最初のメッセージで差がつく、たった一つの法則
「はじめまして、よろしくお願いします」を送った瞬間に、勝負は決まっている。
マッチした瞬間、すでに差はついている
マッチングした後、最初のメッセージに30分かけたことがある。
「はじめまして」「よろしくお願いします」「プロフィール拝見して、とても素敵だと思い」——全部打って、全部消した。何度消しても、画面に残るのは似たような言葉ばかり。スマホを持つ手が少し汗ばんでいたのを覚えている。
結局送ったのは「プロフに伊勢丹の写真あったんですけど、あれ食料品売り場ですか?」という一文だった。
翌日の14時過ぎ、通知が来た。「そうなんです、地下のチーズコーナーです笑 よくわかりましたね」。喉のあたりがすっと軽くなる感覚。そこから付き合うまで4ヶ月かかったけれど、後に彼が「最初のメッセージが面白くて、返さないと損な気がした」と言った。「返さないと損」。その言葉が、ずっと頭の片隅に残っている。
テンプレメッセージが死ぬ理由
Pairsを日常的に使っている人は、「はじめまして、よろしくお願いします」を1日に何通受け取るか、想像したことがあるだろうか。5通? 10通? アクティブなユーザーなら、多い日で20通を超えることもある。
全部同じ書き出し。全部同じ温度。
誰から来ても区別がつかないメッセージは、読まれる前から既読スルーの候補に入る。問題は「内容がつまらない」ことじゃない。「全員に同じことを送っている」というサインが、相手に丸見えだということだ。
「この人、私のプロフを読んでいない」と伝わる。もっと言えば、「自分を特別に思っていない人だ」と受け取られる。マッチングした瞬間の、あの小さな期待感を、テンプレは静かに消していく。
気づいたのは、失敗したあとだった
withを使い始めた最初の2ヶ月、私はほぼ全員に同じ書き出しを送っていた。「はじめまして、プロフィール拝見しました。趣味が近くて気になりました」。
マッチ率に比べて返信率が異様に低い。なんとなく気づいていたのに、何が問題なのか言語化できなかった。
転機は、友人に画面を見せた時だ。「えー、これ私が受け取っても返信しないかも」と、あっさり言われた。「なんで?」と聞いたら、「だって、何を見て連絡してきたのか全然わからないじゃん」。
刺さった。
プロフィールに中目黒のカフェの写真を載せていた彼に、私は「趣味が近くて」と送っていた。どの趣味が? どこに共感した? 何も書いていなかった。
効くメッセージの3条件
返信が来るメッセージには、共通した構造がある。気づいてからは、この3つを意識するようにした。
一つ目は、プロフィールの具体的な部分を引用すること。「旅行好きなんですね」では弱い。「奄美大島の写真、海の青がすごくて二度見しました」まで言うと、「ちゃんと見てくれた」が伝わる。人は、自分のことを細かく見てくれた相手に悪い気はしない。
二つ目は、質問で終わること。ただし答えにくい質問はNG。「趣味は何ですか」より「あの写真、夕方に撮ったんですか?」のほうが答えやすい。会話の入口を、狭くしない。
三つ目は、短いこと。3行以内が目安だと思っている。長すぎると、それだけで圧がある。初対面でいきなり長文を送ってくる人に、どこか構えてしまう感覚。あれと同じだ。
プロフィールを読んだ、気になった、一つだけ聞いてみた。その構造だけで十分。
実際に使えるパターン
具体的に言うと、こういうメッセージが機能する。
「プロフの○○の写真、気になりました。どこのお店ですか?」
「○○と○○どっちも好きなんですか、なかなか珍しいですね」
「写真の背景、吉祥寺の井の頭公園ですか?私もよく行くので気になって」
「○○やってるって書いてましたけど、いつから始めたんですか?」
ポイントは、相手のプロフィールを読まないと絶対に送れない内容にすること。「この一文を読んだ時、私はあなたのプロフをちゃんと見ていた」という証拠になる。それが伝わるだけで、同じ日に届いた30通の中から抜け出せる。
逆に言うと、どのプロフに送っても成立するメッセージは、どのプロフにも刺さらない。
「面白い」より「ちゃんと見てくれた」が勝つ
よく「最初のメッセージは面白くないといけない」と言う人がいる。でも私の経験上、それは少し違う。
下北沢のライブバーが好きな男性に「下北のどのあたりのお店が多いですか?私もたまに行くので」と送った時、返信は30分以内に来た。「マジですか、じゃあ○○って知ってますか?」って。「面白い」返しじゃない。ただ、彼のプロフを読んで、知っていることを正直に書いただけだ。
最初のメッセージに求められているのは、笑いでも気の利いたジョークでもない。「あなたのことを、ちゃんと見ました」という一言分の誠実さ、だと思っている。
伊勢丹の話の続き
最初に書いた彼の話に戻る。
付き合って3ヶ月が経ったころ、恵比寿のワインバーで「あの最初のメッセージ、なんで送ったの?」と聞かれた。「なんか、写真の構図がマニアックで、このチーズが好きなんだろうなって思って」と答えた。「そう、大好きなんですよ」と彼は言って、少し嬉しそうに笑った。
最初のメッセージは、会話の始まりじゃない。「私はあなたを見ていた」という、最初の表明だ。
よくある質問
初めてのメッセージで好印象を与えるコツは何ですか?↓
ビジネスメールの最初の一文で気をつけるべきポイントは?↓
初対面のメッセージで失敗しないためにはどうすればいい?↓
この記事を書いた人
27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。