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年下の彼女と付き合った夜。役を下ろして後悔しなかった話

withで出会った25歳の彼女と付き合って、「年上として振る舞わないといけない」という重さが4ヶ月間あった。29歳男性がその役を下ろした後、関係がどう変わったか。年下パートナーとのマッチングアプリ体験談。

27歳・女性の体験
·橘みあ·4分で読める

正直に言う。25歳の彼女と29歳の私で、役を下ろすのに時間がかかった。


4歳差。そこまで大きくはないが、「年上として振る舞わないといけない」という感覚は付き合い始めから微妙にあった。最初のデートは目黒のイタリアンだった。私が決めた。予約も、場所のリサーチも。「年上だから」という理由で、当然そうするものだと思っていた。彼女は「わあ、素敵なお店ですね」と言ってくれた。でも帰り道、なんとなく疲れた。楽しかったのに、どこかで気を張っていた。


「年上らしくあること」の重さ


付き合い始めの2ヶ月、無意識にやっていたことがある。食事の場所を毎回自分で選んで、予約して、支払いに困らないようにして、「どう?楽しかった?」と確認する。相談には答えを出そうとして、迷ったそぶりを見せないようにした。


疲れた。自分でも気づかなかったが、「頼れる年上」を演じていた。彼女の相談に、私は必ず「答え」を出そうとしていた。「こうすればいいんじゃないかな」「それはこういう理由じゃないかな」——実際には全然わからないことも、わかるふりをしていた。「俺には経験があるから」という感覚が、どこかにあった。4歳差なのに。


デートのたびに「楽しませなきゃ」という焦りがあった。帰り際、「楽しかった?」と聞くのが癖になっていた。彼女は毎回「楽しかったよ」と言ってくれた。でもその言葉を聞くためだけにやっていたような気がして、後になってそれが少し恥ずかしかった。


彼女が言った一言


3ヶ月目のある夜、「なんか、いつも私に合わせてくれてる気がする」と彼女が言った。


中目黒のカフェで、コーヒーを飲みながら。彼女は笑いながら言ったが、笑いの中に本音が混じっていた。「そんなことない」と言いかけて、止まった。そんなことあったからだ。「合わせてるというより、年上だから引っ張らないといけないと思ってた」と正直に言ったら、「別に引っ張ってもらわなくていいよ」と返ってきた。「同じ感じで話してほしい」と。「同じ感じ」という言葉が、何かを解いた。役を演じることで、実は自分が遠くなっていたんだと気づいた。


役を下ろしてからの変化


翌週から変えた。食事の場所は「どこ行きたい?」から始めた。相談には「俺もわかんない、どう思う?」と返した。失敗や迷いも、普通に話した。


彼女が「これ作ったんだけど、食べてみて」と持ってきたカレーが塩味がうすかったとき、「もう少し塩かな」と正直に言えた。前だったら「おいしい」と言っていた気がする。「最近、なんか話しやすくなった気がする」と彼女が言った夜、胸の奥がふっと軽くなった。関係が柔らかくなった。彼女もよく笑うようになった。デートで「どこに行くか」を一緒に迷うようになって、その迷っている時間が一番楽しいとわかった。


4歳差から学んだこと


年上でいようとするより、同じ人間でいる方がずっと楽だった。4歳差は数字だけで、中身は関係なかった。「年上」という役割を外したとき、初めてちゃんと向き合えた気がする。


彼女はいつも自炊していると書いていたが、付き合って半年で、「週末は一緒に作ろう」という習慣ができた。私が切って、彼女が炒める。失敗したら二人で笑う。「頼れる年上」である必要は、最初からなかった。


渋谷のセンター街で、彼女のペースに合わせた日


年下の彼女と渋谷で買い物をしたとき、彼女は3軒の古着屋をはしごした。正直、2軒目で足が痛かった。でも彼女が試着室から出てきて「どう?」と聞くときの無防備な笑顔を見ると、疲れが消えた。


年上だからリードしなきゃ、と力んでいた自分がいた。でも彼女が求めていたのは「引っ張ってくれる人」じゃなく「一緒に楽しんでくれる人」だった。その気づきで、肩の力がすっと抜けた。


「年上」という役を下ろすまでにかかった時間


3ヶ月かかった。新宿のラーメン屋で、彼女が「それ美味しそう、一口ちょうだい」と言ったとき、胸の奥が温かくなった。こんな些細なやりとりに安心できるようになるまでに、90日もかかった。


吉祥寺のカフェで彼女に「最近、自然体だよね」と言われた。心臓がドクンと鳴った。気づかれていた。年上ぶって格好つけていた頃の自分を、彼女はちゃんと見ていた。恥ずかしかったけど、嬉しかった。


年下だからって甘く見ていたわけじゃない。むしろ彼女から学ぶことの方が多かった。渋谷の古着屋で笑い合えた日が、二人の原点だった。心臓がドクンと跳ねた。


年下の彼女と付き合って学んだのは、「教える」より「一緒に楽しむ」方がずっと価値があるということ。渋谷の古着屋で彼女の試着を待つ時間も、吉祥寺のカフェで黙ってコーヒーを飲む時間も、全部が宝物だった。心臓がじんわり温かい。手のひらが汗ばむことも減った。自然体でいられる関係が、一番の贅沢だけど。

この記事を書いた人

橘みあマッチングアプリ体験談ライター

27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。

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