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7歳年上の彼と付き合った夜、後悔しなかった気づき

「33歳か」と思ったが、「カレー屋を開拓しています。おすすめあれば」という自己紹介に「いいね」した。Pairsで7歳年上の男性と付き合った1年間。年の差が生む価値観のズレと、それ以上のフィット感を両方経験した記録。

27歳・女性の体験
·橘みあ·4分で読める

正直に言う。7歳年上の彼と付き合ったのに、数字は消えた。


「7歳差か」と思ったが、自己紹介文が面白かったので「いいね」した。「休日は下北沢のカレー屋を開拓しています。おすすめあれば教えてください」という文章。カレーが好きな人は、だいたい話が面白い——という偏見があった。マッチングして、最初のメッセージで「下北沢の辛め系なら○○がおすすめです」と送った。彼は「知らなかった、今週末行ってみます」と返してきた。翌週、「行った。最高だった」という報告が来た。その返し方が好きだった。


年上と付き合うことの現実——良かったこと


焦らない


7歳年上の彼は、何かあってもすぐ動じなかった。「まあ、どうにかなる」という感覚が、付き合い始めの私の不安を落ち着かせてくれた。私が仕事でミスをして落ち込んでいるとき、彼は「それ、俺も同じことやった。でも今は誰も覚えてないよ」と言った。慰めでも励ましでもなく、ただの事実として言ってくれる感じが好きだった。


経験量が違う


行ったことのある場所、食べたことのある料理、乗り越えてきた仕事の壁。これらを話してくれることで、「そういう選択肢があるのか」と気づくことが多かった。京都の古い旅館、鎌倉の小さなフランス料理店、名もない漁港の朝ごはん——彼と付き合ってから、世界が少し広くなった気がした。


支払いに迷わない


これは小さいことだが、食事の支払いに迷わないという余裕は、デートの雰囲気を作る。「あ、いいよ払うよ」という自然さが、デートを締めくくってくれた。


年上と付き合うことの現実——難しかったこと


ライフステージのズレ


彼は「結婚を視野に入れている」という感覚があった。私はまだ「今の仕事を続けるかも考え中」という段階だった。この感覚の差は、半年経ってから表面化してきた。8ヶ月目のある夜、彼が「将来のことを少し考えたい」と言った。私は「うん、考えたい」と返したが、「将来」のイメージが全然違うことがそのとき気づいた。彼の「将来」は3年後の話で、私の「将来」はまだ5年先くらいの話だった。


友人との温度差


彼の友人たちは同世代で結婚している人も多く、「彼女はいくつ?」という話題になることがあった。彼は気にしていなかったが、私は少し気を遣った。彼の友人の奥さんたちと話す場で、ふとした話題で自分だけが違うフェーズにいると感じた夜があった。


1年付き合って気づいたこと——タイミングの話


年の差そのものは問題ではなかった。問題は「今、自分がどの段階にいるか」だった。彼は結婚を考えられる段階にいた。私はまだそこに来ていなかった。それが最終的に「今は一緒にいられない」という結論になった。


別れた夜、恵比寿のカフェで向かい合って話した。泣きながら言い合うでもなく、静かに、でもちゃんと話した。別れ際、彼は「タイミングが合わなかっただけで、君は素敵な人だ」と言った。それは嘘ではなかったと思う。私も「あなたと過ごした時間は全部好きだった」と言った。それも本当だった。


歳が離れているほど、「今が好き」と「未来が合う」の両方が必要だとわかった。どちらか一方だけでは、続かない。あの7歳の差より、「今」の差の方が、ずっと大きかった。


代官山のワインバーで気づいた、世代の差


7歳上の彼と代官山のワインバーに行ったとき、彼が頼んだのはボトルワインだった。私はグラスで十分だったのに。「せっかくだから」と言う彼の感覚は、社会人歴の差そのものだった。


お会計の時、自然にカードを出す彼の横で、財布を出すタイミングを逃した自分がいた。胸のあたりがもやっとした。嬉しいのか、情けないのか、よくわからない感情だった。


年の差があるからこそ学べたこと


喧嘩のとき、彼は声を荒げなかった。新宿御苑の近くを歩きながら、静かに「俺はこう思う」と言った。同年代の元カレなら怒鳴り合いになっていた場面で、彼は黙って考えて、言葉を選んだ。


その横顔を見たとき、手が震えた。怒りじゃなく、感動で。年上だから偉いわけじゃない。でも、感情のコントロールの仕方を間近で見られたのは、この恋愛の一番の収穫だった。


年齢差を気にしなくなった日


代官山の本屋で並んで本を選んでいたとき、彼が「これ面白いよ」と差し出した本が、私が先週読み終えたばかりの本だった。心臓がドクンと跳ねた。7歳の差なんて関係ない。同じものに惹かれる感性は、年齢で測れない。手のひらが温かくなった。恵比寿の帰り道、「年上だから好き」じゃなく「この人だから好き」に変わった瞬間を、はっきり覚えている。喉の奥がすっとした。ラベルを外したら、ただの好きな人がそこにいた。


7歳の差は数字でしかなかったのに、気づくのに3年かかった。

この記事を書いた人

橘みあマッチングアプリ体験談ライター

27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。

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