初デートの服装で後悔した話
1回目は会社帰りのスーツで行ったら彼女の表情が変わった。2回目は頑張りすぎた服装で空回りした。清潔感があればいいと思っていた——その「清潔感」の定義が違った。初デートの服装で2回後悔して3回目に正解を見つけた話。
1回目の失敗は、会社帰りを言い訳にしたスーツだった。
新宿三丁目で待ち合わせして、彼女が私を見た瞬間の空気が変わったのを感じた。悪い変わり方ではなかったかもしれないが、「あ、仕事終わり直行なんだ」という空気だった。彼女はライトブルーのワンピースで来ていた。時間差があった。場所はイタリアンで、その店の雰囲気とスーツが微妙に合わなかった。
2回目の失敗は、頑張りすぎた服装だった。
「清潔感+ちゃんと感」を意識して、白シャツに黒のスラックスにローファー。渋谷で待ち合わせたら、彼女はGジャンにデニムだった。私だけ浮いていた。カフェに入ったとき、「なんかかしこまった感じですね」と言われた。笑いながら言ってくれたから場は和んだが、その言葉が3時間ずっと頭の片隅にあった。
帰り道、電車の窓に映った自分のスラックスを見ながら「なぜ誰かに相談しなかったのか」と思った。
「清潔感」と「浮いていない」は別物
2回失敗してわかったのは、「清潔感があればいい」は半分しか正解じゃないということだ。清潔感は前提として必要だが、それプラス「場と相手との温度感に合っていること」が初デートの服装には必要だった。
スーツは「場の雰囲気に合わない」場合がある。ドレスアップしすぎると「この人、緊張してる」という印象になる。ラフすぎると「やる気がない」に見える。最適解は、「少しだけ力を入れた普段着」だった。
友達の友達に「初デートって何着てった?」と聞いたことがある。「相手に合わせた」と即答された。「でも会う前に相手のこと服装まで調べれないじゃないですか」と言ったら「インスタがあるじゃん」と言われた。なるほど、と思った。プロフィールにインスタが連携されている場合、そこに答えがある。どんな場所で何を着ているか、それだけで大体の温度感がわかる。
男性が初デートで失敗しない服装の考え方
店の雰囲気と合わせる
カジュアルなカフェやランチならカジュアル寄り、夜のレストランなら少し上品に。行く店を決めてから服を選ぶ順番が正しかった。吉祥寺のカフェに行くときと、代官山のビストロに行くときで、服は変えた方がいい。
季節感を外さない
真夏に厚手のジャケット、真冬にT1枚は場にそぐわない。当たり前に聞こえるが、「これが好きだから」で季節を無視したコーデをしている人は意外と多い。秋口なのにサンダル、という人を実際に見かけた。
2ステップ理論
Tシャツより1段上(シャツ・カットソー)、スウェットより1段上(チノパン・スラックス)というイメージ。全身「普段着の1.5倍」くらいが初デートに向いている。これを知ってから、服を選ぶ時間が半分になった。
色は3色以内
ネイビー+白+茶、グレー+白+黒。色を絞ると、何も知識がなくてもまとまって見える。無印で買ったベージュのシャツ、ユニクロのチノパン、白スニーカーで十分だった。
3回目で正解を見つけた
ライトベージュのシャツ、ネイビーのチノパン、白スニーカー。吉祥寺のカフェでランチのデートだった。「今日の服装、好きです」と言ってもらえた。ただそれだけで、午後の会話が全部弾んだ。
「服装、好きです」という言葉がこんなに会話に影響するのかと思った。それ以降、デートの前に少しだけ鏡を見るようになった。「この服で会いに行っていいか」という問いを、自分にするようになった。
服装が「その人」を作る。少なくとも初デートでは、そう思っている。第一印象は修正できるが、修正に使うエネルギーを、最初から会話に使った方がいい。
あの2回の失敗が、今では笑い話になっている。でも3回目で正解を見つけてから、デートの数が増えたのは間違いなかった。
表参道のデートに、張り切りすぎた朝
初デートの服装で失敗したのは表参道だった。ジャケットにきれいめのパンツ、革靴。完璧だと思って家を出た。でも相手はスニーカーにデニムのカジュアルスタイルだった。
自分だけ気合が入りすぎていて、恥ずかしさで顔が熱くなった。歩きながら「なんか私、張り切りすぎましたね」と正直に言ったら、「そう?かっこいいと思ったけど」と笑ってくれた。胸のつかえが少し取れた。
初デートの服装で失敗しないための考え方
場所に合わせる。これに尽きる。渋谷ならカジュアル、恵比寿ならちょっときれいめ、吉祥寺なら自然体。相手の雰囲気をプロフィール写真から読むのも有効だった。
一番やってはいけないのは、新品を全身で着ること。タグを取り忘れていた友人がいた。手のひらに汗をかきながらデートして、帰り道に首の後ろのタグに気づいたらしい。初デートの服は、一度着て洗ったものがいい。体になじんでいる服の方が、自分もリラックスできる。
服装は自分を映す鏡だ。背伸びした服は背伸びした自分を作る。恵比寿のカフェに着慣れた服で行った日、初めて自然に笑えた。それが正解だ。
この記事を書いた人
27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。