恋のアーカイブ
マッチングアプリ攻略

アプリ疲れを感じたとき、やめた方がいい理由

「マッチングしても虚しい」と思い始めたら、それはサインだ。休む勇気について。

·橘みあ·6分で読める

マッチングするたびに、虚しかった時期がある


「いいね!」が来る。マッチングする。やりとりが始まる。会う。「なんか違う」と思う。また次を探す。


このループを、半年続けた。


Pairsを使い始めたのは27歳の秋で、最初の3ヶ月くらいは純粋に楽しかった。新宿でご飯を食べて、恵比寿でワインを飲んで、「こんな人がいるんだ」って毎回ちょっとときめいた。でも、それがだんだん変わっていった。いつからか、デートの帰りに中目黒の駅を歩きながら、「はあ」と声が出てしまうようになった。疲れた、じゃなくて、もっと言葉にならない感じ。空っぽ、というか。



アプリ疲れのサインって、気づきにくい


最初は気づかなかった。「疲れてる」じゃなくて「縁がないだけ」「もう少し続ければ」って自分に言い聞かせていたから。


でも振り返ると、サインはとっくに出ていた。


マッチング通知が来ても、スマホを開くのが数時間後になっていた。返信を考えるのが、仕事のメールより面倒に感じた。プロフィールを見ながら、「また趣味がカフェ巡りの人だ」って思っていた。会う当日に「正直、行きたくないな」と思いながら吉祥寺に向かっていた。


全部あてはまっていた。全部。


それでも「やめたら負けな気がする」って思っていた。不思議な義務感。誰も強制していないのに、やめることへの罪悪感みたいなものがあった。



疲れたまま続けることの、本当の問題


5回目か6回目のデートで、気づいた瞬間があった。


相手は会社員の28歳で、趣味が映画鑑賞で、話し方が穏やかで、客観的に見たら「悪くない人」だった。渋谷のビストロで、彼が「最近見た映画で、すごく好きなシーンがあって」って話し始めたとき、私は内心こう思っていた。「あ、また映画の話が長くなるパターンだ」。


でも彼はその映画の話をするとき、少し前のめりになって、目が変わった。本当に好きなんだ、ってわかった。それなのに私は、話を聞きながらずっと「なんか違うんだよな」って考えていた。


帰り道、喉の奥に何かつかえた感じがして、それが罪悪感だって気づくのに少し時間がかかった。


疲れている状態で会っても、相手に誠実になれない。「また同じような人だ」と思っている時点で、その人を「その人」として見ていない。彼は2時間かけて渋谷に来て、好きな映画の話をしていた。こちらは心の半分どこかよそにある状態で、それに向き合っていた。失礼、というより、悲しいことだと思った。自分にとっても、相手にとっても。



3ヶ月、完全にやめた


その翌週、アプリを消した。Pairsだけじゃなくて、withもタップルも全部。


「出会いを逃す」って焦りはあった。「この3ヶ月で誰かと出会えたかもしれない」という計算が頭をよぎった。でも、そのまま続けるよりましだと思った。疲れきった状態で誰かと会い続けることへの、じわじわした罪悪感の方が、もう耐えられなかった。


友達に話したら、「えー、もったいなくない?」って言われた。「マジで? せっかくいい感じの人いるかもしれないのに」って。その気持ちもわかる。でも、そのとき私には「いい感じの人」を「いい感じ」と感じる余裕が、もう残っていなかった。



休んでいた3ヶ月に、起きたこと


アプリを消した最初の1週間は、スマホを開くたびに「あ、そうか、もうない」ってなった。習慣になっていたんだと気づいた。暇なとき、寝る前、移動中、ちょっとした隙間に開いていたあの時間が、全部戻ってきた。


その時間を、自分のために使った。


ずっと行けていなかった下北沢の古着屋をぶらぶらした。友人と深夜2時まで話した。読みかけだった小説を3冊読んだ。仕事で新しい企画を通した。「出会いのために使っていた時間とエネルギー」が自分のところに戻ってきた感じ、とでも言えばいいのか。


そしてもう一つ、変化があった。


「会いたい人に会いたい」という気持ちが、また戻ってきた。義務感じゃなく。「誰かと話したいな」「誰かと夜ごはんを食べたいな」って、シンプルに思えるようになった。それはアプリを使っていた時期に完全に消えていた感覚だった。



3ヶ月後、アプリを再起動したとき


Pairsに戻ったのは、翌年の春だった。


最初のマッチング通知が来たとき、「あ、ちょっとわくわくしてる」って自分で気づいた。小さいけど、ちゃんとあった。それだけで、以前と違うってわかった。


返信するのが面倒じゃなかった。プロフィールを読むのが、また楽しかった。会う約束をした日の朝、「今日どんな人だろう」って思えた。


疲れているときに続けるより、休んでリセットする方が、結果的に早く出会える。今はそう思っている。


マッチングアプリって、使い続けることが目的じゃない。会いたいと思える状態で、会いたいと思える人に会うための道具だ。道具を使う側が消耗していたら、どんなにいい道具でも意味がない。


「マッチングしても虚しい」と感じた瞬間は、サインだ。頑張りが足りないんじゃなくて、休んでいいよ、という。

よくある質問

マッチングアプリに疲れた時はどうすればいい?
疲れを感じたら一度休むことをお勧めします。虚しさを感じるのは心からのサインです。焦らずに自分のペースを取り戻し、アプリへの向き合い方を見直す時間を作ることが重要です。
マッチングしても虚しい理由は何か?
期待と現実のギャップ、相手選びの基準の曖昧さ、短期間での多数のマッチが原因かもしれません。質を重視し、一人一人との関係に丁寧に向き合うことで改善できます。
マッチングアプリをやめるべきサインは?
虚しさを感じる、毎日ログインが義務に感じる、相手探しが疲れる、これらはやめ時のサインです。無理を続けると恋愛観に悪影響を及ぼすため、勇気を持って休止することが大切です。

この記事を書いた人

橘みあマッチングアプリ体験談ライター

27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。

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