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プロフィールを書き直したら、マッチング数が3倍になった話

Pairsのプロフィールに「趣味は料理です」と書いていた頃、マッチング数は少なかった。それを「先週、カルボナーラを3回連続で失敗しました」に変えたら、返信率が上がった。プロフィール文を書き直したら数字が変わった話。

27歳・女性の体験
·橘みあ·7分で読める

正直に、全部書く。


「趣味は料理です」が、私を透明人間にしていた


Pairsを始めたのは27歳の3月。会社の先輩に「やってみなよ」と半ば押されるように登録した夜、プロフィール欄を前にして30分固まった。


何を書けばいいのか、わからない。いや、書けることはある。ただ、どう書けばいいのか。


悩んだ末に完成したのが、これだった。


「27歳、IT系の仕事をしています。趣味は料理と映画鑑賞。休日は友人と過ごすことが多いです。穏やかな人が好みです。よろしくお願いします」


我ながら、悪くないと思っていた。変なことは書いていない。失礼なことも書いていない。過不足なく、自分のことを説明している。


1ヶ月後、マッチングは9件だった。



そのプロフィール、全部「説明」になってる


ある土曜の昼、中目黒のカフェで大学からの友人・さきと会った。彼女はwithで付き合った人と今も続いていて、私のアプリ活動の相談役だった。


スマホを見せると、さきは黙ってスクロールして、少し間を置いてから言った。


「全然あなたじゃない」


「え、そんなひどい?」


「ひどいとかじゃなくて、誰でも書けるじゃん、これ。IT系、料理、映画、穏やか。100人がプロフィール書いたら50人これ書くよ」


確かに、と思った。でも何が違うのかわからなくて、黙っていたら、さきが続けた。


「料理が趣味って書いてるけど、先週カルボナーラ3回失敗してたよね? 私に報告してきたやつ」


「……してた」


「それだよ。そっちの方があなたじゃん」


喉の奥に何かがつっかえた感じがした。恥ずかしいような、でも確かにそうだという感じ。


さきが言ったことは、シンプルだった。読んだ相手が「この人、どんな人だろう」と想像できるかどうか。私のプロフィールは説明の羅列で、読み終えても、私という人間が何も浮かんでこない。



書き直した、3つの文章


その夜、アパートに帰って書き直した。恵比寿のスーパーで買ってきたビールを飲みながら、1時間くらいかけて。


料理の項目から変えた。


「趣味は料理」を、「先週カルボナーラを3回連続で失敗しました。4回目でようやく成功したので、今は次の難関に向かっています」にした。


映画の項目は「映画鑑賞」だけだったのを、「年間50本くらい見ます。邦画の地味な恋愛映画が特に好きで、最近は『花束みたいな恋をした』を3回見ました」に変えた。


一番迷ったのが、好みの相手の欄だった。「穏やかな人が好み」という文章、改めて読むと何も言っていない。穏やかじゃない人を好む人がどこにいる、という話で。


「一緒にいてラクな人が好きです。ご飯を食べながらずっと喋れるような」


に直した。何時間も考えたわけじゃない。ただ、自分が実際に求めていることを、正直に書いただけだった。



マッチング数より、メッセージの質が変わった


書き直してから2週間。マッチング数は27件になった。以前の3倍以上。


でも数字より驚いたのは、来るメッセージの中身だった。


「カルボナーラ、4回目どうやって成功したんですか。僕も先月失敗して以来諦めてて」


「花束、私も何回も見ました! あの映画の何が好きですか」


「ご飯食べながらずっと喋れる人、めちゃくちゃわかります。それ大事ですよね」


以前のマッチングでのメッセージは「はじめまして、よろしくお願いします」で止まるか、「IT系なんですね、どんな仕事ですか」みたいな、就職面接みたいな会話だった。


話題のとっかかりが、プロフィールの中にあるかどうか。それだけで、会話の温度が全然違う。


カルボナーラの話をきっかけに連絡をくれた人とは、その後3週間LINEが続いた。下北沢のイタリアンで会って、お互いの料理失敗談で2時間笑った。付き合うには至らなかったけど、今も時々ご飯に行く友人になっている。



「完璧な私」は、誰も呼ばない


あのプロフィールで何を守ろうとしていたんだろう、と今は思う。


カルボナーラを失敗したことを書くのが恥ずかしかったわけじゃない。ただ、マッチングアプリというものに対して、何か「ちゃんとした自分」を提出しなきゃいけないような気がしていた。弱みを見せず、隙を作らず、「悪くない人材」として自分をプレゼンする。


でも恋愛って、履歴書選考じゃない。


「ちゃんとしてる」より「面白そう」の方が、会ってみたくなる。「完璧」より「ちょっとダサい正直さ」の方が、近づきやすい。


もう一つ気づいたのは、具体的に書くことで、自分に合う人が集まってくる、ということだった。花束みたいな恋をしたが好きだと書いたら、同じ映画が好きな人が来る。料理で失敗する話を書いたら、料理に興味がある人か、同じく不器用な人が反応してくれる。


「穏やかな人が好み」は誰でも好む。「ご飯を食べながらずっと喋れる人」は、それができる人が反応する。


どんな人に来てほしいかを考えて書くより、自分が何者かを正直に書く方が、結果的に合う人が来る。不思議だけど、本当にそうだった。



実際に試してみるなら


プロフィールを見直すとき、私がやったことを書いておく。


1. 今の文章を読んで「これ、他の人も書けるか」を確認する。書けるなら、具体的なエピソードに変える。

2. 最近あった「ちょっと恥ずかしい出来事」をひとつ入れる。失敗談、ハマってること、好きなものへの偏愛。

3. 好みの相手の欄は「一緒にいてどうしたいか」で書く。「穏やか」「優しい」ではなく、「〜できる人」の形で。

4. 書き終えたら友人に見せて「私らしいか」を聞く。自分では気づかない「説明」が残っていることが多い。


完成したプロフィールより、読んだ相手が「聞いてみたくなる」プロフィールの方が、続く。



---


ちょっとダサいくらいの正直さが、あなたに合う人を引き寄せる。完璧なプロフィールは、誰にも刺さらない。

この記事を書いた人

橘みあマッチングアプリ体験談ライター

27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。

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