マッチングアプリを毎日開いていた夜。後悔してやめた理由
Happilyで毎日アプリを開いていた。起きたら開く、昼休みに開く、寝る前に開く。4ヶ月目から何かが変わった気がした——マッチングアプリを毎日開かない方がいいという結論に至るまでの、使い方と心の変化の話。
正直に言う。毎日アプリを開くのをやめたけど、出会いは増えた。け開く。
Pairsで8ヶ月使っていた頃の話だ。最初の3ヶ月はそこそこ成果が出ていた。週に1〜2人と会えていたし、2人は何度かデートを重ねた。でも4ヶ月目から、何かが変わった気がした。変わったのは環境じゃなく、私の方だったと今はわかる。
毎日開くことで、毎日「成果の確認」をしていた。マッチングしても「また同じような人か」と思ってしまう。返信が来なければ落ち込む。来ても「これ続くかな、どうせ続かないかな」と考える。一日に何度も感情が揺れ動いて、気づいたら疲れていた。
「なんかアプリが義務みたいになってる」と友人に言ったら「毎日やってるの?」と聞かれた。「うん」と答えたら「それ普通に疲れるよ」と言われた。
毎日開く人が陥る3つの罠
一つ目は「焦りのループ」だ。毎日開くと、毎日「進んでいないこと」を確認する。進んでいないこと自体は問題じゃないのに、毎日見ることでそれが積み重なって、焦りになる。Pairsでもwithでも同様だけど、アプリは「いいね数」「マッチング数」が可視化されているから、数字が動かない日が続くと、数字を動かそうという気持ちが出てくる。それが焦りになって、やりとりに出る。
二つ目は「消耗した状態でのやりとり」。疲れているとき、焦っているとき、そういう状態でメッセージを書くと、文章に出る。「早く会いましょう」という方向に引っ張られる。相手を知る前に会おうとしてしまう。その結果、会っても「なんか微妙だった」という体験が積み重なる。吉祥寺のカフェで1時間会って帰り道に「なんで来たんだろう」と思ったこともある。あれは、まだ話し足りていなかった相手と焦って会いに行った結果だった。
三つ目は「感度が下がること」。毎日大量のプロフィールを見ていると、だんだん全部が同じに見えてくる。「また似たような人」と感じてしまう。でもそれは相手の問題じゃなく、自分の目の問題だ。毎日見ることで、本来気になるはずの人を見逃している。
週3回に変えたらどうなったか
月曜、水曜、土曜だけ開く、というルールにした。6ヶ月続けた記録がある。
開かない日は、アプリのことを考えなかった。仕事の後にジムに行く余裕が出た。本を読む時間が増えた。友人と飯に行く機会が増えた。「自分の生活」が戻ってきた感じがした。
アプリを開いたとき、集中してやりとりした。「今日はこの人との会話を進める」という気持ちで開くから、一つ一つのやりとりが丁寧になった。Tappleで会った人と、2ヶ月かけて会うまでの間に、100通くらいやりとりしたことがある。そのやりとりが楽しかった。会う前から「この人面白い」とわかっていた。実際に会ったとき、「初めて会った気がしない」という感覚があった。
「会う人の数」は変わらなかった。むしろ少し減ったけど、会う前の期待値が上がった。「会いに行きたい」という気持ちで会えるようになった。
「頻度」より「質」を上げるための具体策
開く時間を固定するのが一番やりやすい。「夜の22〜23時だけ」でも「週末の土曜の午前中だけ」でも、自分に合った時間を決める。そして開いたら30分でやめる。30分で全部できる。
やりとり相手は同時に3人まで、というルールも有効だった。3人を超えると、全員への返信が遅くなる。遅い返信は相手への誠実さを欠く。「4人目を入れると全員が雑になる」ということを、何度か経験して学んだ。
プロフィールは月1回だけ見直す。毎日いじると、どれが良いのかわからなくなる。
成果を焦ることで、成果が遠のいていた。今はそう思っている。アプリを開かない日に、自分の生活を充実させておくことが、結局一番の近道だと思う。充実した人間と会いたいと思うなら、自分が充実していないといけない。アプリはただの入口で、入った先で何を見せられるかの方が大事だ。
あの疲れ果てた頃の自分に言いたい。毎日開かなくていい。週3回で十分だ。
週3回にした後の具体的な変化
月曜は新着チェック、水曜はメッセージ返信、金曜は新しい人を探す。この役割分担を決めたら、頭が整理された。代官山のカフェで金曜の夜にアプリを開く時間が、週の楽しみになった。以前は義務だったのに。手のひらに汗をかきながらも、ワクワクしている自分がいた。心臓がドクンと跳ねるのは、毎日じゃなく週3回だからこそ味わえる。間を空けることで、出会いの価値が上がった。吉祥寺の帰り道、スマホをポケットに入れて夜風を感じた。
毎日アプリを開かないことで、日常が豊かになった。渋谷の帰り道に空を見上げる余裕が生まれた。心臓がドクンと跳ねる通知は、間を空けた方が嬉しい。恵比寿のカフェで本を読んでいるとき、スマホを気にしなくなった。手のひらの汗が引いて、自分の時間を楽しめるようになった。アプリは道具だ。道具に使われるんじゃなく、自分が使う。吉祥寺の夜風に当たりながら、そう決めた。
この記事を書いた人
27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。