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マッチングアプリ攻略

マッチングアプリを6ヶ月続けて疲弊した——アプリ疲れから抜け出す方法

6ヶ月で20人以上と会った。全員まあまあ良い人だった。なのに消耗した。どこで間違えたのか、ずっとわからなかった。アプリ疲れは意志が弱いわけじゃない——構造的に疲弊するように設計されている、という話をする。

·橘みあ·15分で読める

6ヶ月目に「もう無理」と思った日


Omiaiを始めて6ヶ月目のある日曜日、アプリを開いたらリストに40人以上の「いいね」が溜まっていた。


「いいね返さなきゃ」と思って画面を見た瞬間、スマホを伏せた。胸の奥がじんわりと重くなる感覚。40人分の顔写真を、スワイプで選別する。また返信の管理が始まる。また「はじめまして、よろしくお願いします」を送る。また「趣味はなんですか」から会話が始まる。


そこまで思い浮かべて、充電器に刺さったまま充電されているスマホを、そのまま放置して散歩に出た。


代官山から中目黒の川沿いを歩いた。1時間ぐらい。カップルが並んで歩いていた。「あの人たちはどこで出会ったんだろう」と考えながら歩いた。


その夜、Omiaiを退会した。「疲れた」という一言で要約できる6ヶ月だった。


マッチングアプリ疲れの原因TOP5


アプリ疲れは、意志の弱さでも向いていないわけでもない。疲弊する構造が、アプリ自体に組み込まれている。


①比較され続けるストレス

マッチングアプリはプロフィールが並列表示される。自分も相手のリストに並んでいて、常に「どの人を選ぶか」「どの人に選ばれるか」という評価の中に置かれている。就活の書類選考を毎日やっているようなもので、精神的なコストが蓄積する。


②返信の管理疲れ

複数の人と同時進行することがアプリのデフォルトになっている。3〜5人と会話が重なると、「あの人には○○の話をした、この人にはしていない」という管理が必要になる。誰に何を話したかを覚えておくだけで、脳のリソースを使う。


③同じような会話の繰り返し

「趣味はなんですか」「休日は何をしてますか」「どんな仕事してますか」。20人と会うと、20回同じ自己紹介をする。会話に慣れることで退屈が生まれ、「また同じ話か」という感覚が積み重なる。


④断るストレス

会ってみて「合わない」とわかったとき、断る側のストレスは軽くない。「申し訳ないが次はない」というメッセージを書く、ということを何度も繰り返すと、心が摩耗する。断られることよりも、断ることの方が消耗するという人も多い。


⑤期待と現実のギャップ

「アプリで素敵な人と出会えるはず」という期待があると、会ってみて「まあ普通だったね」という体験が続くたびにモチベーションが落ちる。アプリを始めた時の「ときめき」が、回数を重ねるごとに薄れていく。


疲れのサイン——休止のタイミングの見極め方


以下のうち3つ以上当てはまったら、休止を真剣に考える時期だ。


・アプリを開くのが億劫で、通知をオフにした

・プロフィールを見るのが嫌、または見ても何も感じない

・デートの約束が「楽しみ」ではなく「義務」になってきた

・断ることに対して、以前より強い罪悪感を感じる

・マッチングしても「またか」と思う

・アプリのために土日の時間を削ることに抵抗を感じる

・「いい人いないかな」から「早く終わらせたい」に変わった


この状態で続けても、会う相手に失礼だ。消耗した状態での出会いは、相手にも伝わる。


正しい休止の仕方(アプリ別の休止機能)


Pairs(ペアーズ)

「設定」→「アカウント設定」→「非表示設定」でプロフィールを他のユーザーから見えなくできる。退会せずにデータを保持したまま活動を止められる。課金中の場合は停止タイミングに注意。


Omiai

「設定」→「プロフィール公開設定」→「非公開」に変更することで、検索結果から外れる。やりとり中の相手には引き続きメッセージを受け取れる。


with

「設定」→「アカウント」→「アカウント休止」から休止設定が可能。休止中は相手の検索に表示されない。


タップル

「設定」→「退会・休会」から「休会」を選択。30日間の休会期間が設けられており、その間は非表示扱いになる。


退会 vs 休止の違い

退会するとデータが削除され、マッチング済みの相手とのやりとりも消える場合がある。「少し休みたいだけ」なら非公開・休止設定が無難。「もうこのアプリはいい」と明確に決めたなら退会でいい。


休止中にすること


アプリをやめた時間で、何をするか。これを決めておかないと、ただぼんやりと過ごして「やっぱり開いてしまった」になる。


自分を整える

運動・睡眠・食事。アプリに使っていた夜の時間を、ここに充てる。ジムに行く、料理をする、早く寝る——どれでもいい。「自分の生活を取り戻す」という感覚を作ることで、「出会いを求めている自分」から少し離れられる。


