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マッチングアプリ攻略

「見た目より中身」は本当か、正直に検証してみた

アプリで「見た目より中身」と言いながら、見た目で判断していた自分。正直に書く。

·橘みあ·6分で読める

「見た目より中身が大事です」


プロフィールにそう書いていた。24歳のころ、Pairsを始めたばかりで、なんとなく「こう書くべき」という空気を感じていた。でも今思えば、あれは自分に言い聞かせていたのか、それとも相手に向けたアピールだったのか、よくわからない。



矛盾に気づいた夜


ある晩、中目黒のカフェで友達と話していた。


「最近どう、アプリ」

「なんか、いい人いないんだよね」

「どうやって選んでるの?」

「写真見て、なんか違うと思ったらスキップしてる」


友達が少し間を置いた。


「プロフィールに『見た目より中身』って書いてなかった?」


返す言葉がなかった。喉の奥が詰まって、笑ってごまかした。でもそのまま帰り道、恵比寿の駅まで歩きながらずっとその言葉が頭に残っていた。


矛盾している。明らかに。


アプリを開けば、まず写真が並ぶ。スワイプするかどうかは、コンマ数秒で決まる。文章を読む前に、顔を見て、なんとなく「ない」と感じたらそのまま次へ。写真が気に入らなければ、どんなに面白いプロフィール文が書かれていても、たどり着けない。


そもそも情報量が少ない。Pairsにせよwithにせよ、実際に会うまでにわかることなんて、写真とプロフィール文と趣味の羅列くらいだ。だから視覚情報に引っ張られる。それ自体は仕方ない部分もある。でも「見た目で判断しない」と言いながらしっかり判断している。その自己欺瞞が、なんか、いやだった。



1ヶ月の実験


それから3週間後、思いきってルールを変えてみた。


「写真が微妙でも、文章が面白い人には『いいね』する」


ただそれだけ。写真が完璧じゃなくても、プロフィール文に具体性があったり、趣味の書き方に個性があったりしたら、とりあえずいいねを押す。ピンとこない写真でも読む。読んで面白ければ会う。そういうルール。


最初は正直、気が進まなかった。「会っても絶対ときめかないでしょ」って、会う前から諦めていた。


でも実際に会ってみると、全然違った。


吉祥寺で会った29歳の人は、写真だとどこにでもいそうな普通の顔だった。でも話し始めたら止まらない。趣味の話をすると目が細くなって、手振りが大きくなって、テンポが上がっていく。2時間があっという間だった。「また会いたい」と思ったのは、帰りの井の頭線の中だった。


下北沢で会った31歳の人は、プロフィール写真が逆光ぎみで、正直「うーん」と思っていた。でもメッセージのやりとりがとにかく面白かった。ちゃんと文章を読んでいる感じがした。会ってみたら、話し方にユーモアがあって、私が何か言うたびにちゃんと受け取ってくれる。「マジで?」「えー、それは気になる」という相づちが自然で、いつの間にか夜になっていた。



数字が出てきた


1ヶ月で会った人は8人。そのうち「また会いたい」と思えたのは5人。


写真だけで判断していた前の1ヶ月と比べると、「また会いたい」率が明らかに上がっていた。以前は10人会って2、3人くらいの感覚だった。


もちろん、サンプルが少なすぎるし、気分や状況にもよる。でも傾向として、写真にこだわらなくなった方が、会ってよかったと思える確率が上がった。それは事実として残った。


「えっ、そんな感じなんだ」と思ったのは正直なところだった。自分が「写真がすべて」という前提でフィルタリングしていたせいで、会うべきだった人たちをどれだけ流していたんだろうと、少し怖くなった。



写真は「その日、その角度」でしかない


気づいたのは、写真というのは一瞬の切り取りでしかないということ。


その日の光、カメラの角度、髪型、表情のタイミング。ベストコンディションじゃない日に撮られた一枚が、アプリのプロフィールに載っている。それで全部を判断するのは、考えてみればかなり無茶な話だ。


私自身も、盛れている写真と盛れていない写真では全然違う。同じ顔なのに。それを相手に対してもやっていたわけだから、フェアじゃないとも思う。


写真はその人の一部でしかない。話し方、間の取り方、笑い方、ちょっとした仕草。そういうものが全部合わさって、その人になる。アプリの写真には、その大半が写っていない。



じゃあ、どうするか


「見た目より中身」が完全に正しいとは思っていない。最低限の視覚的な印象がゼロなら、会おうという気持ちは起きない。それは正直なところ。


でも、こういう順番で考えるようになった。


1. プロフィール文を先に読む。文章に個性があるか、自分のことをちゃんと書いているかを見る。

2. 写真は「会ってみたいと思える最低ライン」だけ確認する。「完璧か」ではなく「実際会ったら印象が変わりそうか」を考える。

3. 迷ったら会う。23時のLINEで「実は迷ってた」と送ってきた人が、5回目のデートで一番好きだと気づくこともある。


特に3番は、自分の中で変わった部分だった。以前は「迷ったらやめる」だった。でも今は「迷ったら会う」にしている。迷いの中に、可能性があることを知ったから。



「外見だけで諦めるな」という意味


「見た目より中身」というフレーズ、結局のところ「外見が完璧じゃなくても諦めるな」という意味で正しかったのだと思う。


外見を無視しろということではない。「写真だけで決めつけるな」ということだ。


完璧じゃない写真の人と会って、「会ってよかった」と思った回数の方が多かった。それは紛れもない自分の体験として残っている。


写真は入口でしかない。扉を開けてみないとわからないことが、ほとんどぜんぶだった。

よくある質問

見た目より中身が大切は本当か
心理学的には両方重要です。初対面では見た目で判断されますが、長期的な関係では中身が重視されます。見た目と中身のバランスが、実生活では最も効果的な戦略となります。
人間関係で見た目の影響はどのくらい大きい
第一印象の55%は視覚情報で決まると言われています。ただし、その後の評価は中身の要素(性格・知識・信頼性)が大きく影響し、見た目の重要性は時間とともに低下していきます。
見た目で判断してしまう心理学的理由
人間の脳は認知的負荷を減らすため、無意識に見た目で素早く判断します。これはハロー効果と呼ばれ、生存本能の名残です。自覚することで、客観的な評価が可能になります。

この記事を書いた人

橘みあマッチングアプリ体験談ライター

27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。

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