業者だと気づいた夜、後悔しなかった話
Tinderでいいねが来た。写真はきれいで、自己紹介文も普通だった。夜中の1時に送ったのに、30秒以内に返信が来た。その瞬間から疑い始めた。マッチングアプリの業者に遭遇した実体験と、見分けるためのチェックポイント。
正直に言う。最初のメッセージで固まったのに、送り続けた。
返信は30秒以内に来た。夜中の1時に送ったのに、である。「早いな」とは思ったが、「眠れない夜なのかな」と思って流した。それが最初のミスだった。
5往復やりとりして、「LINEの方が話しやすいので」と誘導された。移った途端に雰囲気が変わった。「最近副業始めたんだけど、よかったら一緒にやらない?」という話が来た。
業者の特徴パターン——気づけるサイン5つ
マッチングアプリに存在する業者には、共通するパターンがある。
返信が異常に早い
人間は全ての時間帯に同じ速度では返信しない。夜中や早朝に30秒以内の返信が続く場合、自動返信または複数アカウントを管理している可能性がある。私の場合、午前2時に送っても1分以内に返信が来続けた。怖かった。
会話がテンプレートっぽい
「どんな出会いを求めていますか?」「休日は何をしていますか?」という質問が続くが、前の返答を全く活かしていない。「映画が好き」と返したのに、「最近見た映画は?」と聞いてこない。流れではなく、スクリプトを読んでいる感覚がある。
LINEへの誘導が早すぎる
3〜5往復でLINEを求めてくる。「アプリだと使いにくくて」「LINEの方が話しやすい」というセリフが多い。Tinderのアプリ内でのやりとりには証跡が残るが、LINEに移ると追跡が難しくなる。
話が「お金・投資」に向かう
LINEに移ってから、仮想通貨、副業、「教えたいことがある」という話が出てくる場合、詐欺業者の可能性が高い。「先月始めた投資が当たって」という話から入るパターンが多い。
写真の質が不自然に高い
プロが撮ったような写真しかなく、日常写真がない。画質が一定すぎる(同じフィルターで統一されている)場合も注意。私がマッチングした相手の写真は、全部同じ光の当て方で撮影されていた。
疑ったときの確認手順
地域に関する具体的な質問をする
「○○区のどの辺に住んでるの?近くに何があるの?」という質問に答えられない場合、その地域に実在しない可能性がある。「渋谷区です」と言ったので「渋谷駅からどっちに歩きます?」と聞いたら「東側かな」という曖昧な答えが来た。
ビデオ通話を提案する
「顔を確認したい」とビデオ通話を提案する。断られた場合、または「後で」と言って来ない場合は業者確定と考える。私が提案したら「カメラが壊れていて」という返信が来た。それで確信した。
変な誘導には応じない
LINEに移った後、金銭的な話が出たらすぐにブロックする。「少しだけ聞いてほしい」という入口に乗らない。
遭遇してから気づいたこと
ブロックした後しばらく、「もしかして本当に普通の人だったら」という気持ちが少しあった。業者より怖いのは、騙されてもまだ信じたい自分だった。写真がきれいで、言葉が優しかったから。でもそれを計算して作っているのが業者だ、と思い直した。
今は最初の3往復でビデオ通話を提案するようにしている。すんなり応じてくれた人とは、その後の会話が全然違う。顔を見て話せると、「この人は実在する」という安心感が生まれる。業者に使った時間は戻ってこないが、見抜けるようになったことは財産だと思っている。
新宿のカフェで、違和感に気づいた瞬間
最初のデートは新宿のカフェだった。見た目はプロフィール通り。でも10分話した時点で、違和感があった。質問が全部テンプレートみたいだった。「お仕事は?」「休日は何を?」「好きなタイプは?」。会話じゃなく、面接のようだった。
胃のあたりがざわついた。相手の目が、私じゃなく私の後ろの壁を見ている気がした。
業者を見抜くための具体的なチェックポイント
LINEに移行するタイミングが早すぎる人は要注意。3通目で「LINE交換しませんか」は早い。マッチングアプリ内で1週間くらいやりとりしてからが普通だ。
渋谷で友人に相談したら、「プロフィール写真がプロ撮影っぽくて、自撮りが一枚もない人は警戒した方がいい」と言われた。確かにそうだった。あの人の写真は全部スタジオ撮影みたいにきれいだった。手が震えたのは、騙されかけた自分への怒りだった。直感の違和感を無視しない。それだけで、かなりの業者は避けられる。
騙されかけた経験があるから、本物を見分けられるようになった。恵比寿のカフェで出会った人の温かい言葉は、テンプレートじゃなかった。心臓がドクンと跳ねた。直感は、痛みの中で育つ。手のひらの汗が期待の汗だった。
直感は裏切らない。恵比寿のカフェで感じた違和感を信じる。
この記事を書いた人
27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。
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