趣味・友人に時間を使う

アプリを使い始めると、知らないうちに「アプリのための自分」になっていることがある。週末をデートのために空けていた、友達との予定を断っていた。休止中に、それを取り戻す。


目標を再設定する

「なぜアプリを始めたのか」を紙に書いてみる。「結婚したい」「自然に会える人が欲しい」「恋愛の感覚を取り戻したい」——どれが本音か。目標が曖昧なまま使い続けると、疲弊するだけで何も残らない。休止中に、自分が本当に求めているものを整理する。


再開のタイミングと再開時の作戦


再開のサイン

・アプリを開いてみようかな、と自然に思えた

・友達の恋愛話を聞いて「いいな」と思った

・「ちゃんと出会いに向き合える気がする」という感覚がある


焦りで再開するのは逆効果。「また始めなきゃ」という義務感で再開しても、休止前と同じ疲弊が繰り返される。


再開時にやること

プロフィール写真を変える。最低でも1〜2枚、新しい写真に変える。プロフィール文を読み直して、今の自分に合わない部分を書き直す。「半年前の自分が書いた文章」を使い続けると、今の自分と一致しない違和感が生まれる。


目標を1つだけ決める。「今月は3人と会う」でも「良いと思った人だけにいいねをする」でも、シンプルな基準を作る。漠然と再開すると、また管理疲れが起きる。


アプリは道具だ。道具は、使いたいときだけ使えばいい。


アプリ疲れを感じた時に試せること——休止前の「小さな調整」


退会や休止の前に、試せる調整がある。いきなりやめると「やはり出会いたい」と数週間後に戻ってきて同じ疲弊を繰り返す、というパターンに入ることがある。


調整1:通知をオフにする


アプリの通知が来るたびに「確認しなければ」という義務感が生まれる。通知をオフにするだけで、「見たい時に見る道具」に変わる。スマホが震えるたびにアプリのことを考えるのをやめられる。


調整2:同時進行の人数を減らす


「5人と会話中」を「2人まで」に絞る。返信を管理するストレスは、関わる人数に比例する。全員に誠実に返そうとするから疲れる。「今週はこの人とだけちゃんと話す」と決めるだけで、心の負荷が減る。


調整3:アプリを変える


OmiaiでもPairsでも半年使っていると、「新鮮さ」が完全になくなる。別のアプリに移るだけで、プロフィールを作り直す作業が「自分を見つめ直す時間」になる。withやHingeは使い方がOmiaiやPairsと少し違い、操作の新鮮感があることがある。


調整4:プロフィールを書き直す


「半年前に書いた文章」を使い続けていることに気づいていない人は多い。自分が変わっているのに、プロフィールが変わっていない。プロフィールを書き直すことで「今の自分が何を求めているか」が整理され、それがそのままアプリへの向き合い方を変える。


「アプリに疲れた人」がやりがちなNG行動


疲れたまま動くと、かえって状況が悪くなる。


NG1:ヤケでいいねを乱発する


「早く出会わなければ」という焦りから、基準を下げて全員にいいねを送り始める。マッチング数は増えるが、会いたくもない人と会うデートが増えて余計に疲弊する。


NG2:疲れた気持ちのままデートに行く


「約束してしまったから」「キャンセルするのが悪い」という義務感でデートに行く。消耗した状態での出会いは相手にも伝わる。「なんか元気なさそう」「距離感があった」という印象を残すだけで、双方にとって良い時間にならない。キャンセルするなら早めに。


NG3:「どうせうまくいかない」前提で会う


諦めの感情を抱えたままデートに行くと、相手のいいところを見つけようとする前に「やっぱりダメだ」という結論を先に探し始める。疲弊して判断力が落ちている時に会う人は、フラットな状態の自分が会う人より「良く見えない」可能性が高い。


休止は撤退ではない。整えてから再び動く、そのための時間だ。

よくある質問

退会と非表示(休止)の違いは何ですか?
退会はアカウントデータが削除され、マッチング相手とのやりとりも消える(アプリによって異なります)。非表示・休止は、自分のプロフィールが他のユーザーの検索に表示されなくなるだけで、データは残ります。「しばらく休みたいだけ」なら非表示・休止、「このアプリはもうやめる」と決めたなら退会が適切です。課金中の場合は退会前に課金の解除・停止手続きを忘れずに行ってください。
再開するとき何から始めればいいですか?
まずプロフィール写真を1〜2枚新しくすることから始めてください。古い写真のままだと、休止前と同じ印象で再登場することになり、新鮮さがありません。次に自己紹介文を読み直して、今の自分と合わない部分を更新します。再開時は「今月は〇人会ってみる」という小さな目標を1つだけ決めて始めると、管理疲れを防ぎやすいです。以前と同じペース・方法で始めると同じ疲弊が起きるため、何か1つやり方を変えることが再開のコツです。

この記事を書いた人

橘みあマッチングアプリ体験談ライター

27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。

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