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元カレに似た人にマッチした夜。後悔しなかった話

Pairsで最初にマッチした相手のプロフィールを読んで「あれ」と思った。趣味、仕事、文章の雰囲気が元カレとほぼ同じだった。偶然だと思っていたら2人目も3人目も同じで——元カレに似た人を選び続けた理由と、気づきの話。

27歳・女性の体験
·橘みあ·4分で読める

正直に言う。半年後にPairsを始めたのに、元カレに似た人だった。


最初にマッチした相手のプロフィールを読んでいて、「あれ」と思った。趣味が映画と読書で、仕事はメーカー系で、文章が丁寧でユーモアがある。元カレと、ほとんど同じだった。


偶然だろうと思った。でも2人目も、3人目も、似たような属性の人を「なんとなくいいな」と思っていた。


なぜ同じタイプを選び続けるのか


心理学的には「慣れ親しんだ相手像」に引き寄せられる、という話がある。過去の恋愛で「安心できた」「楽しかった」という感覚が残っていると、似たパターンを持つ人を「直感的にいい」と感じる。


でも厄介なのは、「楽しかった部分」だけが記憶に残っているから、「うまくいかなかった部分」は似ていても見えにくいことだ。


元カレと「何が合わなかったか」。別れる直前の決定的な場面は覚えている。でもマッチングアプリで候補者を見るとき、そこまで思い出さずに「なんとなく好きな感じの人」を選んでいた。「映画が好き」「本を読む」「文章が丁寧」。それが合っていたのは確かだ。でもそれは「一緒にいてうまくいく理由」じゃなかった。


気づいた瞬間


3人目とのデートの帰り道に、友達に「また同じタイプじゃん」と言われた。


「そう?」と聞いたら「仕事、年齢、話し方、全部一緒」と言われた。


胸のあたりがぐっと重くなった。似た人を選び続けることで、「また同じ失敗をする」という可能性を全然考えていなかった。


帰り道、電車の中でぼんやり考えた。元カレとの最後の夜を思い出した。「私たち、たぶん合わないんだと思う」と彼が言った。私は「なんで」と聞けなかった。そのまま別れた。「合わない」の中身を、私はまだ知らないまま次を探していた。


意識的に「タイプ外」を試してみた


4人目に、意識的に「今まで選ばなかったタイプ」の人のいいねを返してみた。


年齢が少し離れていて、クリエイター系の仕事で、趣味がアウトドアスポーツ。元カレとは全然違う。最初のメッセージのやりとりでは「話し方の感覚が違う」と感じた。文章のテンポが速い。絵文字を使わない。質問が少ない代わりに、自分の話を先に出してくる。


その違和感がだんだん面白くなっていった。


会って話してみると、会話のテンポが新鮮だった。同じ話題でも、全然違う角度から反応が来た。「映画は最近全然見てないです、休日は山にいるので」と言って、代わりに奥多摩の写真を見せてくれた。その写真の空気感が、私が行ったことのない世界だった。


「こういう人もいるんだ」という感覚が、久しぶりだった。


「タイプ」とは何か


この経験でわかったのは、自分が思っていた「タイプ」は、相手の性質そのものよりも、「一緒にいる時の自分の居心地の良さ」だったかもしれないということ。


同じタイプを選ぶことが悪いわけじゃない。ただ、「このタイプが好き」という確信が本物かどうか、一度くらい疑ってみる価値はあった。


元カレに似た人を選ぶとき、私は元カレを探していたのかもしれない。でも私に必要だったのは、次の誰かだった。


吉祥寺の井の頭公園で、デジャヴを感じた午後


彼とのデートは吉祥寺だった。井の頭公園のベンチに座って話しているとき、既視感に襲われた。話し方、間の取り方、横顔のライン。元カレとそっくりだった。心臓がきゅっと縮まって、スマホを握る手に力が入った。


「どうした?」と聞かれて、「なんでもない」と答えた。なんでもなくなかった。目の前にいるこの人は、元カレの代わりなのか。それとも、本当にこの人自身に惹かれているのか。


似ている人を好きになる自分を責めなくていい


タイプが似ること自体は悪くない。問題は、前の恋愛のやり直しを無意識に求めてしまうことだ。新宿のバーで一人飲みしながら、自分に問いかけた。この人の何が好きなのか。元カレと重ねて見ている部分はどこか。


喉の奥がつかえる感覚があった。正直に向き合うのは怖い。でも、似ている部分じゃなく違う部分に目を向けたとき、初めてこの人自身が見えた。元カレは絶対に言わなかった「ありがとう」を、この人は何度も言った。その違いが、全てだった。


元カレの影から抜け出した瞬間


転機は、渋谷の映画館だった。彼と一緒に観た映画で、元カレなら絶対に選ばないジャンルだった。隣で笑っている彼の横顔は、元カレとは全然違う角度で光っていた。心臓がドクンと鳴った。この人は代わりじゃない。この人自身だ。恵比寿の帰り道、手が触れた。手のひらが震えたけど、初めてこの人に対してだけ震えていると確信できた。似ている部分に引っ張られるんじゃなく、違う部分に惹かれた瞬間が、始まりだった。


似ている部分に惹かれたのに、違う部分に救われた。

よくある質問

なぜ同じタイプを選び続けるのか?
心理学的には「慣れ親しんだ相手像」に引き寄せられる、という話がある。過去の恋愛で「安心できた」「楽しかった」という感覚が残っていると、似たパターンを持つ人を「直感的にいい」と感じる。 でも厄介なのは、「楽しかった部分」だけが記憶に残っているから、「うまくいかなかった部分」は似ていても見えにくいことだ。
意識的に「タイプ外」を試してみた場合、どうすればいいですか?
4人目に、意識的に「今まで選ばなかったタイプ」の人のいいねを返してみた。 年齢が少し離れていて、クリエイター系の仕事で、趣味がアウトドアスポーツ。元カレとは全然違う。最初のメッセージのやりとりでは「話し方の感覚が違う」と感じた。でも、その違和感がだんだん面白くなっていった。

この記事を書いた人

橘みあマッチングアプリ体験談ライター

27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。

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