マッチしてから毎日2〜3往復していたのに、約束の3日前から1日1往復になり、前日は朝の「おはよう」だけで夜まで返信がなかった。そして22時のキャンセル。
会う日が近づくにつれてメッセージが減る人は、「会いたい」のテンションが下がっている。当たり前のことなのに、期待していると気づけない。心臓のあたりがずしんと重くなった。恵比寿駅のドトールでホットコーヒーを頼んだけど、全然温かく感じなかった。
3回目のドタキャン:無断。新宿南口で30分
3回目が一番きつかった。
1月。Omiaiで2週間やりとりした33歳の男性。メッセージの返信も早くて、話題も合って、「この人はちゃんとしてる」と思った。新宿駅南口で土曜の12時に待ち合わせ。ランチの予定。
当日の朝、「今日よろしくお願いします」と送った。既読がつかなかった。
11時50分に南口に着いた。冬なのにコートの下に新しく買った服を着ていた。UNIQLOのニットワンピース、前日に試着して「これでいいかな」と20分迷って買ったやつ。手が冷たくて、ポケットの中で握ったり開いたりしていた。
12時。来ない。LINEを見る。既読がつかない。
12時10分。来ない。電話をかける。呼び出し音だけが耳に響く。出ない。
12時20分。駅の柱にもたれて立っていた。周りのカップルや友達同士が笑いながら通り過ぎていく。自分だけが、誰かを待っている。
12時30分。諦めた。
帰り道、新宿のルミネの地下で1人でパスタを食べた。味がしなかった。トマトソースの酸味だけがやけにはっきりしていて、他の味が全部消えていた。
帰宅して3時間後、LINEに「すみません、寝坊しました」と来た。「寝坊」。土曜の12時に。2週間やりとりした相手との初対面に。
返信はしなかった。ブロックした。手が震えていた。怒りじゃなくて、自分がどうしようもなくみじめで。
ドタキャンする人の「会う前にわかるサイン」
3回のドタキャンを並べてみると、共通するパターンがあった。
サイン1:約束の直前にメッセージの温度が下がる。
会う3日前〜前日に、返信が短くなる、遅くなる、具体的な話が消える。「楽しみですね」に対して「ですね」だけになる。
サイン2:当日の段取りを確認しない。
ちゃんと会いたい人は「何時にどこ集合でしたっけ?」「予約しておきましょうか」と前日〜当日に確認してくる。ドタキャンする人は、段取りの話を避ける。
サイン3:「確認します」で止まる。
「来週空いてますか?」に対して「確認しますね」と返って、そのまま止まる。これは「断る理由を探している」のサイン。
サイン4:デートプランに具体性がない。
「ランチしましょう」で止まっていて、店も場所も決まらない。「どこがいいですか?」と聞いても「お任せします」。本気で会いたい人は、場所か時間のどちらかは自分から提案する。
3回の失敗で手に入れた教訓がある。前日の夜にメッセージの温度を確認する。「明日楽しみですね」に対する返信が具体的かどうかで、7割わかる。
ドタキャンは相手の問題で、自分のせいじゃない。それはわかっている。でもあの新宿南口の30分間、冬の風に吹かれながら柱にもたれて立っていた時間は、確かに痛かった。
待たされた時間は戻らない。でも、待たなくていい相手を見抜く目は手に入った。
この記事を書いた人
27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。