アプリ2年→結婚相談所6ヶ月。両方やった私の正直な比較
Pairsで2年、Omiaiで半年。30人以上と会って結婚に至らなかった32歳が結婚相談所に切り替えた。料金・出会いの質・サポート・スピードを体験ベースで比較。どちらが向いているかは、年齢じゃなかった。
32歳の秋、Omiaiのアプリを消した。
Pairsを2年、Omiaiを半年。合計2年半で会った人数は30人を超えていた。付き合った人は2人。どちらも半年持たなかった。日曜の夜にソファでスマホを眺めながら、「いいね」を送る指が重くなっていた。胃の底に鉛が沈んでいるような感覚が、毎週末やってきた。
結婚相談所に入会したのは、その翌月だった。
アプリ2年半で起きたこと
Pairsを始めたのは29歳のとき。「まだ時間はある」と思っていた。最初の半年は楽しかった。新宿のカフェ、渋谷のレストラン、代官山のビストロ。毎週末に違う人と会って、恋愛市場に参加している感覚があった。
でも1年を過ぎたあたりから、既視感が出てきた。初回デートのカフェで「お仕事は?」「趣味は?」「休日は何を?」という同じ質問を繰り返す。相手の顔と名前が混ざり始める。先週会った人と先々週会った人の趣味がどっちだったか、わからなくなる。
Omiaiに切り替えたのは、Pairsに飽きたからだ。「真剣な人が多い」と聞いて期待した。確かにプロフィールの情報量は多かったし、年収や学歴を書いている人も多かった。でも根本は変わらなかった。マッチして、メッセージして、会って、続かない。そのループ。
2年半で気づいたアプリの構造的な問題は、「選択肢が多すぎること」だった。次の人がいつでもいる。目の前の人に集中しきれない。「もっといい人がいるかも」が、無意識に常にある。私もそうだったし、相手もそうだった。3回デートして急に連絡が途絶えたことが、4回あった。
結婚相談所に入会した日
銀座のオフィスビルの7階。エレベーターを降りたとき、手のひらが汗ばんでいた。カウンセラーの女性は40代くらいで、笑顔が自然だった。「今日は見学だけでもいいですよ」と言われたが、その日のうちに入会した。
入会金と初期費用で約20万円。月会費が1万5千円。お見合い1回ごとに5千円。年間で考えると50万円以上になる計算だった。Pairsの月3,700円、Omiaiの月4,800円とは桁が違う。
正直、高いと思った。でもカウンセラーに「お金を払っている人は、本気度が違います」と言われて、それは実感として理解できた。アプリで出会った人の中には、「とりあえず登録してみた」という人が確実にいた。結婚相談所には、少なくともそういう人はいない。
料金:桁が違う。でも意味も違う
アプリの料金は「場所代」に近い。出会いの場にアクセスする権利を買っている。月4千円で無限にスワイプできる。コスパは圧倒的にいい。
結婚相談所の料金は「サービス代」だ。カウンセラーがつく。お見合いのセッティングをしてくれる。断るときも相談所を通すから、直接の気まずさがない。フィードバックももらえる。「前回のお見合いで、少し早口だったと先方から聞いています」と言われたとき、アプリでは絶対に得られない情報だと思った。
50万円は大きい。でも2年半アプリに使った時間と精神力を時給換算したら、とっくに50万円を超えている気がした。
出会いの質:「本気度」のフィルタリング
アプリで出会う人の中で、「1年以内に結婚したい」と本気で思っている人は体感3割くらいだった。プロフィールには「結婚を前提に」と書いてあっても、実際に会うと「いい人がいれば」くらいの温度感の人が多かった。
結婚相談所は違った。全員が「結婚したい」と決めて、お金を払って、書類を揃えて入会している。独身証明書、収入証明書、学歴証明書。嘘がつけない仕組みになっている。アプリで「年収800万」と書いていた人が実際は400万だった、という話を友人から聞いたことがあるが、相談所ではそれが起きない。
お見合いの場で感じたのは、「覚悟のある人」の空気だった。カフェで向かい合って座ったとき、相手の目に「遊びじゃない」という真剣さがあった。アプリのカジュアルなデートとは、最初の5分の温度が違った。
サポート:一人で戦わなくていい
アプリでの婚活は、基本的に一人だ。プロフィールを自分で書き、写真を自分で選び、メッセージを自分で考え、デートのプランを自分で立て、ダメだったときに自分で立ち直る。
結婚相談所のカウンセラーは、全部に関わってくれる。プロフィール写真はプロのカメラマンを紹介してもらった。お見合い前には「この方はこういうタイプなので、こんな話題がいいですよ」とアドバイスがあった。
一番助かったのは「お断りの代行」だった。アプリでは、断りたいときにフェードアウトするか、直接言うしかない。どちらも精神的にきつい。相談所では「今回はご縁がなかったということで」と、間に入ってもらえる。これだけで、気持ちの消耗が半分以下になった。
スピード:6ヶ月で決まった理由
結婚相談所に入会して、3ヶ月目に出会った人と交際が始まった。6ヶ月目にプロポーズされた。
アプリで2年半かかったのに、相談所では6ヶ月。この差は「スピード感の共有」だったと思う。相談所では、交際期間に目安がある。3ヶ月から6ヶ月で結論を出す、という暗黙のルールがある。だから「この人とどうするか」を先送りにしない。
アプリでは、付き合い始めてから「結婚の話はまだ早い」と言われることがあった。半年付き合って、結婚の温度感が合わないとわかって別れたことが2回あった。相談所では、その温度感のすり合わせが最初から終わっている。
どっちが向いているか
「どちらが優れている」という話じゃない。向き不向きがある。
アプリが向いている人は、時間に余裕がある人だ。20代で「いずれ結婚したい」くらいの温度感なら、月4千円でたくさんの人に会えるアプリの方がいい。恋愛経験を積むにもいい場所だった。
結婚相談所が向いている人は、「1年以内に結婚したい」と決めている人だ。時間を買いたい人。一人で婚活を続けることに疲れた人。私のように、アプリで2年以上やって結果が出なかった人。
年齢で決めるものじゃない。20代で相談所に入る人もいるし、30代後半でアプリで出会う人もいる。「自分が今、何を求めているか」で選んだ方がいい。
私の場合、アプリの2年半は無駄じゃなかった。30人以上と会って、自分が何を求めているかがわかった。相談所で夫に出会えたのは、アプリ時代に「自分に合わない人」を知れたからだと思っている。
遠回りしないと、近道の意味はわからない。
よくある質問
マッチングアプリと結婚相談所、料金はどれくらい違いますか?↓
結婚相談所に向いているのはどんな人ですか?↓
この記事を書いた人
27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。