写真を変えた夜、後悔したマッチングの話
Pairsのプロフィール写真を変えた。顔も体型も何も変えていない、写真だけ変えた。1ヶ月のいいね数が3倍になった。何が違ったのか——写真一枚でマッチングアプリの結果が劇的に変わるメカニズムを正直に書く。
正直に言う。写真を変えたのに、自信がなかった顔のことだ。
Pairsを始めたとき、プロフィール写真に使ったのは友達の結婚式で撮ってもらった1枚。スーツ姿で、背景は披露宴会場。笑顔だし、きれいに撮れていた。悪い写真じゃないと思っていた。
1ヶ月でいいねが7件。同じアプリを使っている先輩に聞いたら「少ない」と言われた。「写真、見せて」と言われてスマホを渡したら、2秒で「あーこれダメだ」と言われた。
「何がダメなの」
「場の雰囲気が伝わってこない。スーツの人ってどこにでもいる」
写真が伝えるのは「顔」じゃない
先輩に教えてもらったことで、一番刺さったのがこれだった。マッチングアプリの写真は、顔の良し悪しより「一緒にいる場面が想像できるかどうか」が重要だという話。
スーツ姿の写真は、「この人が仕事している姿」は伝わるが、「この人と休日に過ごしている場面」が想像できない。相手が見たいのは「デートしているときの自分」に近い姿なのに、全然違う文脈の写真を使っていた。
考えてみれば当たり前だった。マッチングアプリで出会いたいのは「プライベートの自分を共有できる相手」だ。仕事の自分を見せてどうする。「結婚式の写真って、その場のイベントに引っ張られて、その人の普段が全く見えない」という先輩の言葉が刺さった。
写真を変えた4つのポイント
メイン写真は「自然光+屋外」に変えた。室内の蛍光灯より、外の自然光の方が肌が明るく見える。表参道の路地で友達に撮ってもらった1枚に変えた。スーツじゃなくて、ジャケット+デニムのカジュアル。背景に緑が少し入っていた。同じ顔なのに、印象が全然違った。撮影は30分かかった。でもその30分が、1ヶ月を変えた。
笑顔は「歯を見せた」写真にした。口を閉じた微笑みより、笑っている写真の方が印象が明るい。緊張している笑顔じゃなくて、実際に面白いことがあって笑っている瞬間の写真を友達にお願いした。「今笑って」という撮り方より、何か面白いことを言ってもらって、自然に笑った瞬間を撮ってもらった方が良かった。
2〜3枚目で「趣味・日常感」を見せるようにした。2枚目に行きつけのカフェで撮ったカジュアルな写真、3枚目に旅行先(京都の路地)で撮った写真を入れた。「この人、旅行するんだ」「カフェ好きそう」という情報が、文章より先に伝わる。
白背景・背景が散らかった写真は避けた。自宅の壁を背景にした証明写真みたいな構図は、「この人の日常」が全く見えない。背景も写真の一部として使う意識を持つ。
変えた結果と、わかったこと
写真を3枚差し替えた翌週から、いいね数が明らかに変わった。1ヶ月後には23件になっていた。顔は全く変わっていない。体型も変わっていない。写真だけが変わった。
マッチングした相手から「写真の雰囲気が好きで」というメッセージが来るようになった。「雰囲気」とは、場所と空気感と表情が合わさったものだとわかった。
「顔に自信がない」は関係なかった。写真が伝えるのは顔じゃなくて、その人がどんな空気感の中にいる人か、だった。
スーツの1枚を見て「この人いいな」と思える人と、カフェの自然体の写真を見て「この人いいな」と思える人は、そもそも違う。どんな相手を引き寄せたいかも、写真が決めている。
その後、付き合った彼女に「最初に何で気になったの」と聞いたら「京都の写真」と言われた。旅先で自然に笑っている写真。顔じゃなくて、その瞬間の空気感で選んでもらっていた。7件止まりだった頃の自分に、「スーツの1枚、変えろ」と伝えに行きたい。1ヶ月の無駄が、30分で変わったから。
代官山の蔦屋書店で、友人に撮ってもらった一枚
マッチングが変わった写真は、代官山の蔦屋書店の前で友人に撮ってもらった一枚だった。自撮りじゃない。加工もしていない。ただ、自然光の下で笑っているだけの写真。
それまでの写真は、部屋の中で撮った暗い自撮りだった。鏡越しで、表情も硬い。自分ではそこそこ良いと思っていたけど、友人に「暗いし怖い」と言われて、胸にグサッときた。
写真で意識すべき3つのポイント
一つ目は光。自然光が入る場所で撮る。吉祥寺の井の頭公園や恵比寿ガーデンプレイスなど、明るい屋外がベスト。二つ目は表情。歯を見せて笑う方が、マッチング率が上がった。三つ目は背景。生活感のある場所より、少しおしゃれな場所の方が印象がいい。
写真を変えた翌日、いいねが3件来た。それまで週1件だったのに。スマホの通知を見たとき、手が震えた。たった一枚の写真で、こんなに変わるのか。
写真を変えたのに、自然体の出会いを連れてきた。
この記事を書いた人
27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。